コラム

社員の化学日記 −第114話 「かんじのいい話」−

2017年もあと二日。

某アイドルグループの解散に始まって,いろんなことがありました。

某検定協会主催の「今年の漢字」では,2017年の漢字は「北」であったとか。

我が家でももはや恒例行事となった「今年の漢字予想」(ピタリ的中でも賞金等は何も出ず,栄誉のみが与えられる)。 今年は「疑」と予想した。

政治,芸能にかかわらず,何かと「疑惑」に関するニューズがマスコミを騒がし,2016年の「金」(オリンピックの金メダルラッシュなど)と比べると,マイナスイメージが強い気がしたからだ。 結果は上記のごとくで,予想的中とはいかなかった。

日本は中国,韓国などと同じく漢字を用いる漢字文化圏の国。毎年,いろんな流行語や若者言葉が生まれるようだが,漢字は日本の国語の主骨格をなす表語文字。廃れることはない。高3の娘も2017年に漢字の検定試験2回目のチャレンジで2級に合格したらしい。

2,3年ほど前に中国からの留学生の女の子が1年間だけアルバイトで手伝いに来てくれていた時期があった。中国の高校を卒業してすぐに来日,日本の大学で経済学を勉強するために日本語学校に通い始めたばかりとのことで,当初は日本語は「アリガトウ」「オハヨウゴザイマス」しかわからない状態だった。 そんな状態で(たとえ補助作業レベルで,横で指導しながらであったとして)薬品を触わる作業は困難と判断し,事務仕事を中心に補助作業をしてもらっていた。

しかし,言葉の壁は厚く(中華民国(台湾)からの留学生ならば公用語の1つにもなっている英語でも通用したが,中国本土(中華人民共和国)からなので,それも無理だった),作業指示をする方も説明するのに戸惑っていたが,ある日気が付いた。そうだ,共通の文字があった。同じ漢字の国の人間同士だから,身振り手振りに漢字を加えれば,ある程度の意思疎通ができるはずだ。

「我去,倉庫」「掌握,産品」「請,補助」
(「倉庫に製品を取りに行くので,手伝ってほしい」と伝えたかった…)

など,彼女と会話する時はメモ帳片手に筆談が中心となった。

そのうち,彼女も日本語の勉強が進むにつれてこちらの日本語もある程度は理解できるようになり,アルバイトをやめるころには単語だけの片言でも日本語で話せるようになっていた。

そういえば,中国でも元素記号は使われるようであるが,元素名は漢字一文字で表現されるが,部首に次のような共通点がある。
 常温で単体が気体である元素…「气」(きがまえ):水素,ヘリウム,酸素など。(実際の漢字は,文字コードの関係上画面に表示できません)
 常温で単体が液体である元素…「水」(みず,さんずい):「?」(臭素,文字コードの関係上画面に表示できません)と「汞」(水銀)の2文字。
 常温で単体が固体である非金属元素…「石」(いしへん):「硼」(硼素),「硫」(硫黄)など。
 金属元素…「金」(かね,かねへん):「」(白金),「亜廖淵戰螢螢Ε燹砲覆鼻

話は戻るが,その留学生の女の子はアルバイトをやめる時点で日本の大学留学から専門学校へ進路変更し,外国人観光客(特に中国からの?)相手のホテルマンとして日本で働くことにしたらしい。 彼女が今どうしているか知らないが,立派なホテルマンとして活躍していることを願いたい。

【道修町博士(ペンネーム)】

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