8.車について
NZで走っている車は、圧倒的に日本製が多い。90%はそうだと思う。それも中古車。
日本では、あまりシェアーが良くないマイナーメーカのものも健闘している。
オークランドなどの都会では、たまにベンツやボルボなども見るが、ほとんどは日本製。それも、排気量2000cc以下の車。間違ってもセルシオとかクラウン、シーマなどの高級で高価な大排気量の車は走っていない。
オークランドの港で観光客をヨットに乗せることを仕事にしているキャプテンの話によると日本から1ヶ月に3000台の中古車を載せた車専用船が入港するという話である。
確かに港にはオレンジ色の車専用船が一隻入港していた。

日本の中古車は故障がないのでとても評判がいいと、すこし
悔しそうな顔をして話してくれた。そう言えばNZは車作ってないもんな。
走っている車は古い型式のものが結構多い。
Mt.Cookのユースホステルで日本人の女性(推察するに29歳半ばぐらい)に出合った。
彼女は車を買って一人であちこち旅行をしている勇気ある女性。
彼女は『買った車はルノーで、まだ13年間しか走っていない』と言っていた。
日本では6、7年間ぐらい乗ると、そろそろ次の新車をと乗換を考えるが、それぐらいしか乗っていない車はNZでは十分立派な中古車として通用しているのである。
『そうすると俺の車も後、6年ぐらいはまだ、十分乗れるな』と言ったら、車のセールスをしている息子が嫌な顔をした。
クライストチャーチでレンタカーを借りた。
年式は解らないがオートマは手に入らなくて、昔懐かしマニュアル・トランスミッション。
ドアーはノンパワー(すなわちノブを回して開け閉めする)の日産
車。しかも、なんと走行距離が198,000km!!
『あんた、こんなん貸すか!!』。

クラッチONの位置が少々難しいところに調製してある為、慣れるのに少し暇はかかったが、それでも120km/hぐらいのスピードはへっちゃらであった。
『さすがやなー日本車は…、自動車ちゅうもんは、6年や
7年で換えるもんとちゃうで』と思った次第である。
NZは中古車の販売にテレビが利用されている。年式、値段、連絡先やワンオーナで美しいとかを宣伝する。
 
|