【日程・受験料等を徹底比較!】
更新日:2023年5月2日
行政書士試験が近づいてくると、いよいよ模試シーズンの到来ですね。
行政書士試験を受験予定の皆さんも、模試を受けようかどうしようか、受けるとしたらどこの模試にしようか、、と悩んでいることと思います。
そこで、このページでは、各社で実施される行政書士の模試について、その日程や受験料などを比較したうえで、おすすめの模試をご紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてください!
【執筆者】 |
![]() 執筆者紹介 |
- 模試を受験するメリット・デメリット
- おすすめ模試を徹底比較!
- 行政書士の模試おすすめランキング
- No.1:伊藤塾(2022年試験向け)自宅or会場
- No.2:LEC(2022年試験向け)会場or自宅
- No.3:TAC(Wセミナー)(2022年試験向け)会場or自宅
- No.4:アガルート(2023年試験向け)自宅のみ
※総まくり1000肢攻略講座もおすすめ! - No.5:フォーサイト(2022年試験向け)自宅のみ
- 模試の活用法
- 行政書士のおすすめ模試まとめ
- 行政書士おすすめ通信講座ランキングはこちら
- 独学で合格を目指す場合はこちら⇒行政書士の独学におすすめのテキスト【人気テキスト徹底比較1】
模試を受験するメリット・デメリット
独学で行政書士試験を受験する場合でも、模試(模擬試験)は受験しておいた方がよいと言われることがありますが、これはなぜでしょうか。
模試のメリット
まず、模試を受験することにより、自分の学習の進み具合の確認ができ、自分の苦手分野、弱点を把握することができますし、順位が出ますので自分の実力を知ることができます。
このように、自分の弱点や実力を把握することで、本試験に向けて集中的に補強していくことができます。
また、受験指導校がこれまでの出題傾向を分析したうえでの予想問題が出題されるため、その年の本試験に出題される可能性が高い問題を押さえることもできます。
さらに、模試は本試験と同じ時間・形式で行われるため、解答の時間配分やマークシートの解答形式、本試験での緊張感に慣れることなどの効果も期待できますね。
- 自分の苦手分野・弱点を把握することができる
- 受験生の中での自分の実力を知ることができる
- 本試験の出題可能性が高い問題を押さえることができる
- 解答の時間配分やマークシートの解答形式、本試験での緊張感に慣れることができる
模試のデメリット
では逆に、模試を受験することにデメリットはあるのでしょうか。
考えられるデメリットとしては、まず、金銭的な負担ですね。当然、模試を受験するには費用の負担(1回あたり3,000円〜5,000円程度)を伴いますので。
ただし、費用対効果を考えると、かなり安価な価格設定になっていると思います。
次に、時間的なロスというのもありますね。十分な勉強時間がなく、模試を受けられるような知識レベルに仕上がっていないような場合は、特にそう感じますね。
- 金銭的な負担がある
- 時間的なロスがある
こういった金銭的な負担や時間的なロスが気になる場合は、市販の問題集を活用するという方法もあります。
2回分や3回分の模試(予想問題集)が1,500円程度で販売されていますので、「行政書士のおすすめ問題集(予想問題集)」を参考にご覧ください。
ということで、こういったデメリットもあるものの、模試は、受験するメリットの方が圧倒的に大きいと思いますので、できるだけ受験することをおすすめします!
