久遠寺週報 ... 2003年 3月


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第 1週。(2003.02.24 - 03.02)

私の母方のおばあさんが今週亡くなりまして、お葬式に出席しました。
おばあさんには小さいころ、よくめんどうを見てもらいました。 でも、私が高校生だったころに突然倒れて以来、お見舞いにも行かず疎遠になっていました。 受け答えもできなくなり、手足の自由も利かず、ただベッドの上に横たわっているおばあさんの姿を見るのがとてもつらかったのです。
闘病生活は 10年以上になりました。 その間、母や伯母たちが交代で介護をしていました。 緩やかに死へ向かう肉親を、再び笑顔を見せることはないと知りながら看病するのはどれほど苦しかったことでしょう。 頭の下がる思いです。

そういえば、ちょっとだけ不思議なことがありました。
それは、親戚縁者で野辺送りを済ませて、帰る途中のことです。
2歳の姪が空を見上げてとつぜん、「くも!」と叫んだんです。
それまでは見知らぬ親戚に囲まれて大声ではしゃぐことのなかった姪のひと言に、私たちは空を見上げました。 しかし、この日はすがすがしいくらいの快晴で、見渡すかぎり雲などどこにも浮かんでいませんでした。
そのとき私はふと思いました。 この子には天上に登っていくおばあさんが見えたんじゃないかな、と。
決して泣くまいとがまんしていたけど結局、泣いてしまいました。

おばあさん、安らかに。


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第 2週。(2003.03.03 - 03.09)

おもしろい占いの本を見つけました。
書名は忘れたけど、「本占い」をするための本なんですって。
占星術やタロットなどいろいろな占いから導き出されたことばが各ページに書いてあって、占いたいことを心に思い浮かべながら本を開くと、そこに答が書いてある、というしかけ。
でも、その本に記された答はどれも、状況によってどうとでも意味の取れる内容なのよね。 解決の糸口は結局、悩みを抱いている本人が占いから何を読み取るかにかかっている、ということなのでしょうね。

ちなみに久遠寺さんは、好意的な結果が出たときだけ占いを信じるひとです。


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第 3週。(2003.03.10 - 03.16)

電子類語辞典を買いました。
「類語辞典」というのは、ふつうの国語辞典が五十音順にことばを並べているのに対して、意味を基準にしてことばを配置してある辞典を指します。 意味の似通ったことばを探すのに便利なので、語彙数が生命線の物書きさんにとっては必須アイテムなのです。
もち、久遠寺さんも物書きの端くれ、類語辞典は持ってますよ。 だけど、いま持ってるのはどうにも引きづらくて、新しい類語辞典が欲しいな、と思ってたの。 折良く (折悪しく?) いままでで最大の語彙数を持つ書籍の類語辞典が新発売になった、という話を聞いたわけ。
で、それをインターネットで調べているうちに、電子類語辞典を見つけちゃったの。
語彙数は書籍とは比べものにならないくらい多いんだけど、ことばの意味とか使い分ける基準などのきめ細かいアドバイスはいっさいなし。
書籍の類語辞典とどちらにしようか迷ってたんですが、最後は価格で決めました。

で、せっかく高いものを買ったんだから、これを小説に役立てないとね。
私、スランプ続きだったから、ここ数ヶ月でテキストエディタを替え、アウトラインプロセッサも替え、ブラウザまでも替えたのよ。 (ブラウザは執筆には関係ないような)
くあー、がんばらなくちゃ!


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第 4週。(2003.03.17 - 03.23)

両親の結婚記念日に、若狭へふぐ・かにツアーのプレゼント。
私は日程が合わなくて、ひとりさみしくお留守番★

お留守番の間、本棚を整理しました。 新しく買った本が本棚に並べられなくて、困っていたんです。
その結果、蔵書のコミックを 3分の 2 ほど、盛大に売り払ってしまいました。
本棚はすっきりしたし、臨時収入は入ったし、くさっていた気分もだいぶ晴れたし、いいこと尽くめ。 「捨て去る快感」に目覚めた感じ?


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第 5週。(2003.03.24 - 03.30)

日本のあちらこちらで、桜の開花宣言がされたりー、されなかったりー。
久遠寺さんの住むところは、朝晩がまだ少し肌寒かったりするので、桜にはまだちょっと早いかもみたいです。
でも、もうそろそろ、自転車でぶらぶらするのにいい季節がやってきます。
というわけで、きしみのひどかったチェーンに油を差しました。 音も静かになって、自転車も元気になったみたい。
ほんのちょびっとのことで、ちょびっと幸せ気分☆


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