コラム
社員の化学日記 −第211話「MOTTAINAI」−
少し前までは、ニュースや企業活動の中で頻繁に目にしていた「SDGs」という言葉。 最近は以前ほど聞かなくなったな、と感じる方も多いのではないでしょうか。
SDGs(Sustainable Development Goals)は、国連が掲げた持続可能な社会の実現に向けた国際目標で、 全部で17項目あります。ただ、正直なところ、そのすべてを正確に覚えている人はまれでしょう。
日本ではカラフルなロゴとともに広く浸透し、企業活動や教育現場でもよく取り上げられました。 そもそも「SDGs」という言葉自体、どこか少しかっこよく聞こえる響きがありますよね。 一方で海外では、「SDGs」という言葉そのものの認知度は日本ほど高くないとも言われており、言葉の浸透度には地域差があるようです。
SDGsの中で、私たち一般の生活者レベルで比較的とっつきやすく、身近なテーマが「ごみの削減」です。 英語では “Reduce Waste” や “Waste Reduction” などと表現されますが、 我々日本人にとっては「もったいない(MOTTAINAI)」という言葉の方が、直感的にしっくりくるかもしれません。
この「もったいない」という言葉、実は完全に一致する英単語がないとも言われています。 何年か前のニュースで、「MOTTAINAI」という言葉が一部の海外でも認知され始めている、という記事を読んだ記憶があります。 子ども向けの絵本「もったいないばあさん」が外国語に翻訳され、海外の子どもたちにも読まれているそうです。
もちろん、「もったいない」という感覚は日本だけのものではなく、世界中に似た考え方はあるはずです。 「MOTTAINAI」という言葉とその感覚が世界中にもう少し広がっていけば、 より身近な形でSDGsの考え方にもつながっていくのではないかな、と感じました。
とはいえ、もったいない精神が強すぎると、今度は物をなかなか捨てられず、部屋がなかなか片付かない… なんていう新たな悩みが生まれる可能性もありますけどね。
【栗正(ペンネーム)】
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