おすすめ模試を徹底比較!【2023年度】
それでは、各予備校で実施される行政書士の模試について、まずは概要から比較しておきたいと思います。
模試の比較一覧表
それぞれの模試の日程や受験料等を一覧表に整理して比較すると、以下の表のようになります。
※ 2023年度の模試が未販売のものは、昨年度の日程を見え消しで表示しています。
予備校名/受験場所/成績処理 | 模試名 | 日程 (2023年) |
回数 | 受験料 |
---|---|---|---|---|
伊藤塾![]() ![]() 自宅(or会場) 成績処理あり |
公開模擬試験 | 2回 | ※会場受験は+1,000円 |
|
LEC![]() 会場or自宅 成績処理あり |
到達度確認模試 | 2回 | ||
全日本行政書士公開模試 | 2回 | |||
ファイナル模試 | 1回 | |||
厳選!直前ヤマ当て模試 | 1回 | |||
模試パック | 上記@〜E | 6回 | ||
TAC![]() 会場or自宅 成績処理あり |
全国実力チェック模試 | 1回 | ||
全国公開模試 | 2回 | |||
アガルート![]() 自宅 自己採点 |
模擬試験 | @随時(8/8以降) | 1回 | 4,400円 |
フォーサイト![]() 自宅 自己採点 |
模擬試験講座 | 2回 |
各社の模試の特徴
上記の模試比較表からは、以下のことが読み取れますね。
会場受験or自宅受験
伊藤塾・LEC・TACは、会場受験も選択できますが、アガルート・フォーサイトは自宅受験のみとなります。
本試験の緊張感を体験しておきたいという方は、会場で受験できる伊藤塾・LEC・TACで受験するのがいいですね。
成績処理の有無
そして、伊藤塾・LEC・TACは、全国公開模試として実施されますので、成績処理がなされ、自分の順位や各問題ごとの受験生の正解率なども分析されますが、アガルート、フォーサイトはそういった成績処理はされず、自己採点となります。
このため、アガルート・フォーサイトでは、模試の効果のひとつ「自分の実力を知る」という効果は少し薄らいでしまいますね。
実施回数・日程
回数は、伊藤塾・アガルートが1回のみ、フォーサイトは2回、TACは3回(1回+2回)、LECは6回(2回+2回+1回+1回)の実施となります。
回数が多いLECとTACは、実施時期に応じて、その時期に最適な模試が用意されますので、その中から自分に必要な模試を選んで受験することができますね。
受験料
各模試は、1回あたり3,000円〜5,000円程度で受験できますので、模試を受験する効果を考えれば、金銭的な負担もそれほど大きくありませんね。
行政書士の模試おすすめランキング【2023年度】
次は、各予備校が実施する行政書士の模試について、おすすめ順に詳しくご紹介していきたいと思います。
No.1:伊藤塾の模試
※伊藤塾の2023年度の模試は、未販売です。
行政書士の模試として一番のおススメは、法律資格の専門校「伊藤塾」です。
伊藤塾の模試は、昨年は4,504名が受験し、最大級の全国公開模試とされており、本試験問題をズバリ的中させるなど、合格者や受験生から高い評価を得ています。
実施回数は、大手予備校の中では最小限に絞り込んだ渾身の2回のみの実施ですので、行政書士の模試をどれかひとつだけ受けるとすれば、この伊藤塾の模試をおすすめします!
解説講義はWebで配信され、4時間みっちりと、各問題の正解を導くまでの解答プロセスまで詳しく解説してくれます。
また、成績表には各問題の正解率が掲載されますので、効率よく復習することが可能です。
会場は全国16会場で開催され、日程は会場により異なりますので、公式サイトでご確認ください。なお、自宅での受験もできますので、開催会場が近くにない場合は、在宅受験(通信)を選択してください。
※ 伊藤塾の模試は、昨年度から原則として在宅受験となっており、会場受験(オプション料金 500円/1回)は、全国6会場でのみ実施されます。
No.2:LECの模試
※LECの2023年度の模試は、未販売です。
次にご紹介する行政書士の模試は、LECです。
LECでは、時期に応じて4種類の多彩な模試が用意されています。
- 到達度確認模試(7月〜8月:2回)
- 全日本行政書士公開模試(9月:2回)
- ファイナル模試(10月:1回)
- 厳選!直前ヤマ当て模試(10月:1回)
