ワナカ(Wanaka)周辺
 
 天気が良ければ、車で国道89号線のクラウン・レンジ・ロード(Crown Range Rd)を通ってクイーンズタウン(Queenstown)から Wanaka に入るのが良いと思う。山道だが、途中の山越えから見るアルプスの山並は一見の価値がある。ワナカ(Wanakaは、ワナカ湖 越しにマウント、アスパイアリン(Mt Aspiring) の連山が見渡せる広々とした感じの静かな町だ。あまり大きくない町ながら、スーパーはクイーンズタウン(Queenstown) のそれよりずっと規模が大きく、食料品の品揃えも豊富で、生活がしやすそうに思えた。
 町から歩き始めるウォーキングコースもあるが、メジャーなトラックは車が要る。幸いシャトルバスがあり、事前に予約しておけば行き帰りとも送ってくれる。
ロブ・ロイ・ストリーム(Rob Roy Stream)の谷、スケッチ

インターネット情報
*リンク
・Wanaka 近辺のガイド付きウォーキング(日/英): Edgewater Adventures 

 現地で入手する情報
・ワナカ・ウォークス・アンド・トレイル(Wanaka Walks and Trails) : DOCで$1.00
・マツキツキ・バレー・トラック(Matukituki Valley Track) :  DOCで$1.00


(1)Wanaka の町から歩く。

@ Eely Point Walk: 25min
  one way
A Beacon Point Walk:
  30 min one way
B Lake Outlet Walk: 1 hr
  one way 
C Mt Iron Track: Loop
  1.5hr
D Waterfall Creek Walk : 1.5hr
  one way
E Mt Roy Track: 5-6hr return

@ABDは平地のウォーキングコース。
Cは見晴しの良いショートコース。
Eは更に見晴しの良いちょっとハードな登山コース。
         @ABCは歩いたコース

  
@エーリー・ポイント・ウォーク Aビーコン・ポイント・ウォーク
 Bレイク・アウトレット・ウォーク
 
  (Eely Point Walk-Beacon Point Walk-Lake Outlet Walk

歩いた日: 2002年12月16日

コース
City(YHA) -(20min) Jetty -(40min, Eely Point Walk)Bremner Bay -(30min, Beacon Point
Walk)Penrith Beach -(1h, Lake Outlet Walk)Albert Town -(1h40min ) City(YHA) / Total
4h10min

 Mieがパーマに行くというので、帰るのを待っていてもしょうがないし、何処か歩いてくると言って出た。天気がもうひとつ良くないので、平地を歩くことにする。ワナカ湖から流れ出るクルーザ・リバー(Clutha River) を見ようとワナカ湖の東の湖畔を回って川に出ることにする。YHA から湖に下りていくと ペンブローク・パーク (Pembroke Park )に出る。公園といっても更地のようなやたら広い野原で、風がびゅうびゅう吹いて寒い。ここを斜めに横切って船着場のジェッティ(Jetty)に出、これを過ぎて暫く湖畔を行くと、イーリー・ポイント・ウォーク(Eely Point Walk)に入る。
Pembroke Park からWanaka 湖
 あまり景色に変化が゙無いまま過ぎ、続いてビーコン・ポイント・ウォーク(Beacon Point Walkにつながる。植え込んだのか、ルピナスとピンク色の野バラが多い。所々にマヌカの木があり、小さな白い花をびっしり付けている。綺麗とは言えないが可憐な花だ。
 岬を回ると、道は4WDの細い車道になり、レイク・アウトレット・ウォーク(Lake Outlet Walk)に入る。
湖の幅が次第に狭まったあたりで、ボートを湖に下ろすボ
ート・ランプ(Boat Ramp)に着く。ここには駐車場があり、車があれば町から直接来ることができる。ここから再びウォーキング用の道になりクルーサ(Clutha)川の横を歩く。50〜100mはある川幅で両岸まで一杯に溢れるように白波を立てながらどんどん流れて行く。道は川岸の直ぐ横にあり、歩いていても強い水流が目に入り、吸い込まれそうであまり気持ちが良くない。
Beacon Point Walk のマヌカ の古木と小さな白い花

 両岸に人も家の気配もないブッシュ状の林の川沿いをどんどん歩くと、ようやくぱらぱらとアルバート・タウン(Albert Town)の家が遠くに見え出す。途中から右に入り6号線に出て車道の横を通り町に帰った。アルバート・タウンからワナカの町まで、車が走る横を1時間半近くも歩きうんざりした。このコースは、ループのウォーキングには向かない。もし歩くなら、車で近くまで行って、適当に引き返すのが賢明のようだ。

 
Cマウント・アイアン・トラック(Mt Iron Track

リンク
 DOC, Mt. Iron Track (英)

歩いた日: 2003年1月20日

コース
 トラックは、ループになっていて、どちら回りでも歩けるが、登りがなだらかな時計回りを選ぶ。ワナカの町からは84号線の左側の芝生の中の歩道を歩く。斜め家の看板があるパズリング・ワールド(Puzzling World)まで行く前に、トラック入口の表示が左にある。山の西側から北側を巻くようにゆるい登りが続く。山は高くないが、木はほとんど無く、歩きながら、ワナカの町と湖とアスパイアリンの山並が一望の元に見ることができる。
登り口から約45分で平坦な頂上
に着く。ぐるっと見渡すと、ワナカの回りは全部禿山で木がない。アスパイアリン山群に遮られ、雨の少ない乾燥地帯なのが良くわかる。

