◆2009.12.09 OUT『雪月花〜The end of silence/斬〜ZAN〜』◆


 12月発売の、GACKTさんの新譜です♪『仮面ライダーMOVIE大戦』の主題歌がこの後1月1日に出ていますが、GACKTさんオリジナルな楽曲ということでは、この『雪月花/斬』が最も新しい作品ということになります。

 『雪月花』がゲーム『戦国無双3』のエンディングテーマ、そして『斬』もイメージテーマということで、「和」テイストの素敵な楽曲となっております。……って、『戦国無双』だから「和」にした、というのでもないのかもしれません。今年(2010年)は『眠狂四郎』の舞台が控えていることもあり、また、『ЯRU』プロジェクトの前の最後の作品は『RETURNER』で、あれも「和」な曲だったので、GACKTさんの中で「和」は自然なファクターになってきているんじゃないかな。まぁ『RETURNER』は大河やってる時ではありましたけども。

 『雪月花』もとても素敵な曲なんだけど、どっちがより好きかと言われれば私は『斬』。『斬』の方が和楽器が多く使われてるような気がするし、こういうハードな曲に和楽器を合わせるのがまたなんともセンスよくて好き♪ こういうイメージの曲、久しぶりな気がするし。ファルセットもね。GACKTさん、途中からよりストレートな歌い方に変わって、それはそれでもちろん素敵なんだけど、最初に『MOON』のあの変幻自在な声の使い方にノックアウトされてしまった私としてはやっぱり時々はあーゆーのも聞きたいな、って。

 この2曲を聴いた時に、「あ、やっぱり私、サイボーグより吸血鬼の方が好き」って思ってしまった。『MOON』サーガの曲なのかどうかも知らないのに(笑)。でも「♪地獄の果てに死に場所を探して」とか、「♪穢れた闇に高く舞い上がれ」とか、それっぽい詞だし、やっぱりあのファルセットの使い方が『MOON』だと(爆)。いいの、私、勝手に妄想して楽しむ派だから。

 『ЯRU』でリリースされたシングルをまとめて、ドラマCDもつけた『RE:BORN』という作品が出ているのだけど、私、買わなかったのよねぇ。前の、
『開かれた4つの扉に…』って記事で書いたように、どうしてもマリアさんとの相性が悪くて(笑)。勝手に自分の小説と重ね合わせて感動しちゃってるもんだから、「これ以上詳しい話はなくていいです」って思っちゃう。作品って、作者の手を離れてしまうもので、私がGACKTさんの思い描いた物語とずれたところで感動して、どんどん妄想を暴走させていったとしても、きっとGACKTさんは許してくれると思うんだ。私にとってGACKTさんの音楽は「ミューズ」で、霊感を与えてくれるもの。あまり説明が多すぎると、かえって妄想の余地がなくなる。

 確かどこかで、GACKTさんも言ってらしたと思うんだよね。想像の余地を残すために固有名詞はなるべく使わないとか、そういうことを。まぁGACKTさんの描く物語は、いわゆる「日常的」なものではないから、「待ち合わせは渋谷で」みたいな歌詞が出てくるわけもないんだけど(笑)。ある種哲学的な、精神世界のような、わかったようなわからないような、色んなふうに意味がとれる詞。だからこそ、こっちの想像力を刺激される。楽曲だけじゃなく、ステージングそのものでGACKTさんは物語を見せてくれて、私にはそこまでで十分。

 すべて見えてしまわない方がSexy。

 『斬』は戦国の闘いとしても聴けるし、もっと別の吸血鬼の闘いとして聴いてもいいし、もちろんただ「かっこいい!」って聴いてもいい。そこのあなた!こんなかっこよくて想像力を刺激される曲を知らないでいるなんて、もったいないですよ!! ……『Flower』を聞いた時は「ついに『君が待っているから』を超えたか!」と思うほど素敵な曲だ、と思ったのに、『斬』を聴いたらまた「おおっ!」って思うって、私に節操がないのか、GACKTさんがすごすぎるのか(笑)。もちろんGACKTさんがすごすぎるのだ!(あ、でも『君が待っているから』はやっぱり別格なのよね。『Flower』も『斬』も、私の中であの曲の占める位置を超えることはできない)

 いつか生で聴ける日が来るのかな。何度も言うけど今年は『眠狂四郎』の舞台があるから、ツアーはないんじゃないかと思うんだよね、スケジュール的に。リリースはあるかもしれないけど。『nine*nine』に入っていた、いかにもMOONな『JUSTIFIED』も早く音源欲しいなぁ。『ЯRU』に入る前、MOONで音作ってらしたはずだけど……どうなるかなぁ。

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