The Last Man




  アメリカ政府は国務省主導でアフガンの再建計画を現地で実施いている。この計画をアメリカ政府に同調して協力するアフガン現地人とは別に逆にアメリカ政府に反攻しようとするタリバンのような非同盟組織などが暗躍している。ここで、政府の計画を進めるためにCIAから特別の任務を受けたスパイで、リックマンが活躍しているが、突然何者かに誘拐され、その隠れ家から4人のガードマンが殺害されて発見された。CIAの秘密情報が敵方に渡るのを恐れて、別に優秀なスパイのラップがCIA長官からリックマン奪還の命を受けて派遣される。現場を調査したラップは事件の不自然さに気づいて調べるうち、こともあろうことか、上院議員のフェリスがFBIの調査官を炊きつけて、CIAのスパイが機密費を不正運用している証拠を調べさせていた。フェリスがパキスタンの諜報機関を使って仕組んだ罠だったのである。パキスタンの諜報部も複雑でアメリカ同盟者やタリバン支援者が入り交じっている。フェリスはタリバン側親派の長官を利用してリックマンを誘拐していたのである。そこで、CIAの不正を証言させ、議会でCIAの国家への裏切りを告発すして彼の名声を上げるつもりでいた。ラップ自身が派遣先で暗殺者に狙われる危機にも遭うが、最終的には優秀な先輩や部下の助けを得て、フェリス上院議員の企みを暴くことになる物語。アフガンとアメリカを舞台に繰り広げるワシントン政・官界のセクショナリズムをドキュメント風に複雑に展開するべく纏めているが、取り立てて興味をそそらなかった。登場人物の多さに苦戦した。 推薦度−3.0 



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