生南コーチの独り言(大阪ドーム編)

いやいや、やっぱり大阪ドームはすごかった。まず、グラウンドに立ってみてその迫力!広さ!果てしない天井の高さ! もう、圧倒されてしまって感動!...している間もなく、フットサルコートを人工芝白線専用テープで6面作り、ゴールを組み立てて運ぶ...

6時に集合、朝7時から生野連盟コーチ陣十数名で作業に掛かったが、あまりグラウンドの広さと仕事の多さに、気が付けばもう、9時!観客席から「ワイワイ、ガヤガヤ....」と、子供達の声が聞こえている...。
「早よ、ラインを引かんとマズイ、間に合わない!」


こんな感じで、コーチ達の一日は始まったのだった。


こども達はそれぞれの学年で、コーチの人数不足の中、それぞれが指示しあい、好ゲームを繰り広げてくれた。 しかし、”親善試合”とは言え、やはりフットサルもサッカー、気が付けば「負けてたまるか!」と真剣にボールを追う.....。 そう、これが自然な姿である。”勝負の世界”である。だから楽しい!おもしろい!
注目すべきは、この日試合デビューだった「生野南レディース・フットサル・クラブ」である。
こども達も、お母さんが自分たちと同じサッカー(フットサル)をするのがやはり嬉しいらしく、「お母さん、頑張れ!そこっ!そこや!」 「お母さん、何やってんねん!どんくさいなっー!」。 いつもの試合日とは全く逆の光景を見ることが出来た。 そう、間違いなく「親子の絆」は深まるだろう。
晩ご飯の時の話題も楽しいものだったに違いない。
30歳以上クラス・生南チームは5.6年宗田くんのお父さん、5年熊谷くんお父さんの熊谷コーチ、5年海士くんのお父さん、6.3年赤木くんのお父さんの赤木コーチ、1年生柄本くんのお父さん、安原監督と言うメンバーで30歳以上クラスで出場した。
  30歳以下クラスは14チーム、30歳以上クラスが4チーム集まり、試合の組み合わせが決まり、いざ、ゲーム!というときになってよーく見ると相手チームには20歳代の選手が1人、2人...「あのう、すいませんウチのチーム、30歳以上が足りなくて助っ人に20歳代が2人入ってるんで、宜しく御願いします...」!! すると「あ、実はウチも...」   これはキツイ!ずるいぞ! こちら生南チームは実質的には40歳以上なのに....

あの夏のフットサル大会以来のお父さんチームでの試合はとても、とても苦しくて、しんどくてボロボロになってしまった生南チームだったが、それ以上に、言い表せない様な清々しさが残った。
 「さっきのファール、すいませんでした!」「いやいや、こちらこそ!また、やりましょうね!」試合後に握手した相手チームの人たちも皆、いい顔をしていた。
ドームの片付け、掃除がようやく10時半に終わり、腹ぺこ+ヘトヘトの生南コーチ達の帰りの車の中では...

DFの熊谷コーチ

「なぁ、赤木くん、もっと、ピンチの時にはゴール前まで戻ってディフェンスして欲しかったなぁー!」

MFの赤木コーチ

「いや、オレは最初から”攻撃は出来てもディフェンスまではムリ”と言う前提でピッチに立ってたから...」

DFの熊谷コーチ

「そんなアホな....」

DFの熊谷コーチ

「それから安原さんも、ちょっと前目に出した攻撃的なパスは追いかけて取ってくださいよ!良いパスやったのに!」
安原監督 「いや、オレの半径1m以外に来たパスはオレへのパスとちゃうから...」
DFの熊谷コーチ 「そ、そんなアホなぁ....」

結果こそ、2負1分けだったのだが、生南コーチ達も久しぶりのフットサルに満足した。

保護者の一人として ひとこと
「待ち時間が長いー!」「運営がスムースに出来てないぞっ!」...、ご意見はそれぞれお持ちかもしれないが、今回、大阪ドームでフットサルが楽しめたのは生野連盟スタッフの方々のお陰であり、生南FC”父兄”コーチの端くれとして、その運営に携わらせて頂いた者としては本当に「感謝」の一言に尽きるのである。 生野ワールドカップの直後であり、余りにも時間が無いにも関わらず、全身全霊を注いで睡眠時間を削り、こども達やサッカー好きの方に対して頑張ってこられた人々の裏方としての姿を知って頂きたい。 それと同時にこども達には、この”裏方”の人々の事をもっと知った上で、他チームと試合が出来ることや、各種のイベントを楽しめることが「当たり前」に感じてはいけない。君たちは特別な小学生なんだ、とても贅沢な事なんだ、と言うことをしっかりと感じて欲しい。


大変な一日だったけれど、大人チームとして本当に楽しく試合も出来たなぁ...。自宅に戻り そんなことを考えながら、”遅い夕食”を食べ終えたのは、そろそろ日付が変わろうとしている時だった。

03.11.09

 


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