ですので、模試の回数をこなしたい場合は、LECの模試がおすすめです。※もちろん、バラで受験することも可能です。
この中でも、「全日本行政書士公開模試」が、LECの看板模試として大勢の受験生が受験しますので、おすすめの模試となります。
また、今年も伊藤塾の模試が原則在宅受験となっていますので、会場受験をするなら、LECがおススメですね。
受験した模試・答練の成績表は、「Score OnLine(スコアオンライン)」を利用してWeb上で閲覧できるようになっており、正解率表や得点分布グラフなど、さまざまな角度で集計されますので、実力・弱点を把握することができ、復習に役立てることができます。
会場は全国31会場で開催され、日程は会場により異なりますので、公式サイトでご確認ください。
なお、自宅での受験もできますので、開催会場が近くにない場合は、自宅受験(通信)を選択してください。
No.3:TAC(Wセミナー)の模試
※TACの2023年度の模試は、未販売です。
TACでは、行政書士の模試は、全国実力チェック模試(1回)と、全国公開模試(2回)が実施されるなど、近年、模試を充実させてきています。
TACの行政書士の模試「全国実力チェック模試(1回)」は、8月という早い時期に、その時点の実力を測るために実施され、10月には「全国公開模試(2回)」として、精選された本試験予想問題が出題されます。
会場は全国24会場で開催され、日程は会場により異なりますので、公式サイトでご確認ください。なお、自宅での受験もできますので、開催会場が近くにない場合は、自宅受験(通信)を選択してください。
解説講義はWeb上で配信され、成績表には、各問ごとの正解率や多くの受験生が間違いやすかった点などが記載されますので、本試験直前に学習すべきことを把握し、弱点を克服することができます。
No.4:アガルートの模試
次は、オンラインによる講義の配信を中心とした資格予備校「アガルート」の模試をご紹介します。
アガルートアカデミーは、通信講座専門の資格予備校ですので、模試についても、自宅受験のみの実施となります。また、全国公開模試ではありませんので、特に受験日程も決められておらず、いつでも受験が可能です。
この模試は、本試験の出題問題を予想し、解説(約5時間)を行う全1回の模試となります。
本試験の的中を本気で狙った出題で、難易度も本試験に限りなく近くなるよう調整してあるため、本試験の予行演習として最適な模擬試験になっています。
ただし、上記3社が実施する模試のように、採点等の成績処理は行われず(自己採点方式)、点数や順位等の成績通知もありませんので、ご注意ください。
受験料 |
2023年度 行政書士試験 模擬試験 |
日程 | 【2023年】 (教材発送日)8月8日〜随時 |
受験場所 | 自宅 |
成績処理 | 成績処理なし |
公式サイト | ![]() |
アガルートでは、「模擬試験」のほか、直前期のラストスパートに最適な「総まくり択一1000肢攻略講座」と「総まくり記述80問攻略講座」をセットにした「直前対策パック」も用意されています。
![]() ⇒ アガルート公式サイト |
|
受験料 |
行政書士 直前対策パック バラで受講する場合の受験料は、以下のとおりです。
|
公式サイト | ![]() |
No.5:フォーサイトの模試
※フォーサイトの2023年度の模試は、未販売です。
次は、通信講座専門校の「フォーサイト」による行政書士の模試をご紹介します。フォーサイトは、「行政書士のおすすめ通信講座」のページで、おすすめNo.1の通信講座としてご紹介している資格予備校です。
フォーサイトは、通信講座専門校ですので、模試についても、自宅受験のみの実施となります。また、全国公開模試ではありませんので、特に受験日程も決められておらず、いつでも受験が可能です。
この模試は、「基礎レベル」と「本試験レベル」の2種類の模擬試験が実施され、それぞれ、「理解度の確認」と「試験対応力の鍛錬」を行うことを目的とした模試となっています。
この模試を受験することで、本試験を見据え、自分の実力を確認し弱点を知ることができ、本試験までに何をするべきか学習指針を見つけることができるようになっています。基礎レベルの模試では8割以上、本試験レベルの模試では7割以上の得点が目標とされています。
なお、上記4社が実施する模試のような解説講義はなく、解説冊子の配付のみとなります。また、採点も自己採点方式となりますので、ご注意ください。
