コラム
社員の化学日記 −第174話 「無題」−
試験をするときには,器具を使用するので,後で器具を洗う必要があります。
沢山試験をすれば、当然沢山の器具を洗うことになりますが、今の様に寒い季節になってくると、手にひび割れができてくるので辛いです。
昔は、ハンドクリームを使っていましたが、肌に合わなくて真っ赤になってしまうものがあったので、自分に合うものを探して使っていました。
ある時、医療系の漫画の中で、ひび割れにはワセリンが良いと言っていたので、試しに使ってみることにしました。
ワセリン自体は知っていましたが、ボクシングで瞼などを切ったときに止血するために使っているという程度の知識しかありませんでした。
皮膚の表面に薄い膜を作るので、肌の乾燥を防ぐためにも使えるということに驚いた記憶があります。 実際に使ってみると、香料などの余分なものも入っておらず、肌に合わないということも起こらないので、使い続けています。
私が使っているのは、薬局で手に入る白色ワセリンですが、純度により種類が分かれていて、純度が低い順から、黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトとなっているそうです。
ワセリンは、純度が高くなると、不純物が少なくなるため色が無くなって白くなります。
また、不純物が少なくなると、変質する物質も少なくなるため、劣化し難くなるそうです。
さらに、最も純度の高いものは、アレルギー検査の基材として使われるほど肌への刺激性が少ないそうです。
【三津和次郎(ペンネーム)】