MJ-C Ver;2

現段階の粗仕上げとして00番、0000番のスチールウールで磨きあげます。
塗装後指板のクリーニングと最終仕上げの磨きあげをする予定です。

時間がかかった割にあまり書くことがない・・・

フレッティングについては一度ちゃんとレッスン受けたいと思っている今日この頃。
知り合いの楽器屋さんに相談してみようかなぁ〜。

そしていつもの成型です。
フレットの端部を丸く成型してプレイアビリティーを向上させる為です。
偉そうにいっていますが、やはりまだまだ綺麗に成型できません。
ともかく私の場合、フレットの成型は根気あるのみ!
一日の作業時間は1時間程度ですので約1週間かけてフレットだけをイジイジしています。
周りの人々からは「まだやってんの?」「今何やって・・・え?まだフレットやってんの?」など言われます。
はい『まだやってます!』
楽しいんですもの・・・地味な作業。

フレットの成型に戻ります。
全体的なやすりがけをしたのでフレットの頭が平坦になっています。
絶壁頭ですね。
これをもう一度綺麗な坊主頭に成型し直します。
私は専用の工具を使ってコシコシ擦ります。
フラットになっている部分に油性マジックで色を付けて、
そのインクが消える間際でストップ!
頭の高さを低くしてしまってはいけません。
この説明判りますかね・・・?

指板の加工

なんだかもやのかかったような写真です。幻想的・・・
ただ単に朝日です。
出来上がった指板を本体に接着しています。
ネック本体と指板のズレ留めは一切ありません。
仮固定のピンもありません。
それをする知恵もありません(涙;
ともかく大きなトラブルもいままでありませんのでこの方法で進めております。
音の響きに影響がありますので、しっかりと密着を図る必要があります。
表甲板との接着部分の掃除も丁寧に・・・

指板の製作にとりかかります。
今回の指板は縞黒檀・・・自分では真黒以外のエボニーはあまり使いたくはないのですが、在庫がないため断念。
先立つものも必要だし・・・ともあれ割と綺麗な木目の縞黒檀です。
今回のスケールは645mmの超スタンダード。
前回は650mmのテンションあるギターでしたので若干ショートに作成します。
ナット幅は43.5mm程度でこれもやや細め、で14fでの幅は56mmです。
パーフリングはBWB、バインディングは本体のバインディングと同様のココボロを使用します。

妻にカットしてもらっている間に例によって溝掘り作業です。
デザイン紙を接着剤でヘッドに貼り付けています。
両面テープ等厚みのある物で貼り付けるととても作業がしづらいので
私は瞬間接着剤で貼りつけています。
ドレメルで約1.5mmの深さで溝を掘ります。
この作業はチマチマやればソコソコ綺麗に掘れます。
また、エボニーですからこの後の作業で多少の掘りすぎはカバーできちゃいます。

フレッティング中ではありますが、ウチのインレイアーティストの段取りの都合にてここでインレイを施します。
今回のモチーフもネコのデザインを使います。
白蝶貝のゴールドを使って月を、白蝶貝のホワイトでネコを作ります。
ネコの尻尾の部分など細やかな作業ですが丁寧にやってくれています。
僕なら簡単にパキッとおっちゃいます。

切りだされた貝を溝にはめ込みました。
溝掘りの微調整は必須ですがソコソコ綺麗に埋める事ができました。
で、お決まりのエポギシにエボニーの粉末を混ぜたスペシャルブレンドで接着します。
粉を入れ過ぎると硬化不良を起こしやすいし、またほんの少しで真っ黒になります。適量適量・・・

はい、入れすぎました(苦笑;
ともかく無事接着充填完了です。
仕上がりの写真はまた後ほど・・・

フレットバー相互の凹凸をなくす、均等に均す作業の写真です。
手にしているのはダイヤモンドファイル・・・単純に平べったい目の細かなやすりです。
これをフレットバーの上を走らせます。
カタカタとなる音がだんだんとなくなってきます。
写真では判りにくいですがフレットバーの上にマジックで色を塗っておきます。
このあとやすりを走らせればどこが膨れた山部分か?谷部分か?がわかります。
デリケートな部分ですので丁寧に作業を進めます。

