2.エメラルド・レイク・トレイル
(Emerald Lake Traill)


 今日は移動日。泊まっていたエステスパークからデンバー空港に行きレンタカーを返し夕刻の便でグランド・テートン国立公園のジャクソン・ホール(Jackson Hole)まで行く予定。午前中はまだロッキー・マウンテン国立公園内にとどまっていられるので、あまり時間をかけずに歩けそうなエメラルド・レイクに行くことにした。
このトレイルの登山口はベアー・レイク・トレイルヘッド(Bear Lake Trailhead)だが、この駐車場は何時も混んでいて満車状態なのでシャトルバスを利用すると良いと案内書にあったので、前日にビーバー・メドーズ・ビジターセンター(写真、Beaver Meadows Visitor Center)に寄ってどこでシャトルバスに乗るのか聞いところ、「この夏は道が工事中で日中は通行止めになっていてシャトルバスも無い、ただ朝の8時半までにベアー・レイク・ロード(Bear Lake Road)に入れば通行でき、帰りもOK」とのことであった。聞いておいて良かった。
  ビーバー・メドーズ・ビジター・センター
(前日)
 
エメラルド・レイク・トレイルは、標高差も少なく、4つの小さな湖を2~3時間で歩けるのでロッキー・マウンテン国立公園の中でも人気がある。ハイヤハ湖(Lake Haiyaha)など幾つかの湖が近くにあるので、組み合わせて歩けば1日コースなど色々なバリエーションを楽しめるようです。
フラットトップ・マウンテン(Flattop Mountain 3756m)に登る健脚向けのトレイルもベア・レイク・トレイルヘッドが登山口になる。 

 歩いた日;2012年7月17日

 コース
Trailheadー(15min)Nymph Lake
ー(30min)Dream Lakeー(30min)Emerald Lake(20min休み)ー(1h)Trailhead
合計時間:2h15min (総合計時間:2h35min)
標高差:207m 最高標高:3,078m 

距離:往復約6km



 朝6時過ぎにエステス・パークの宿を出て、ベアー・レイク・ロードに入りベアーレイク・トレイルヘッドの駐車場に6時40分頃に着いた。まだ朝早いので駐車場の車はまばらだった。登山靴に履き替え出発。時間は7時少し前で天気は快晴。歩き出して直ぐベアー・レイクに出たが帰りに寄ることにして先に進む。
   針葉樹林の中のゆるい登りを進むとまもなく林に囲まれた穏やかな湖ニンフ・レイク(Nymph Lake)に出る。風が殆どなく穏やかな水面に睡蓮が広がり小さな花を付け、樹林が映り静寂。ハレット・ピーク(Hallet Peak 3875m)の切り立った岸壁がアクセントになって美しい。
 ニンフ湖、後ろの山はハレット・ピーク(3875m) ニンフ湖後ろの山はフラット・マウンテン(3756m)


   ニンフ・レイクは小さい湖であっと言う間に過ぎ去る。ここからやや登りになり左手南方向の展望が広がる。その先にはロッキー・マウンテン国立公園の最高峰ロングス・ピーク(Longs Peak 4346m)を望むことができる。
 ロングス・ピーク(4346m)を望む


 展望を楽しみながら歩くうちに、まばらな針葉樹の中に小川現れ、その右手(左岸)を進む。この辺りが一番気持ちよく歩ける感じがした。進むに従い小川は次第に広くなりドリーム・レイク(Dream lake)となる。この湖はトレイルに沿って細長く伸びており、殆どアップダウンを感じずに歩ける。正面には相変わらずハレット・ピークが聳え、次第にその姿が大きくなる。
 
 ドリーム・レイク手前の小川  ドリームレイク、背後はハレット・ピーク(左)とフラット・マウンテン(右)


   ドリーム・レイクを過ぎると再び小川の左岸を登る。途中ちょっとした滝が現れる。地図を見ても名前がないが背景の山とうまくマッチングしていて、なかなか良い。
まばらな針葉樹林が続き、その中を出たい入ったりしながら登る。
 名もない滝 エメラルド・レイクの手前


 エメラルド・レイク
突然前が開けて エメラルド・レイク(Emerald Lake 3078m)のトレイルエンドにでる。岩棚になっていて枯れた大木がアクセントになった絶好の展望地だ。湖面はやや波立っていて山の姿は映っていなかったがハレット・ピークとフラット・マウンテンが目前にせまり迫力がある。
 エメラルド・レイク



  岩棚の先の湖の右側に踏み跡があるので少し先に進んでみたが、足元が悪いのと特に景色が変わる訳でもなさそうなので、途中で止めた。振り返ると岩棚の展望地が見えた。

展望地でゆっくり休み、来た道を引き返す。まだ朝の8時半。
 展望地を見る

 登ってくるハイカーが増え次々と出会う。高山植物の群落とまではいかなくても、あちこちに咲いていて楽しませてくれる。ニンフ・レイクを過ぎた所にハイヤハ湖(Lake Haiyaha)へ向かう分岐があり、前後しながら下りて来たパーティーはこのトレイルを登って行った。展望の良いルートのようだが今日は移動日なので、来た道を下った。
   
 高山植物を眺めながらのんびり歩く(左ノコギリソウ、右ワタスゲ)



   登るときにパスした駐車場近くのベアー・レイクに立ち寄ってみた。ここは比較的大きい湖で一周できる遊歩道がある。一周30~40分ほどで歩けるらしいが、あまり景色の変化がなさそうなので左回りに少し歩いただけで駐車場に戻った。後で調べると対岸辺りまで行くと正面にロング・ピークが見え風の無いときには湖面に映り美しい景色が見られるそうです。

駐車場には9時半に着いた。満車で道路に溢れている。車が入れる時間の8時半を既に過ぎているので、帰りの道は対向車無しでスイスイ。モレイン・パークと分かれる分岐に検問所が作られていて入車を規制していた。
 ベアー・レイク