ウクレレ製作記

曲げました。
ん、わりとすんなり曲がりました。
てか曲げやすい!たまたま?
にしても綺麗な木目です。
いつかギターでもつかってみたいなぁ〜と妄想。

表甲板にはシトカスプルースを使用します。
正直なところ、ギターでは使わないAAグレードの物です。
『ウクレレなめてんのか!』とお叱りをうけるかもしれませんが
単に初のウクレレに高級材を使う自信がなかっただけでございます。
ともかくギター用の材なので反対側まで再ブックマッチすれば3枚〜4枚木取り出来そうです。

さてさて、初のウクレレ製作にとりかかります。今回のこのウクレレはとある方への贈り物としてオーダー頂いたものです。
ギターばかり作っている私にとってウクレレは未開の地です。またウクレレを弾く事もできませんし、チューニングもネットで調べて知った今日この頃です。
以前ハワイはオワフ島にある『コアロハ』というウクレレ工場に見学にいったことがありますが詳細な記憶はまったくありません。
と、いうわけで今回のウクレレに対してはミニチュアのギターを作る気持ちで取り組もうと思います。
それでははじまり、はじまり。

綺麗に面出しできれば接着します。
接着のとき、大変ずれ易いので、それぞれの材を固定した状態でクランプします。
ん、うまく出来ました。

ギターとは違い順不同の製作進行ですがサイド材のサンディングです。
これも2.2mmとしてみました。
ハワイアンコアは初めてベンディングする材なので出来るだけ曲げやすい厚みに・・・

表甲板の厚み出し作業です。
薄めの2.2mm厚としました。
それが正解かどうかわかりませんがともかくこれでやってみます。
ポコポコした音にカラッとしたトーンが合わさればいいなぁ〜と考えていますが
ウクレレ自体あまり触れたことがないので生トーンを知りません。
が、突き進みます。

小さなサウンドホールから少し見えるかどうか?の為に内側にキルトメイプルのツキ板を接着します。
ね、豪華でしょ?
音にとってはよろしくないと考えています。がやります。
ラミネイトしてみたい!そんな衝動に勝てませんでした(笑
見えなくたっていいんだ!それが男気ってもんだ!(違うと思う・・・)

板厚をいかほどにすればよいのかもわかりません・・・
ズバリ感ですね!(ダメでしょ・・・)
今回特にお祝いのお品ということで少々豪華にするため板厚を薄く加工します。
何のためか・・・?

続けてヒールブロックを接着。
とにかく接着面を綺麗に削りだすことが重要かと思います。
これで粗加工の完了です。

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さらに順不同にネックの加工です。
ギターでは一本棹から削りだしていますがこれはオール加工です。
使用材はホンジュラスマホガニー。
少々勿体ない気がしますが・・・使います。
ヘッドの仕込み角は13度とし、手鋸で息を止めて一気に切ります。
正直のこぎり得意なんですよね。
てか大好きな加工です。

おおかた綺麗に切断出来ていましたが芋付けできるほどにカンナで削りだします。
スコヤとカンナを持ちかえながら集中して削り合わせます。

先述の通りオリジナルのギター製作方法しか術がありませんので(研究しろ!)、
まずはワークボードとモールドを製作しました。
サイズはコンサートサイズ、使用材はトップがシトカスプルース、サイドバックがハワイアンコアです。
ネックのジョイント方法もいつも通り手間暇かけてボディ一体型にしていきます。

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ギターの時と同じジグを使います。
ウクレレも作るかも?と思っていたのでフトコロの深いジグにしておいて良かった。
ぴしゃっとジョイントすることができました。
にしても木目綺麗やなぁ〜。

まずはお決まりのブックマッチジョイント加工から。
ん〜、板の長さが短いけれど掛る手間は一緒ですね。
しっかりきっちり擦り合わせていきます。

この先ウクレレを作るかどうか?またスプルースで作るかどうかわかりませんので2セットのみとしました。

・・・ウクレレってわりと原価安くつくれるなぁ〜と浅はかなことを考えてしまいました。

単純に沢山木取りできるからだけですが。