受験料 |
2022年度 行政書士 模擬試験講座 |
日程 | 随時 |
受験場所 | 自宅 |
成績処理 | 成績処理なし |
公式サイト | ![]() |
模試の活用法
行政書士の模試は、冒頭にも記載したとおり、弱点の把握、実力チェック、本試験に慣れる、出題可能性が高い問題を押さえる、といったメリットがあります。
模試の間違った活用法
こういったメリットの中で、「弱点の把握」、「実力チェック」、「本試験に慣れる」の3つについては、紛れもなく模試の主たるメリットです。
ただし、「出題可能性が高い問題を押さえる」というのは、あくまでも間接的な効果と捉えるべきです。
模試では、ズバリ的中といった的中実績などがアピールされますが、これを模試のメインの効果と考えてしまうのは危険です。
なぜかというと、模試では、本試験では絶対に問われないレベルの問題も出題されるからです。
「こんな問題が本試験に出る可能性があるのか!」と思い、必死に復習して知識に入れようとするのは、まったくの無駄な作業になってしまいます。
模試のおすすめ活用法
模試では、全ての問題、全ての肢について復習する必要はありません。
本試験で合格できるかどうかは、「誰もが解けるべき問題を、いかに確実に得点できるか」です。
そして、5肢のうち、2肢又は3肢が確実に判断できれば正解できます。それ以外の肢は、判断できなくて構わないのです。
模試の解説には重要度が示されていますので、その重要度に従って復習するのが効率的です。重要度が低いものは、思い切って無視しましょう。
重要度が低い問題は、そもそも合格者に必要とされる知識ではないからです。
他の受験生の正答率が高い問題を間違えている場合も、必要な基礎知識が足りていない証拠ですので、しっかりと復習する必要があります。
もちろん、重要度の低い問題が本試験で出題される可能性も、ないわけではありませんが、、、その可能性のために、模試の全ての問題を新たな知識として詰め込もうとするのは、あまりにも非効率です。
その時間があったら、自分がこれまでに勉強してきたテキストに載っている基礎知識をしっかりと確実に頭に叩き込んでいきましょう。
なお、重要度が低い問題であっても、どこかで見たことあるなぁ、なんだったっけなぁというように、記憶があいまいなものについては、テキストのどこかに載っていたか、過去問の出題実績があるか、又は、何か別の知識と混同してしまっている可能性がありますので、念のため、しっかりと復習しておきましょう。
- 重要度の低い問題は、そもそも合格者に必要とされる知識ではないため、重要度の高い問題のみに絞って復習する。
- ただし、重要度の低い問題であっても、既存の知識にあり、その知識があいまいな場合は確認しておく。
行政書士のおすすめ模試まとめ
以上、行政書士のおすすめの模試や、その活用法について、ご紹介してきました。
模試を受験するメリットとして、的中問題というのはそれほど大きく期待すべきものではありませんが、模試を受験することで、自身の実力チェックや弱点の把握、そして解答の時間配分や本番のシミュレーションといった効果が得られます。
ですので、行政書士の模試は、なんらかの形で一度は受験しておいた方がよいと思います。
安く済ませるなら予想問題集(予想模試)でも構いませんが、全国公開模試として、成績表で実力の確認ができるのは予備校の模試ですので、可能なら予備校の模試を受験しておくことをおススメします。
一校だけ受験するなら、伊藤塾の渾身の2回を受験し、もう少し場数を踏んでおきたいなら、LECの模試を数回加える、ぐらいでよいのではないでしょうか。
本試験の緊張感も味わっておきたい場合は、LECの会場受験ですね。
なお、日程を気にせずに受験したい場合や、試験直前期になって模試を受けそびれたことに気づいた場合には、いつでも気軽に受験できるアガルートやフォーサイトの模試が便利です。
- 一校だけ受験 ⇒ 伊藤塾の渾身の2回
- 場数を踏んでおきたい ⇒ LECの模試を数回追加
- 本試験の緊張感を味わいたい ⇒ LECの会場受験
- 日程を気にせず受験したい ⇒ アガルート or フォーサイト
それでは、模試の結果に一喜一憂することなく、模試で得られた経験を活かして、本試験で力を発揮できるよう頑張ってください!
- 通信講座は、行政書士講座を徹底比較!のページをご参照ください。
10万円以下で人気講座が受講できます!