9.物価の話
NZにおける食べ物の値段は日本と比べて大変安い。これはNZ$に対し円が強いことにもよる(52円/NZ$)のだが、基本的に人件費が安いのだろう。半額以下の感覚である。
街で良く見かける “コーヒ&バー”などの看板を上げている喫茶店でコーヒを飲むと80〜100円ぐらい。
日本では、うっかりするとコーヒで450円位ぼったくられることがあるがNZでは100円でおいしいコーヒが飲める。
ビールは155円/缶(NZ産ビール)、アサヒ、キリンなどの輸入ビールだと260〜350円と高くなる。
軽い昼食なら缶ビール(国産ビール)付きで350〜400円ぐらいでOK。
NZで外国料理はとても評判が良く、どの町でもたくさん見ることが出来る。
一番人気は中華料理、二番は日本料理、三番タイ料理、
四番韓国料理であるそうな。
私の見たところでは、レストランの数から言ってタイが二番で、
三番か四番に日本が来るのではないかと思う。
いずれにしろ、日本料理は、とても評判が良い。しかし、少し高い、それに量も少ない。
たとえば、NZでは、どの町にでもある”南十字星レストラン”の例を取ると握り寿司22$、味噌汁4$、ビール5$で合計31$(1600円)であった。
日本人の感覚から言えばこの値段は決して高くはないが外国人の人から見れば高く感じると思う。
現地料理ならラムステーキにビールとコーヒを付けて730円(14$)でOKだもんなー。
数回、スーパーに言って買い物をした。
食べ物の値段は大体次の通り、牛肉約500円/kg(100グラムとちゃうで・・)、バナナ一房120円、牛乳300cc/30円、桃200円/kg、りんご150円/kg、ネクター130円/kg、ミネラル・ウオータ72円/1.5リットル、マーガリン90円/250g、食べ物以外ではティッシュ一箱100円。
高いものではフリース製のセータなどは高い、4000〜5000円ぐらいする。日本では、おなじみのユニクロで1900円だから2倍ぐらい高い。
NZ特産の羊のセータ、メリノの毛を使い手編みしているセータで二万円ちょっと。これは私には安い高いは解らないが、かみさんが興奮しているところを見ると安いらしい。 
Tシャツなどは結構高い。NZみやげ物の定番、オール・ブラックスのラグビーシャツなど4000〜5000円ぐらい。息子どもに土産にと思ったが、かみさんが『気に入らないと子供は着
ないよ』というので、これ幸いとやめにした。
自動車用燃料は日本と比べ40%程度安い。無鉛ガソリンで58円、ハイオクタン・ガソリンは60円で無鉛ガソリンより2円高いだけである。
日本ではハイオクは10円高い。たまたま私の車はハイオクタン仕様である。
我々は日本の石油会社に、ぼったくられているのだ。
ディーゼルで38円、LPGで32円、いずれもリッター当りの値段である。
ガソリンスタンドはコンビニなどに隣接しており、自分自身で給油したあとコンビニのレジで支払いを済ませる。
日本では、メータは給油量を表示するがNZでは、値段が表示されるようになっている。
支払を20$にしたいのならメータが$20を指したところで停止すればよい。
いくら入ったというよりも、いくらまでならお金が払える、との見方である。日本では、満タンでいくら入ったかが興味のまとになる。
日本でも、ここ一年前から同じようなガソリンスタンドが増えてきている。
それに、NZは消費税がない。無いのではなく内税になっているのだろう。
支払は、表示価格から“びた一文”余分に取られない。これは気分爽快である。私はいまだに日本の消費税に慣れることが出来ない。いつも“エー 取るのー?”と思うのは私だけだろうか。
それに加えて、この国は“チップ“がいらない。これらは精神の平静と血圧を低く保つことに大きな効果がある。
『ええ国やなー』とこれだけで思ってしまう。

|