6.動物、昆虫など

 NZには哺乳類は居ないと書いたが、蝙蝠は居るらしい。

 しかし、その他の哺乳類は、移民してきた人たちが持ちこんできたもので、もちろん一番多いのが羊である。

これはいたるところに居る。


 同じように見えるが主に羊毛を取る為のもの、主に食用に
するもの等、数種類の羊が飼われている。

 彼等用の小屋は牧場には見られない。羊は冬も、夜も屋外
に放置されている。

 ただ防風林が植えられており、雨の日や、子供を産むときなどは、その防風林に下に行くようである。この話は、バスの運転手さんの話である。

 ちなみに、バス、船には観光といえどもガイドさんが居らず、運転手がガイドを勤める。

 日本で里山などに行くと、いろんな種類の昆虫、むし、クモ、ちょうちょに出会うことが出来る。それに引き換えNZはなんだかすごく少ないように思われる。

 根拠はないのであまり強く言えないが感じとして、ほんとに少ない。

 ただ、セミの抜け殻はクライストチャーチの植物園などの大木の所に行くと、たくさんの抜け殻が地上1mぐらいの高さにへばりついている。

 その他はあまり見られないのは何でだろう。虫が少ないので
蜘蛛も少ない。

 唯一、サンドフライと称する無頼な虫がいる。日本で匹敵するの
は蚊であろうか。

ただし、蚊は“刺す”が、サンドフライは”噛む“のである。

 蚊はTシャツの上からも刺すが、サンドフライは、噛み付くので薄い下着等を着けているだけでOKである。

 このサンドフライは、噛まれたあと痒くなるが30分程度掻くのを我慢すると痒さは無くなる。しかし、無意識にでも掻くと1ヶ月は痒い。サンドフライは人間の多く住む町には環境が合わないのだろうか、ほとんど見かけない。しかし、人間の少ない所に多いようだ。

 たとえばこの旅行で4泊5日で45kmほど歩くミルフォード・トラックというトレッキングコースを歩いてきたが、このような自然豊かなところでは、手ひどい歓迎を受ける。歩いているときは大丈夫であるが一旦立ち止まるとどっと押し寄せてくる。

 ひどいときなどは、一人づつの顔の周りに数十匹が飛び交う。従ってすべての人は、いつも手を顔の前で振っており、バイバイを一斉にしているようにも見える。

 だから、虫除けのクリームをつけていないとひどいことになり、日焼止めと虫除けが一体になったクリームはNZの必需品となる。