月に沈む


昼間と見紛うほどの明るさの中、深夜の寂れた森にひとり佇む。
大樹のうろに満たされた月光の面に、年輪を刻むように純白の波紋が広がる。
ついと指を差し伸べると、
どこまでも青く、
蒼く、
碧い光が音もなく私を包み込んだ。

私は、
雪のような優しさと、
風のような透明感と、
氷のような安心感を持つ、
静かな煌きに抱かれながら、
栗鼠の隣で体を丸め、
朝を待つ。


Go Back  To Home