 帰りは南側のジグザグの下り坂を下り、パズリング・ワールドの前に出て、トラックは終わる。下りも約45分。
 この山は、パズリング・ワールドの目と鼻の先に登山口があり、パズリング・ワールドの迷路や鏡の部屋を楽しんだ後に登るのも良い。



(2)シャトルバス(車)で登山口まで行く

@Rob Roy Glacier Track :
 1.5h
ATo Aspiring Hut : 2-2.5h
BTo Peari Flat : 3.5-4h
CTo Cascade Saddle : 6-7.5h
DTo Junction Flat:2.5h one way

@〜Cは全てカー・パーク(Car Park)からの片道時間。
Dは車道の入口からの
片道時間
時間はDOCの案内から転記したがワナカ地域の標準時間は少し早いような気がする。
Cはかなり難しいコースで一般向ではない。グレノキー(Glenorchy)からリー・ダート(Ree Dart Track)経由で入ることができる。
           歩いたのは@のみ



ロブ・ロイ・グレーシャー・トラック(Rob Roy Glacier Track

リンク
  DOC, Rob Roy Track(英)

歩いた日:2002年12月15日 

コース
 予約しておいたEWA (Edgewater Adventures:エッジウォーター・アドベンチャー) のシャトルバスがYHAに迎えにくる。乗客は全部YHAに泊っていた客で、我々2人以外に、トランピングに行く大きなザックのドイツ人女性二人と男性1人、途中下車して(マウント・ロイMt Roy)に登る男性1人の計6人。今日はまずまずの天気。道は、途中から砂利道になるが、小型バスはお構いなしに、ボンボンガタガタとスピードを上げて走る。運転手は日本人。
 川沿いに北上し、マツキツキ・リバー(Matukituki River)が2つに分かれる西側に道は曲がる。左手の山から幾筋もの滝が落ちていてそれが何本もの川となり、道を横切っている。その度にバサバサと水飛沫を上げてその川の中を走る。何台かの小型の普通車が通れずにいる。出発してから約1時間、ラズベリー・クリーク・カー・パーク(Raspberry Creek Car Park)に着く。10台以上の車が止まっている。なかなかの賑わいだ。帰りのシャトルバスの時間を確認し出発する。

 昨日降った雪で左手に見える山が白い。川沿いに30分ほど歩きマツキツキ川にかかる長い吊り橋を渡る。水量が多くなかなかの迫力。渡った所からブナ林に入り、登りは急になる。途中10人ほどの日本人のおばちゃんの団体を追い抜いたが、逆に若い人達には追い越される。何故日本人のおっちゃんの団体には会わないのかなーなどと考えている内に、左手にロブ・ロイ・リバー(Rob Roy River)の谷に落ち込む絶壁が見えるようになる。滝の水が風で飛ばされ途中で消えている。次第に登りがゆるくなり、苔の生えた林を過ぎると前方に、氷河の壁が少しづつ見え始める。
Rob Roy River の谷に落ちる滝

歩き始めてから約2時間、トラックの終点の氷河の見晴らし地点に着く。10組ほどが着いていて、氷河を仰ぎ見ながら昼食をとっている。氷河は迫り出した先端部分しか見えないので、さほど大きさを感じないが、石などの堆積物が載っておらず、綺麗な表面をしている。その上、間近に氷河が見られるのが良い。スケッチをしたり、昼食をしたりして、しばしのんびりと休憩をする。
 休憩中、DOCの係員が大きな籠に餌を入れ、Kea(キーア)を捕獲して体重を計るなどの調査をしていた。Kea が籠の中に入ると、紐を引っ張って蓋を閉める簡単な仕掛けで、見てる間に4羽を捕まえていた。
 帰りは同じ道を引き返す。途中沢山の登山者と出合う。ここは、ニュージーランドでも指折りの人気トラックのようだ。帰りは1時間50分程で駐車場に着く。駐車場は満車に近い30台ほどが停まっている。今日は日曜日のせいか。山を見に来ただけの人も多そうだが、それにしてもニュージーランドの山にしては人が多い。
Rob Roy 氷河、スケッチ 

 帰りのシャトルバスの乗客は我々2人だけ。来た時と運転手は変る。気さくな運転手で、下手な英会話に付き合ってくれる。運転手によると、
「ロブ・ロイ氷河は年々ポピュラーになってき
て、どんどん来る人が増えている。この砂利道は大雨の時には走れなくなるので、自分で車を運転して来る時には、DOCに事前い確認するなどの注意がいる。車で少し戻った左に吊り橋が見えるが、あれはオタゴ・ボ―イズ・ハイ・スクール(Otago Boys High School)に行く橋で、そこで子供にトランピングやロック・クライミングやカヤッキングなどのアウトドア―・スポーツ(Outdoor Sports)を教えている。イースト・ブランチ(Matukituki River East Branch)に入るトランピング(地図のD)はテントが要るが、素晴らしい所だ」、
など、次々と説明をしてもらい、帰
りの車は、さながら専任ガイドが付いたようであった。



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