コラム

社員の化学日記 −第106話 「0時?⇔12時?」−

海外旅行をした時に感じたこと。

飛行機の時刻表示が25時,26時と書いてあることに,「融通あるなあ,これは分かりやすい!」と感心しました。

1日は24時までなので,25時という表現は間違いということは,皆が知っていることやけど,そんなことにとらわれず利用者の便利性を考えて良いと思ったことを実施することは,とても大事なことやと思います。

数年前に「午前12時は夜中か昼間か?」という問題について研究している人の話を新聞で読んだことを思い出しました。

午前0時は真夜中だとすぐ分かるが,午前12時となると「うーん」と迷う人が多いらしい。僕は即座に昼間だと思ったので(午前0時は真夜中,それから12時間後は当然昼間だと),そういう人がいることに意外性を持ちつつ読んだ記憶があり, 「0時でも12時でもどっちでもいいやん」と思いつつ読みました。

記事の詳細は忘れましたが,12と0表記は同じではなく0が正しいという結論でした。 ではどうして12時という表現が出てきたのか?

理由として,以下のようなことが書いてあったように記憶しています。

(1)時計が作られる前は,時刻は教会で鳴った鐘の数で判断していたのですが0では鳴らしようが無い。 だから昼の0時には12回鐘を鳴らした(午後1時には13回ではなく1回だけ鳴らしたと思います)。

(2)数字の0はインドで発明されたが,時計が作られたイタリアに伝えられたのは時計が作られた後,すねわち0を知らない時代に時計が作られたので,12という表現になった。

という説でした。

当該記事には,文字盤の一番上が0になっているアナログ時計の写真が載せられていたので,それからしばらくどこへ行っても時計を見て確認したことを覚えています。 確かにどの時計も文字盤の上は12になっていました。

当時は気が付かなかったが,今疑問が出てきました。

デジタル時計の表示はどうでしょうか?パソコンの時計表示を確認しましたが24時間表示のため問題解決にならず。 (12時間表示変換の方法がすぐに分からないのでや〜めた)。

空気はとても大事です。 いや,’’きれいな’’空気も大事ですが,’’読める’’空気はとても大事です。 家庭の空気,職場の空気,デート中の空気,等。 人と人の繋がりに存在する空気のことです。

この記事には,数学的にも,「12」は間違いで「0」が正しいということを説明していました,読んだ時には納得しましたが,現在頭の中にある理屈ではつじつまが合わず納得のいく説明ができないので, ここではお伝えしません。

日本で最初の時計が作られたのは,古事記か日本書紀に記載があって天智か天武天皇が作った水時計で,滋賀県大津にある大きな神社(名前思い出せません,神様お許しを)に祀られています。 当該神社には時計博物館みたいなものが併設されていました。

最初の25時表記と同様に,無難に一般的な考え方を真似するのではなくこういう柔軟な頭の回転を持ち,新しいことに挑戦する能力を持つことが大切だなと,時刻表示の疑問を抱きつつ感じています。

【今田 美貴男】

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