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明日香村は甘樫の丘のほとりにて 2014年6月初旬
吾が歩み 止めるほどに 飛鳥風
強くは吹くな 丘のぼるまで
2014年初夏
ニュータウン 年古りぬれば 孫ツバメ
父にともない 帰り来つらむ
再び平城宮跡にて
緑なす 古きみやこに 帰り来て
大極殿の 軒に吹く風
風さわやかな曇天の日 嵐山にて 2013年5月末
嵐山 ひくき雲居に 風そよぎ
川舟ゆたり 堰に向かへり
添え句
老いたるか うたに夢なき 景色かな
橿原神宮 深田池のほとり、大寒の冷気澄むなか、葛城、金剛の山並みを遠望して 2013年2月
春遠し 深田の池に 野鴨ゆき
雪化粧ひ(けわひ)たる 青き葛城
2012年9月
ものみなが 燃えつきなんと 思はるる
大地さまして 秋の雨ふる
大和(奈良県)は三輪山の麓を散策して一句 2011年の秋
山之辺に そうめん食いて 柿赤く
平成二十三年 正月二日
あたたかく 松や桜に 冬陽さし
晩秋に 2011年11月
秋深く 辛夷(こぶし)の枯れ葉 ほの明かき
街灯の下 照らされてあり
尖閣愁風 2010年9月
国おもふ 心のあまり 矩こえて
為しけむわざに などか悲しき
俳句をご披露します。
野生馬の ひずめに 草の香 都井岬
山里は 霞のそこで 昼寝かな
葉桜の 風に エロスが たわむれる
大極殿 風鐸鳴らし 五月風
むら雲の 陰よりいでて 月ひとつ
夜をこめて 月のめぐるや 銀閣寺
黄の色の 球を追いつつ とし忘れ
平城宮史跡を訪れました 2010年5月
大極殿の広い、広い前庭と内裏を囲む垣のむこうにひろがる草原を五月の風が吹き渡っていました。
楼閣の軒端にさがる風鐸が強い風に吹かれてカランコロン、カランコロンと澄んだ音色を奏でます。それは
天平の楽の響きのようにさえぎるもののない平城宮の空間を流れてゆきました。
巨鐸を 鳴らせて わたる 五月風
北上川に沿って遡る旅をしました 2009年6月初め
小岩井の 牧場のはてに たずねけり
一本桜 葉緑に燃ゆ
京都 嵯峨野を歩いて
ひめみこは 祭り好きなれ 嵯峨野なる
斎の宮に 幟はためき