第三章   おぉ!近所に配るんなら頑張るぞ!


会社では、盆休み前に遊びの相談。
そのイベントの一つに
アジ釣りを組み込んだ。(^_^)
お盆のさ中に釣行して、ご先祖様を釣り上げては大変なので、
お盆の8月13〜15日は外した。会社から2名参加の予定と相成った。

集合が朝の3時50分ゆえ、車でないと間に合わない。
始発はまだ走っていない。
2名とも、それぞれアジを持ち帰り、親やご近所にお配りとの事。

「こりゃあ、目一杯釣っても良さそうや」と楽しみでんす。(^o^)
集合場所で待つ事しばし、どうやら迷わずにこれたようで。
餌屋で、購入する餌の指導。
その後、釣り場まで案内し、良く釣れるポイントへ誘導し、
仕掛けのご指導にあいなった。
どうやら
さまになったようで・・・・待つ事しばし・・・(*_*)

午前4時半頃の漁港からの出船と共にアジの皆様方の挨拶が・・・
この時のアジは釣れ始めより大きくなっているのがわかった。
手で握ると、それまでは手のひらにすっぽり入っていたのが、
この時は手のひらから尻尾がはみ出していた。

「12〜15cmはありそうな」
(波止釣りにしては)大きなアジだった。

「さぁ、そろそろやで〜!用意はええか?」

「何の用意っすか?」

「爆釣の用意やがな、がんがんくるで〜!・・・ほらっ来た!」
 作者の2本の竿がガンガンしなって・・!

「早よ、針外してえな」ってアジが暴れています。
おっしゃ!爆釣モ−ドや。

早よ釣れ!いまや。5時半頃になったら群れがおらん様になるから
 今がチャンスや〜・・・何してんねん・・何!仕掛けがもつれたぁ?
 そんなんほっとけ!絡まったまま投入や!
 絡まってても釣れるわ。どうしようもなくなったら、
仕掛け交換したらええねん・・はよっ!餌つけて投入し・・」
激励、叱咤(か?)とかけ声よろしく・・・この日もがんばりやんした。
作者は専用のバケツに釣果を入れてます。
参加者2名は別のバケツに二人分の釣果を放り込んでます。
作者のバケツに半分ほどアジが入った時

「これ全部やるから持って帰り・・」

「えぇぇ?いらないんすか?」

「あぁ。アジはかなり食ったから今日も持って帰ったら、半殺し(?)や!
 聞くところによると、親戚んちに食べ盛りの子が二人もおるそうやないか。
 これ天然物やし、唐揚げ・・旨いで〜持っていったり!」

「でも、ちょっと多くないかなぁ?」
(^^;)

「大丈夫やろ、これくらい食べるで、もっと釣ったるから」
 それからは楽しかった。なんせ、いくら釣っても持って帰ってくれる人がいる。
アジの入れ食いの感触を存分に堪能してしまった。

「こんなん一年のうちでそう無いで?」なんていいながら・・

「もぅ・・いらん!!」(>_<)って誰かが悲鳴を上げてます。
気が付いたらアジがバケツ(家庭用の標準サイズだから12リットル程度か)
の9分目辺りまで入ってて・・・さすがに驚いた。
こんなに食えるかなとも思ったが・・
(^^;)

「大丈夫や!頭落として、内蔵出してたら冷蔵庫で日持ちするし、
 南蛮漬けにしても日持ちするでぇ・・もっと釣ったろか」
 もう、自分の(爆釣の)欲望丸出しです。

「もう、いいです。いくらなんでもこんなには・・」
アジの爆釣感覚はまるで麻薬のようです。
さすがに釣りすぎたか?と思いました。

「大丈夫やで、唐揚げ・天ぷら。アジフライ・南蛮漬けと色々楽しみ!
 このサイズやったらゼイゴ取らんでええし、中骨もそんなに気にならん。
 何やそっちもかなり釣ってるやないか、それも持って帰るんか?」

「いや!こっちはA君が持って帰って・・」

「そうかそっちにも・・・・もっと釣って入れたろか?」

「もぅえぇっちゅうねん」
全く、遠慮深いお二人でして・・・

「じゃあ、そろそろ終わりにして帰るか?」
道具をしまい、釣果を袋に移すと・・作者のバケツだけで
ス−パ−の買い物袋にほぼ一杯
まぁ、それだけあれば7〜8人でも一年分のアジ(カルシウム?)
を堪能出来るでしょう。
頑張って食えよ!


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