さて、「びわ草子」に書いた通りの理由で中国に行くことになった私。
気持ちが「旅行だ、旅行だ〜♪」といった浮かれたものではなかったので、何も調べずに行くことになってしまいました。
それどころじゃなかったのよ、正直。精神的に。
ところがところが!
心配などする必要がなく、とっても楽しい旅行になりました♪
会社のツアーのため、こういう所に行きたいという我儘がきかず、観光としてはちょっと不完全燃焼でありますが。
機会があれば、もう一度行って、今度はしっかり調べて行きたいな、と思ったりします。
え〜、前置きが長くなりましたが。
そして、これは旅行記なのか、食日記なのか、どっちなんだってかんじだったりしますが。
一応、旅行記、の名で書かせていただきます。
<1日目・前半>
静かな朝の住宅街にゴロゴロという音が鳴り響く・・・。
犯人は私です。住民のみなさん、ご迷惑をおかけしました。
家から関西空港は遠い、ということで、前日に大阪の妹の下宿先に宿泊。
一応、乗り遅れても次の次まで間に合うよう、余裕をもって電車の時刻を調べておいたのだが、やはり計画通りの電車に乗りたい。
しかし、体は言うことをきかず、起きて用意をしていたら、「間に合うか?間に合わないのか?」という微妙な時間になってしまった。
それほど大きなトランクでもないので、ゴロゴロとひっぱりながら、坂道を小走りで下るのだった。
もっと余裕をもって行動できれば・・・
いつも思うのだが、それが実行できないのが人情ってもんである(違)。
切符を買わなくてはいけないということをすっかり忘れていて、「お、余裕や〜ん♪」なんて途中まで(というか駅に着く直前まで)思っていた。
切符を買うところで時間を食い、結局目の前で電車が発車するという、なんとも情けない結果に終わったのだった。
次の電車でも間に合ったけどね。
さすがに、しょっぱなから遅刻はできません。
空港に向かう電車の中。もう諦めの境地。
不安でもなんでも、今私は空港に向かっていて、着いたら挨拶しなきゃならないんじゃい!
来るなら来いや、おらぁ〜!
と思いつつ、寝たりする。
起きて、車窓にて「梅香(ばいか)」というなんとも優雅な地名を見つけ、メモってまた寝る。
神経が細いのか図太いのか、よくわからん私である。
とにもかくにも、空港に着いて、集合場所に向かう。
行ったところで、お仲間がいるかどうかわからんが・・・とにかく行くか、と思い一応到着。
が、それらしき人が見当たらない。
集合時間の40分前・・・
来てる人もいそうだが。しかしいたところでわからないのだから仕方がない。
トイレにでも行っておこう。(妙に余裕の行動・のつもり・をとったりする)
しばらくして集合場所に戻ると、近くに背の高い男の子が一人、本を読んでいる。
年のころは同じくらいだが、まさかこんな余裕ぶっこいて本を読んでたりしないよな〜。友達を待ってたりするんかな〜?と思う。
(しかし実はお仲間だった。)
柱にもたれてぼーっとしていると、おばちゃん(母より少し年上っぽい)が二人、話しかけてきてくれた。
「事務の人?」
「あ、私この4月から働かせていただくことになります・・・」
用意していた挨拶をする。なかなかうまくいった(自己満足)。
この二人のおばちゃんは、パートの人らしい。挨拶が済むと、話すこともなくちょっとどうしよう・・・という空気が流れる。
そこに、救いの人が現れた!!(なんかドラクエ口調だ)
人事担当の方。彼も同じ班らしい。(今回、新入社員の研修、ではなくて何班かに分かれての社内旅行だったのである)
知っている人に会えた喜びでいっぱい。
さらに、新入社員らしき子が数人、集まっているのが私の視界に入ってきたので、紹介してくれるんじゃないかな〜と期待する。(他力・・・)
期待通り(笑)、紹介をしてくれて、その中の唯一の女の子に声をかける。
向こうも、「先輩と一緒の部屋やったらどうしよ〜?」と心配したいたらしく、意気投合♪
ほんわかした感じの子で(でもしっかりしてる)、とってもよさそうな子で、不安?何それ?って感じでめちゃくちゃ強気になる(笑)。
上司と一緒に旅行だから、いつ化けの皮がはがれるかと、ちょっと緊張もするが、まぁなんとかなるだろう。深く考えないでおこう。
考えたところで、どうにもならん。
その後、もう一人女の子(しかも同じ営業所!)が現れ、心強くなる。
もう一つ、心配なのは飛行機酔い。
二人には「飛行機乗ったら、ぐったりしてると思うけど、気にせんといてな〜。」と忠告(?)しておく。
出国手続きを済ませ、いよいよ飛行機に乗り込む。
無事、酔うことになったのだった・・・。
まぁ落ちるよりはマシなのでよしとしよう。酔う位。
機内食は、昼だったのでたいしたものは出ないだろうとふんでいたが、思っていたよりも豪華なものが出てきた。
ライス オア メン
ということで、どうやら御飯か麺(蕎麦だった)を選べるらしい。
御飯を選ぶ。おかずはチキンと野菜の煮物、なぜか巻き寿司、サラダ、デザートにケーキ(?)。
このケーキ、予想した通り、甘ったるいものだった。
なぜこんな甘いものが出るんだろう・・・
スポンジの上に、羊羹がのっているようなケーキ(?)だった。
「甘い」と文句を言いつつ、しっかり完食・・・。
また、料理には水がついていたのだが、他に飲み物はないのだろうか?
料理がきてから持ってくる気配がないので心配したが、しばらく待つと、別にドリンクを持ってきてくれた。よかった〜。
そうこうしているうちに(省略しすぎ!)中国に着く。
入国の際、団体ビザがどーのこうのということで時間を食ったが、女の子たちと話していたので、全然苦ではなかった。
さて、中国であるが、ひとことに中国といっても、広い。
日本の総面積の約25倍。らしい。
その中でも私たちが行ったのは上海という地域。
中国というと、田舎を想像してしまうが、上海(と北京)は別。
梅田並・・・いや、それ以上かもしれない賑わいである。
上海は今、中国最大の発展都市としてめざましい発展を続けている。ここ10年でかなりかわったそうである。
古い洋館と近代建築、民家が混在する、また近代化の一途をたどる一方、考え方は社会主義のまんま・・・
まさに未来と過去が混在する街である。
今、中共政府が一番目の敵にしている思想は「独立」と「民主化」。
どちらも共産体制の存続を危うくする「危険思想」だからである。
だから、そうした思想の持ち主の存在を頭から否定する。
手の届くところにいれば捕らえて牢屋にいれるし、牢屋に入れるとトラブルのもとになる連中は国外に追放するというのだから、徹底的だ。
そんなことを聞くと、ああ、中国もまだまだか〜と思ったりもする。
ちなみに、経済はどうかというと、一ヶ月の給料の平均は3万程度だそうだ。(ガイドの朱さんの話だが・・・)
悪いところだと、600〜800元。日本円で言うと1万円強ってとこか。(1元=16円)
いいところでも12・3万だというのだから、やはり安いね。
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