「運動中にはスポーツドリンク!」...もう、最近では当たり前の様に言われます。 でも、はてな?ちょっと待てよ...。一体なんでスポーツドリンクが良いのかな?と言う疑問やスポーツドリンクと上手く付き合っていくコツをちょっと勉強してみよう!
私たちの体から出る汗の99%は水分で、その中にはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類も0.5%と少ないけれど含まれている。その中でも一番多いのがナトリウム(塩分)で、汗をなめてみると塩辛いのはそのせいです。

運動中にはこまめに水分を補給しないといけないけれど、特に真夏の炎天下などでの練習では非常に多くの汗と共に体から塩分が失われてしまいます。熱中症のページでも詳しく説明していますが不足した水分、ミネラル、ビタミンなどは出来るだけ速やかに補給しなければ、足の痙攣(けいれん)やひどくなれば熱中症にもかかってしまいます。 そんな時にコンビニや自動販売機で手軽に手に入る”スポーツ・ドリンク”が便利なのです。

大量に汗をかき、体内から大切な成分が不足するその前に、1/2〜1/3程度に薄めたスポーツドリンクを飲みましょう。
 
最近注目の成分について 〜内容成分はとっても大切〜
最近、スポーツドリンクの中にもアミノ酸、クエン酸入りの商品が売り出されています。
では、なぜこの”アミノ酸”や”クエン酸”が注目されているのでしょうか。
 
アミノ酸について
@筋力の向上
分岐鎖アミノ酸と呼ばれる バリン、ロイシン、イソロイシンは筋繊維を構成するタンパク質の主成分で、筋タンパク質に含まれる必須アミノ酸の35%を占めています。これらを補給することによって筋肉組織の原料が豊富になり、筋力アップにつながります。
A持久力の向上
分岐鎖アミノ酸は筋肉で合成され、それが分解してエネルギーになります。
運動前や途中でアミノ酸を補給すると運動エネルギーとして利用され、スタミナを長時間維持することができます。
 
B疲労回復
分岐鎖アミノ酸には筋肉のもとになる乳酸の発生を抑える働きもあります。
また、運動直後や睡眠前に補給すると、痛んだ筋肉を素早く回復させ、筋肉痛などを防ぐ効果が期待されます。

アミノ酸はタンパク質の原料で、体内で生成できるものと摂取によって補うものがあります。
人の成長や健康維持のために食物等から補うものを必須アミノ酸といいます
また、ミネラルも健康な体を維持するのに不可欠な物で、ナトリウムは神経伝達機能に、鉄分は貧血予防に、カルシウムは骨の生成に、カリウムは筋肉機能や適正な脈拍に、マグネシウムは健全な心機能の維持に欠かす事が出来ません。
 
 
クエン酸について
昔から”体に良い”と、されてきた食品は色々ありますが、その中でも橘、梅、レモンの果汁に含まれるクエン酸こそ、究極の健康食品と言われています。もちろん食品ですから、薬のように副作用はありません。また、健康に良いだけではなくスポーツ時に補給する成分としても大変優れたものであることから、最近特に注目されています。
弱アルカリ体質
体液を弱アルカリ化し、病に対する自然治癒力を向上させます。病気に対する抵抗力が強くなり、病気にかかっても回復の早い体を作ります。
 
@血液の浄化
血液をキレイにし血管を丈夫にする腎臓の機能を改善します。諸臓器への正常な酸素の供給、血圧の正常化、排泄排便障害の緩和・体内老廃物の排泄されます。 
A疲労回復
疲労物質であるL乳酸の生成を抑制し、疲労回復・肩こり・神経痛・リウマチや五十肩の防止をします。  
B健康維持
中性脂肪やコレストロールがたまりにくくなり、高血圧が解消し、動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中の危険性が減少します。クエン酸 サイクル活動が脂肪を分解・排出 するので肥満抑制になります。 
Cアレルギー性疾患
花粉症/喘息/アレルギー性皮膚炎を緩和します。 
D免疫力を高める
花粉症/喘息/アレルギー性皮膚炎を緩和します。 
 
