コラム
社員の化学日記 −第97話 「ブルーグリーンブルー」−
先日,青の洞窟へ行ってきました。
青の洞窟―イタリアのカプリ島にある海に面した洞窟で,洞窟の中から外を見ると太陽光が海の水で青くなり幻想的な景観が広がる。
私が行ったのはイタリアではなく沖縄です。 沖縄にも青の洞窟があり,有名な観光地の一つです。
私が訪れた時も人がいっぱいで,ダイビングで洞窟に入ったのですが,青い景色は確かに綺麗! しかし上を見るとシュノーケルの人達の足がバタバタとまるで昆布の様に動いていてちょっと残念。。。
人が少ない朝一番の船で行くのが水も澄んでいておすすめだそうです。
沖縄の海は世界でも有数のきれいな海で,まさにコバルトブルー! ・・・いや,コバルトグリーン!!・・・いやいや,エメラルドグリーン!!!
色の形容が難しいため少し調べてみました。
■コバルトブルー:組成はCoO・nAl2O3で鮮やかな青色で,絵具やプラスチック,陶磁器に使用される
■コバルトグリーン:組成はCoO・nZnOで黄緑色から青緑色で,絵具やプラスチックに使用される
■エメラルドグリーン(エメラルド):美しい緑色を呈する緑柱石の変種で,緑色の成分はCr(�掘砲塙佑┐蕕譴討い襦J�石として用いられる
どうやら私が形容したかったのはコバルトグリーンのようです。
コバルト(Co)の語源は昔,コバルトそのものが知られていない時代に,金属に似ているが無価値な鉱石であり, 地下の精霊Koboldが鉱夫達をからかっているとして鉱夫達がそう呼んだことが知られており, 新金属として発見されたときにKoboldから名前を付けられたとされています。
地下の精霊が海の色に例えられているなんてロマンですね。 元素名と色が関係するものは少なくありません。例えば, よう素(I):iodineはギリシャ語のiodes(スミレ色)より付けられた ルビジウム(Rb):rubidiumはラテン語でrubidus(赤色)より付けられた ロジウム(Rh):rhodiumはギリシャ語のrhodos(バラ色の意)より付けられた 等があります。
子供の理科離れが問題となっていると聞きますが,言葉を覚えるだけじゃなくこういった歴史的な部分も知ると少しは興味持ったりするのかなぁ。
【栗林正樹】
