アマ小説家はつらいよ


◆第110回『同人誌&手術付き添い&手術デビュー』◆ (2024.04)

 えーっと、実は昨年秋にこっちの原稿はちょろっと書いてたんですけど、『ひなたぼっこ』の方を書けないでいるうちに半年近く経っちゃって、なんか話が古くなってしまったので、改めて書き直します。――って、そんなの読者の皆さんにはどうでもいいことですよね。ただ、いつかこれを読み返す未来の自分のために、この「第110回」には公開されなかった幻のバージョンがあるんだよー!と書き残しておきます。

 というわけで。

 なんか色々ありました、2023年後半から2024年春にかけて。まず2023年秋には同人誌――それも技術同人誌に原稿を書くという快挙(?)があり。まさかこの年になって同人誌デビューするとは思わなかった上に、「技術書典」参加ですからねぇ。昔、学生の時分にはちょろっとキャプテン翼の二次創作なんかもしてたけど、同人誌の発行などする才覚はなく、ちまちまネットで駄文を垂れ流すだけだったのに。

 それもこれもNostrのおかげ。Nostrありがとう、企画制作してくださった皆さん、参加させてくださって、本当にありがとうございました。

 実際に顔を合わせることなくネット上で原稿提出から校正、デザインまですべて進んでいくの面白かったし、初めてのことだらけで興味深かったですが、しかし何度も自分の原稿を読み返して、凹む部分も多く。うーん、ほんとに我ながら、何十年も文章書きつづけて、進歩するどころか退化してるよね。「人に読んでもらってフィードバックをもらう」ことがまずないんだから、どんどんひとりよがりになっていくのは理の当然……うう。小説も全然書いてない以上、何を今さらではあります。「2023年はもっと本を読む!」とか言ってたのに、結局全然読めなかったし、特撮や昔のアニメを再摂取して喜んでいるだけではインプットも足りませんよなぁ。はぁ。

 何者でもない「一般の主婦」だったおかげでもてはやされたのも皮肉な話で、あんなに「何者かになりたかった」10代20代の自分が見たらどう思うのか。“彼女”には謝っても謝りきれないよね。私のようにサボらずに、自分を甘やかさずに、精進して別の分岐を歩んでほしいよ……せめて『はるアト』を完結させてね……ううう(書けば書くほど自滅である)。

 昨年5月頃から始まった「bot作成にまつわる諸々」は決して無駄な経験ではないと思うし、そのあと息子氏の引っ越しやら手術やらでバタバタしていたのは一応事実。その辺の詳しいことは『ひなたぼっこ』の方を読んでもらいたいけど、「手術」の付き添いって、初めての経験だったんですよね。幸いにも家族はみんな元気で――って、父親は何度か大きな手術をしているのだけど、私、一度も付き添ったことがなく。母はいつもひとりでこんな想い(「無事に終わるのか」「まだ終わらないのか」といった不安な気持ち)をしていたんだな、と今さら申し訳なく感じました。父の場合、本当に「命にかかわる」ものだし……。息子氏の今回の手術は基本的には「生きるか死ぬか」というものではなく、知人に「美容のために鼻削ったりする人がいるんだからあんまり心配しなくてもいいよ」と言われるぐらいでしたからね。それでも怖いのに、癌だのなんだのの大手術をや。

 ずっと昔、父方の祖父の心臓の手術の時には確か病院にいたんだけど、まだ小さかったし(たぶん小学校1~2年)、祖父がどうこうというよりは、病院に長くいること、父や母がそわそわしていることの方が落ち着かなかったような。この先もできればあまり経験せずに過ごしたいものです。

 と思っていた矢先、今度は自分が手術室に入ることになって、これまた詳細は別blogの記事を参照していただきたいんですが、「粉瘤」の手術をしたんですね。息子氏の場合とは違って局所麻酔で30分ほどの日帰り手術。皮膚科で「これは手術案件」と言われたときは「えーっ、マジかよ!」と思いましたが、拍子抜けするぐらいあっさり終わって、不幸中の幸いでした。手術なんてやらずにすめばそれが一番いいけど、「体験」としてはまぁ面白かったです。「日帰り手術だとこんな感じなのか」「先生めっちゃリラックスしてるなぁ」「今どきは病院でもSpotifyか」などなど。

 部位にもよるのか、術後の痛みもほとんどなく、「いつもどおり」どころか抜糸前に普通に京都に遊びに行ったりしたんですが、2週間入浴できないのはつらかった。シャワーだけでは体がちっとも温まらない。うちの風呂が寒いのはもちろんだけど、やっぱりしっかり湯船につからないと血行が良くならない。それでなくてもひどい肩凝り首凝りがこの2週間でいっそう強烈になった気が。

 気温差の激しい季節でもあり、雨が多くて気圧の影響もあるんでしょうが、「お風呂であったまって多少はリセット」というのができないわけで。今この文章を書いている4月3日~4日あたり、あんまり凝りが強いので痛み止め飲んだりしています。まぁ気休めだけど。

 朝もストレッチ、夜も特撮その他を見ながらたっぷり1時間ストレッチ。天気がよければ1時間ほどウォーキング。体の調子を整えるだけで毎日の大半が過ぎてゆき、気がついたらあっという間に1年が終わっている。ここ数年――ちょうど息子氏が大学に入った頃から更年期障害がひどくなって、もう丸7年ぐらいですかね、痛みとの戦い。とにかく体調第一みたいな生活。どこも痛くない体を手に入れられたらもっと執筆ができるかというときっとそうではないんだろうけど、いつかマシになる日が来るんだろうか。ひどくなる一方ってことは…ないと……信じたい……。

 とにかく今年こそは、「書かない」までも「読む」方はもうちょっとがんばりたいなと思っています。もう今年も4分の1終わって、この3か月で読んだの『源氏供養』『やりなおし高校地学』『魔女の冬』の3冊だけで、やっぱり全然読めてないんだけど、去年は1年間で4.5冊だったので――。ほんとひどいな、去年。これから『あぶない刑事1990』と『天官賜福』第3巻を読むのは確定しているので、とりあえず上半期だけで去年を上回るのは間違いない。

 来年はもう少し楽しい報告をできるよう、残り4分の3、精進せねば(がんばろうという気持ちがないわけではないのよ、ないわけでは……)。そして家族全員、健康で安全でありますように。まんまんちゃん、あん。