主な必須元素のはたらき  
●カルシウム 骨形成・筋肉の収縮能力・神経系刺激伝達 
●カリウム 神経系細胞への刺激伝達/利尿・血圧・脈拍に関与 
●マグネシウム 酵素の働きを補助・筋肉収縮・神経機能・血管機能 
●鉄 造血機能 
●亜鉛 酵素合成・味覚・成長・生殖・代謝・インスリンの成分 
●マンガン 酵素合成・脂肪代謝・活性酸素除去(動脈硬化防止) 
●銅 酵素合成・脳神経機能・造血機能 
●セレン 抗酸化作用(動脈硬化防止)・重金属毒性軽減作用 
●モリブデン 尿酸代謝調整・発育 
●コバルト ビタミンB12の補酵素・造血機能
 
でも!スポーツドリンクの糖分にご注意!
体に良いとされる様々な成分を含んだスポーツドリンクは手軽で飲みやすく作られていますよね? でも、そのスポーツドリンクも良いことばかりではありません。
そうです、その”甘さ”が気になった事はありませんか?
現在、発売されているスポーツドリンクは、そのほとんどに多量の甘味料が含まれていて、その量は普通の缶ジュースの糖分と変わらないのです。
つまり、「スポーツドリンクは体に良いから運動中でなくても毎日飲む!」と言うのは大間違いです。 それでは自分でわざわざ虫歯を作っているようなものですから。
 
糖質の多いスポーツドリンク ベスト13
  商品名 カロリー(Kcal)

糖質(g)

糖質種類

1 ポカリスエット 24 6.7

砂糖系

2 アミノサプリ 24 6.0 砂糖系
3 エネルゲン 24 5.5 果糖系
4 アクエリアス 21 5.0 砂糖系
5 サプリ 18 5.0 果糖系
6 ダカラ 19 4.7 砂糖系
7 MIU 19 4.7 果糖系
8 アミノ式 19 4.6  -
9 アミノバリュー 19 4.0  -
10 アクエリアスレモン 12 3.6 砂糖系
11 ポカリスエットステビア 11 2.7

ステビア系

12 ヴァーム 25.7 0.055 ステビア系
13 ヴァームウォーター 0 0.024 ステビア系
※なるべくなら果糖(=果物の糖分)又は「ステビア系」と表示してあるものを摂取するようにします。
ステビア=
南米パラグアイ原産のキク科の多年生植物。
低カロリー甘味料で数種のビタミン群、各種アミノ酸、ミネラル類(リン、カルシウム、マグネシウム)を多く含有している。


高果糖液糖
(果糖が混じった砂糖)果糖ブドウ糖液糖などの表示のあるものは、砂糖が含まれています。特に糖質が100ml中5g以上のものは1.5〜2倍に薄めて摂取しましょう。
 
保護者の皆さんと生南のこども達へ スポーツ・ドリンクの上手な採り方!
スポーツを始める前(30分位前までに)コップ一杯くらいの水分を採っておく。
1時間くらいの激しいスポーツなら水と1.5倍〜2倍に薄めたスポーツドリンクを併用し水分補給。(激しくないスポーツの水分補給なら水だけでも良い)
1時間を超える激しいスポーツや汗を大量にかく季節の運動は発汗の量に合わせて15分〜20分おきにコップ一杯〜二杯の適度に薄めたスポーツドリンクを中心に補給し、練習後もしっかりと水分補給をする。
スポーツしていない時にはスポーツドリンクは必要なし。
のどが渇いたらミネラルウォーターやお茶が一番。
 
以上のことをしっかりと覚えて自分に合ったスポーツドリンクとうまく付き合えば激しい練習にも疲れにくく、その疲労も練習後に残りにくくなります。 また汗をよくかく季節に起こりがちな”熱中症”の予防にもなるのです。 (「熱中症について」のページも参照してね)
それでは一番いいスポーツドリンクとは!

@糖質が100ml中5〜6g以下で...
A果糖系かステビア系...
Bアミノ酸やクエン酸を多く含み...
C足がよく攣る(つる)人は特にミネラルが多いもの.....

つまり、そのスポーツ・ドリンクとは.....  
なんでしょね?
 
あくまでもスポーツドリンクは運動中や、その後に適度に薄めたものを飲むようにしましょう。

 


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