45t級バトルメック

VND−1R ヴィンディケイター

武装:5連長距離ミサイルx1
   粒子ビーム砲x1
   中口径レーザーx1
   小口径レーザーx1
   5連長距離ミサイル弾薬x24発

エンジン:GM180

移動速度:歩行 43.2km/h
     走行 64.8km/h

ジャンプ能力:120m

装甲重量:9t

放熱器数:16

通信システム:セレスコム モデル21−Rs

照準/策敵システム:C−アップル チャーチル

戦闘力評価:900

製造コスト:318万1082 Cビル


解説、特記事項

 第1次継承権戦争終了後、
 カペラ大連邦国は領土の半数余りを失い、
 さらに数多くのメック製造工場を奪われ、
 恒星連邦と自由世界同盟から手痛い打撃を受けていた。
 この緊急事態に対し、遼王朝は最優先で問題解決へ取り組み、
 セレス金属工業へ軍隊の立て直しを申し渡す。

 朝命を拝したセレス金属はただちに新規開発へ取り掛かるが、
 新型機へは無謀とも言うべき数多くの要求が突きつけられた。
 まずは戦力の補充。
 これは量産性を徹底的に高めなければ間に合わない。
 次に火力。
 砲撃力がなければ、相手を倒す事も押し返す事もできない。
 さらに耐久力。
 これ以上領土を失っては王朝の存亡に関わる。
 長時間の継戦能力が必要だ。
 そして機動力。
 険峻な山岳地帯が数多くそびえる惑星を領土に抱えている。
 攻守共に跳躍力がなければ作戦もままならぬ。
 極めつけは製造工場の規模。
 セレス金属が所有する施設では
 50t以上のメックを製造する能力を持たない。
 普通なら頭を抱え、そのままさじを投げる状況だった。
 それでも開発陣は諦めなかった。
 愛すべき郷土。敬うべき王朝。全てを失うわけにはいかない。
 数多の形状が、あらゆる武装が、図面として描かれ、
 より良い姿かたちを求めて消えていった。

 計画開始から5年後の2826年、努力は実った。
 満を持して王朝へと届けた図面は、
 予想通り移動速度の低さを指摘された。
 防戦時に速度は不要であることと、
 密集陣形による集中火力で補えると進言する事で黙認される。
 残りは全て触れられなかった。
 ただ、労いの言葉のみが謁見の間に響く。
 かくして挙国一致体制のもと、
 全土からセレス金属へと資材がかき集められる。
 老いも若きも男も女も、王朝への奉仕を願い詰め掛けた。
 完成した機体は各地へ順次配備されていった。

 誕生から4年後の2830年、第二次継承権戦争勃発。
 すでに予見されていた嵐を王朝は迎え撃ち、
 山津波のごとき恒星連邦軍と激しく干戈を交える。
 各地から王朝へ報告が届く。
 「我ラ夷狄ヲ排除セリ」
 幾たびも押し寄せる不埒者をことごとく追い返した。
 遼王朝と臣民は滅亡を防いだ彼らに惜しみない称賛を贈る。
 長く続いた継承権戦争も終わりを告げた3025年現在、
 遼王朝を守り抜いた最大の貢献者は、
 あらゆる障害への防壁として今なお奉仕を続けている。

 対峙した誰もが呟く。
 「あの程度の身体に何ができるのか」と。
 侮り、油断をして戦い始めた後、再度呟く。
 「こんなはずではない」と。
 我等に突出した戦闘力は存在しない。
 しかし劣る部分も存在しない。
 ただ守り抜く事のみを目指して練り上げられた。
 空に弓射掛け、遠きに砲放ち、近きに剣交える。
 兵卒に必要とされる、誰もができる技を全て磨いただけ。
 個にして全、全にして個。
 一糸乱れぬ連携こそ我等が強さの秘訣也。
 努々侮る事無かれ。

 右手駆動装置がない。

 偵察性能:並
 通信性能:並


入手難度

 カペラ大連邦国:多い
      傭兵:少ない


適性任務

 山岳戦、森林戦、支援砲撃、対空砲撃。


プレイ指針

・RPG時

 やや脚は遅いものの、なんでもこなせる万能機です。
 補修・整備も容易であり、傭兵にとっても嬉しい機体です。

 セレス金属工業の製造施設はこの機体を作ることのみに
 全力を注いでおり、大量の純正品パーツが溢れています。
 予備部品の確保はかなり容易にできるでしょう。

・戦闘時

 単体運用

 苦手とする距離を持ちません。
 敵の苦手な地形を利用して長時間足止めが可能です。
 専守防衛に回ると非常に手強くなれます。

 小隊運用

 火力と耐久力が重量の割に高く、しぶとく戦えます。
 遊撃から後方支援、終盤の殿を務めたりと、
 その万能性はきっと部隊に多大な貢献をすることでしょう。

 高発熱武装と低発熱武装が混在していますが、
 放熱能力が非常に高く、飛ばない限り滅多に過熱しません。

・GM時

 カペラ大連邦国内においてはよく見かけるので
 斬っても倒しても次から次へと涌いてくる
 そんな気がしてくる機体です。

 篭城戦をすると非常に厄介な存在になるので
 敵役として使うなら平地に陣取らせるといいでしょう。
 使い方1つでいくらでも化ける機体かもしれません。


主な製造工場と所在地

・カペラ大連邦国
 セレス金属工業(カペラ)


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