第 五 章  アジは少なめでも、まぁなんやかやと。


今年の「アジ爆釣期間」は、昨年より早く過ぎてしまうようで(^_^;)

昨年は、9月に入っても楽しめた。

それが今年は、8月のお盆にはもう終わりそうな雰囲気でんす。

シ−ズンの終わりを告げる「鰯」が混じったりしています。

数もめっきり少なくなった。こんなに美味しいアジ(味?)なのに。

近場での事なので、アジを追いかけて遠征すればもう少し楽しめるかもしれないが

−−−−−−−−−−−

昨年と同様、今年もお盆休み初日に釣行した。

メンバ−も昨年と同様で会社から2名の御参加。

待ち合わせは、相も変わらず「餌屋の前で午前3時50分」!

釣り場に着いてから支度をし、アジの到来を待っていた。

漁船の出船が合図になるのか、エンジン音に誘われるようにアジが釣れ出すはず・・

いつもなら・・そうなるのだが・・・(^_^;)

その日は・・・漁船は出てゆくのだが、アジは出船にならない。

漁船が行ってしまってからようやく釣れだしても1匹・・・2匹と・・・

それに、シ−ズンの終わりを告げる鰯も混ざっている。

全く爆釣にならない、とぎれとぎれにポツポツだ!(-_-;)

こりゃあ頑張っても30匹も釣れれば良いとこか・・う〜ん無念なり。

と、あきらめ半分でいたところ(*^_^*)。横でなにやらゴソゴソし始めた。

「なんや、ハゼ釣りに変えるんか?エライはやいなぁ」

アジはもう良いらしい!シラサエビを餌にして鯊釣りが始まった。

もう一人は、相変わらずアジにご執心・・・・

作者も負けじと1本の仕掛けを変更し、五目釣りに・・・

まずは、ガシラを釣り上げて・・・・っと見るうちに

「○○さん、でっかいベラでしょう」

      
「おっ、旨そうなベラやん。これ塩焼きにしたら旨いで」

(最近は、サイズを言わず釣った魚が旨そうかどうかで言うもので・・スミマセン_(._.)_)

「ベラは夫婦でオルからもう一匹釣れるで、同じポイント狙ってみ!」

って、ホントか嘘か自信のないアドバイスを・・・しばらくして、

「今度は、メバルです」とか「ハゼが釣れましたよ」って・・調子いいなぁ。

何処で釣ッてんねん?と見ると、波止の反対側に良いポイントを見つけた様で。

これは邪魔せなあかん(^_^;)とばかりに、おこぼれを頂戴するために

同じポイントを狙いに行きます。

どうやら其処は「しもり」(テトラか石があるのでしょう)になっていて

魚影が濃そうです。作者もメバルやハゼを釣り上げました。

もう一人のA君はしつっこくアジ狙いで、ポイントを変えながら

「おっ!ダブルや!」って頑張ってます。

「あれ、蛸違いますか!」と突然の指摘に驚いて覗きに行くと、

確かに蛸でした。波止の波打ち際にへばりついてなにやら餌をあさっています。

「おっ、あれ旨いで。何つっても明石ダコやからな」

でも取る方法がありません。

仕掛けでひっかけようとしても、当然ダメでした。

落ちていた疑似餌を慌ててつけて、ひっかけようとしてもなかなか・・・・

そうこうしているうちに見えなくなりました。

「今度は、タモ持ってくるか。蛸掬ったんねん。おい、それよりもう
 終わりにしようや。これ以上おったら熱中症で死ぬで」

時刻は8時を過ぎ、気温もグングン上昇中です。

「9時に終わろうか」という事に決めましたが、気温上昇と根気の勝負は

どうやら「気温上昇」の方に軍配が上がった様で、9時前には耐えきれずに

「納竿」になりました。

釣果は、と見ると小アジが30〜40匹程度/ベラ20cm超が2匹/

ガシラが・・こちらも約20cmが1匹メバル10cm程度5〜6匹/

鰯10匹程度となんやかやといろいろ釣れました。

まぁ、これだけ釣れれば晩飯のおかずにはなるでしょう。

「こっちはいらんから全部持って帰り」

「マジッすか!」

「マジッすよ」と似合わない言い方でお返事して、全て2人にお持ち帰り願った。

盆休み恒例のお気楽な釣りに満足して引き上げてきました。

帰宅も10時前ですから、家の用事もこなせます。

誰にも文句は言われずに・・・・・って思ったのですが

「朝行く時、起こされてから、寝られんかったわ!この寝苦しい時に・・・(-_-;)」って

一番恐い人にブツブツ言われました。なかなか釣りって難しいですわ(^^)/~~~   

                                       (完)


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