先日初めてパイプオルガンの演奏会に行ってきました☆
コンクールで二位をとったという、とっても上手な方の演奏を聞かせてもらって、私の電子ピアノは音だけ真似たニセオルガンだ・・・と思いました。
両手両足で演奏する様子が、思っていた以上にアクロバティックでした。一流ピアニスト並みに指がよく動いて、一流タップダンサー並みに足がよく動いて、しかもバレリーナ並みに体が柔らかく、バランス感覚もないと、パイプオルガンは弾きこなせないでしょう。
両手がひっきりなしに動き続ける中で、時々足鍵盤のみのソロが出てきます!両足のつま先とかかとをうまく使って、手で弾いたのと変わらないくらいの超高速メロディーを2オクターブ分くらい行ったり来たり・・・。
また、音の高低差が激しいところでは、すんごい開脚をしながら両足とも動かしていたり・・・。(足鍵盤の高音部に右足を置いて、低音部に左足を置くとそれだけで足がつりそうに見えました。)
さらに、足で最低音(左)を鳴らし続けながら、手で高音部(右)を高速演奏するところでは、体が斜めになって今にも倒れそうな苦しい体勢にもかかわらず、ちゃんと弾けていました!!!
一体どうなっているの? すごい! ほんとうにすごーーーーい!!!
音もすごいんです。鍵盤の横にたくさんあるスイッチ(参考:オルガン用語で「ストップ」というみたいです)を入れ替えすると、私が今まで「これがパイプオルガンの音だ!」と思い込んでいたあの荘厳な音以外に、教会のチャペルのような神聖な音や、空気がちょっと漏れたような柔らかい音、遊園地のメリーゴーランドで流れるような、かわいらしい音など、色々な音が出るんです。
また、木管楽器のほぼ全てに通ずる音色も出せるようで、高音部はピッコロ、そして中音部にかけてフルート、クラリネットのような音がして、手鍵盤の低音部ではオーボエとかファゴットが出すような、ぼぉぉぉーーーーと深く響く音も聞こえました。
更に足鍵盤の低音部の音はコントラバスに似通っていて、聞いているとまるで小さなオーケストラ!
プログラムの解説を読むと、本当にオーケストラ編成を意識したオルガン曲もあると書かれてあって、これ一台で、何でもできちゃう!本当にすごい楽器だ!と、改めてパイプオルガンに感動しました☆☆☆
そして、たった一人でもオーケストラ並みの演奏ができてしまうことに感激しました!
パイプオルガンにも、パイプオルガニストにもびっくり!!!絶対また聞きに行きたいです☆パイプオルガンは、一生に一度は聞いてみるべき楽器だと思います。何かこう、世界観が変わります。それでいて何百年も前からあった楽器なんですよね〜〜〜はふーこんなにすごいものがあったなんて知らなかったぁ☆
そうそう、もひとつ驚いたのはパイプの収められている部分に手動の扉がついていたことで、なんとそれの開き具合で音に強弱を付けることもできるんです☆完全に開くと大迫力のボリュームで、閉じていく時にはデクレシェンドがかかってだんだん音が小さくなっていき・・・・と思ったらまたクルッと開いて盛り上がって!
こんなことまでできたなんて、本当に知らなかった〜〜〜多彩な楽器です☆機能面だけで比べても、現在の電子ピアノに劣らない・・・というか、今日のパイプオルガンは、もう巨大電子ピアノ!って言った方がいいんじゃないか!?と思わされるような、そんな演奏会でした。
もちろんパイプオルガンは歴史もあるし、教会との結びつきも深いので、そういう言い方は好まれないと思いますが、でも、私の中では、あれは巨大電子ピアノです。そして、これからどんどん普及していくこと間違いなし!と思いました。ただ・・・大き過ぎてあれをそのまま家に入れることは絶対無理ですが、、、でも、既に様々な劇場やホールに、宗教と関係なくパイプオルガンが楽器として導入されてきています。今後がますます期待されます☆
本物を目の当たりにして、私じゃパイプオルガンは弾きこなせないな・・・と分かったけれど、いつか両手のみで、足鍵盤のパートも弾いちゃうような編曲をしてパイプオルガンの曲を私の電子ピアノで弾こう☆と、このとき心に強く思いました!
そして出来上がったのが、ここの音楽館にも載せていますBWV565「トッカータ 二短調」です。一流のオルガニストと比較してはいけませんが、気持ちだけは負けてないつもり☆
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