続いてはみ出したフレットワイヤーを喰い切りで切り落とし、
写真のように金属やすりで斜めに面取り(べべリング)します。
このべべリング作業でバーの端部仕上げが完了のギターもありますが
私はレベリングとクラウン成型後に端部を丸く成型します。
この作業、本当に難しい、というよりなかなかうまくできません。
指当たりはソフトになり演奏性は高くなりますが
一本一本の仕上がり形状にムラができてしまうんです。
修行あるのみですね。
この部分については後ほど・・・
写真のべべリングについて1号機の時にも言いましたが
これで仕上げとしない私としては専用のべべリングジグは必要ないです。
自作でなら作ろうかとは思いますが。
作ろうかな・・・

おおっ!
一気にフレットが打ち終わってしまいました。
ウソです。
地道に一本一本加工しながら打ち込んだのですが写真を取り損ねただけです。
指板のフレット溝をV型のやすりで若干溝口をVカットしてフレットバーの食い込みを良くしておきます。
いつもは溝にタイトボンドを入れるのですが今回はなしです。
その違いを見てみたいと思いまして・・・
別に違いは今の時点ではありませんね。
多分外れにくくなるのでしょう。
次回からは念のためボンド入れますか!

ホールサイドのトンガリ装飾から順にパーフリングとバインディングを加工しました。
一か所留め合わせが綺麗にいかなかった・・・
自分は何様か!?
ただの素人だからこの程度は当たり前だろ!
そんな気持ちじゃ製作していられません。
気持ちだけは、気持ちだけは!(何度もいう)製作家なのだから(苦笑;
ともかくバインディング加工後、指板全体にR加工を施しました。
細かな隙間が所々ありましたのでエポギシに黒い粉末(クロフン)を混ぜて穴埋めしています。
このあとはギター本体に接着します!

はい、最後の最後にピンボケ写真です。
しかも綺麗な仕上がりではありません(涙;
いやいやどうして実物はそこそこ綺麗に仕上がっています。
撮影技術を向上させないといけませんね。
機械物はそのポテンシャルの10%程度しか活かしきれない私・・・

ともかく無事指板工程終了です。

お次は塗装へ・・・

計算書に基づきJW−CADで描いた図面を指板に貼り付けます。
当然、プリント出力時に線のずれがないか逐一チェックしておきました。
そして私の一番嫌いな作業、溝切りを行います。
あれ、わりとサクサクと切れる・・・
木の密度の違いでしょう。真黒の黒檀に比べると密度も粗く粘りが少ない気がしました。
かといって決して楽な作業ではありません。
いつの日かSTEWMACのフレットソーを仕入れる日を夢見て汗をかきながら切り進みます。

はあ、はあ・・・切り出し完了しました。
次にギター本体に当ててサウンドホール位置を確認します。
今回もホールに割り込んでいくデザインを採用。
毎回毎回デザイン変えようかと思うのですが・・・
気に入ってるんだからしょうがない。このまま進みます。
よくこう言われます・・・
『同じギターを何本も作ってどうすんの?』
作る人しかわからない変化を楽しむんです(微笑
でも、5号機くらいに違うデザインを作るかもです。
カタチはOか昔のジャンボを復活!
まだわかりません・・・

まず芯線を描き、ナット幅からの仕上がり線、そしてパーフリングとバインディングの厚みを引いたラインを描きます。
それをバンドソーで一気に(ちびちび)切り出していきます。
若干大きめに切り出して、カンナで丁寧に削り仕上げすることをお勧めします。
当たり前か・・・
私は横着なので、ラインを一気にバンドソーで切っちゃいます。
はい、ずれました。人間だもの・・・

だれか慰めて(涙;
とは冗談で、なんとか上手に切り出せました。

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