
クイーンズタウン・ウォーク(Queenstown Walks) 東側
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現地で入手する情報
クイーンズタウンの DOCに
・クイーンズタウン・ウォークス・アンド・トレイルス (Queenstown Walks and Trails)
・リマーカブルス・アンド・ドーランズ・ウォークス(Remarkables and Doolans
Walks)
の案内書がある。各$1.00。 クイーンズタウン・ウォークスにはDとEが載っており、リマーカブル・ウォークスにはFが載っている。Fの地図は概略すぎて分かりにくい
Dクイーンズタウン・ヒル ・ タイム・ウォーク
(Queenstown Hill Time Walk)
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北側の住宅地のケント・ストリート(Kent St) とエドガー・ストリート(Edgar St)のコーナー近くにタイム・ウォーク(Time Walk)の登り口表示があり、住宅地の岡を登る。林に入る前に鉄の扉があり、この扉から先は分かりやすいウォーキングコースになる。
歩いた日:2002年12月4日
コース
Entrance -(25min) Gate -(30min) Lookout -(35min) Peak -(1.5h)Hill 往復 -(1h) Entrance /Total 4h (Standard、Hill 往復含まず: 2-3h)
市内から歩いて直ぐコースに入れるウォーキングコース。扉を通ると林になり展望は無くなる。途中道は2つに分かれるが、どちらの道を取っても良いが、左側は崖の上で所々展望がきく。右側は林が続く。なぜか自然に右の道を登る。途中ジョギングの若いお姉さんにあっという間に抜かれる。半円を描くように登った所で、林が無くなり、タソック(Tassock)の裸の山になる。少し登ったところにレイク・ワカティプ(Lake Wakatipu)を見下ろす絶好の見晴台(Lookout)がある。
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右手に、こことほぼ同じ高さに、ゴンドラ(Gondola)降り場のスカイライン・シャーレット(Skyline Chalet)の建物が見え、真下にクイーンズタウン の町が広がり、ワカティブ湖(Lake Wakatipu) の上に霧状に雲がたなびく。セシル・ピーク(Cecile
Peak) がその低い雲の上に鋭い山肌を見せてそそり立つ。ゴンドラ降り場から見る景色より、広がりがあるように思えた。 |
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見晴台からの
Lake Wakatipu と Cecile Peak、 スケッチ |
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更に登ると間もなくなだらかなピークに出る。ゴンドラ が下に見えるので標高は900m近くあると思う。
南側の展望に加え、東側の展望が良くなる。下にフランクトン・アーム(Frankton Arm) の入江、なだらかな山のぺニンシュラ・ヒル(Peninsula Hill)その奥にダブル・コーン(Double Cone)を頂点にしたリマーカブルス(Remarkables)の山並が続く。
この辺りは何処に寝転がっても良い草原で、ゆっくりと景色を楽しむことができる。 |
Queenstown Hill からのRemarkables の山並 |
登った人は皆ピークで引き返していくが、ピークの北側にまだ平坦な山並が続き、道が見える。地図を見るとクイーンズタウン・ヒルの頂上はこのピークではなく、もっと奥になっている。頂上らしい岡をめがけ奥まで歩きだした。大分歩いた所で、太いタイヤのフレームだけの特殊な小型4輪車がぼんぼん走ってきて、通りすぎる。インストラクターらしきモーターバイクのかっこいいお兄ちゃんが草原を飛ぶように走ってきて目の前に急停車した。「もう少し先の高い所はもっと景色が良いけど、ここのエリア全部は車が走る所で危険だから、次ぎは入らないでくれと」てなことをいう。「判った」と言って、もちろん ヒル(Hill) の頂上とおぼしき所まで行って来た。フランクトン(Frankton)の町とカワラウ(Kawarau) 川が真下に見え、ダブル・コーン(Double Cone) の山がグ―ンと近づいて見えた。
もし、奥まで歩きたい人がおられれば、ほんとうに入っては駄目なのか、DOCで聞いてみてからにしてください。無責任な話ですみません。
奥のヒル(Hill)はともかくとして、街から近く、容易に登れて、景色も良く、時間をちょっと割けば登れるコースです。
Eフランクトン・アーム・アンド・ケルビン・ハイツ・ウォーク (Frankton Arm Walk & Kelvin Heights Walk)
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湖岸を歩く完全にフラットな道のウォーキング。フランクトン・アーム・ウォーク(Frankton
Arm Walk) はクイーンズタウン・ガーデン( Queenstown Garden) と フランクトンの間のコースで、 ケルビン・ハイツ・ウォーク(Kelvin Heights Walk) は対岸の ウィロー・プレース(Willow Place) とクイーンズタウン・ゴルフ・コース (Queenstown Golf Course)の間を言うが、一度に両方を歩き往復した。車道がウォーキングの道と平行して走るが、ほとんど見えず気にならない。ニュージーランドのウォーキングの道は何処も概ね車道が見えないように配置されている。道は湖岸に沿って歩くフラットなコース。公共の交通機関は無い。
歩いた日: 2002年12月30日
コース
Queenstown Gaden -(1h 30min) Frankton -(30min) Kawarau Dam -(2h) Queenstown Golf
Course -(3h:復路) Queenstown Garden / 7h
歩き出す前は、フランクトンまで行って帰ってくるつもりだったが、「この先はどうなっている?」
とか、「向こうまで歩いたら何が見える?」とか、言っている内に自然と岬の先のゴルフ場まで
歩いてしまい、また歩いて戻ることになった。
クイーンズタウンの公園の東側から出発。リマーカブルス(Remarkables)山系のダブル・コーン(Double Corn)を正面に見ながら歩く。最初は道路の横の道だが、直ぐ、ウォーキングの道になる。
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ジョギングする人、乳母車を押しながらジョギングする人、サイクリングをする人などが、次々と抜いて行く。湖面はモーターボートが行き交う。ボートの係留場を過ぎて、フランクトンの浜辺に着く。 |
Frakton Arm Walk の出発点・Queenstown Gadens 横から、Remarkables 山系 Double
Cone 、
スケッチ |
砂浜で若者や家族連れが水上スキーやモーターボートで遊ぶ。ワカティプ(Wakatipu)湖が遥か奥まで広がり、湖の回りを山が囲む。振り返ると、ダブル・コーンのピークが直ぐそこに迫って見える。砂浜を過ぎた所に カワラウ・リバー(Kawarau River)のカワラウ・ダム(Kawarau Dam)の水門があり、その上に橋がかかっている。テ・アナウ(Te Anau)へ向かう時に通る橋だ。車線はニュージーランド特有の上下車線で1車線。木の板が敷いてありその板の上にアスファルトが塗ってある。歩道が付いているが、そこも板張り。車が通るとバタバタと板の撥ねる音がするし、下は急流で、歩道の上にいると気持ちが悪い。我慢して下を見ていると、お客を乗せたジェットボートが狭い橋脚の間を猛スピードで走りぬけ、スピンをかける。キャーと、お客の悲鳴が聞こえ、引きつった顔が良く見える。
橋を渡ると、歩く方向は南向きになり、オートキャンプ場に入る。餌がもらえるのか水辺に沢山の鴨がいる。
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ここを抜けると、湖面に落ち込む急な斜面になる。斜面の上は立派な住宅が見え、傾斜はロックガーデンになっていて、様々な花が咲いている。所々ベンチも置いてある。対岸にクイーンタウン・ヒル(Queenstown Hill)のなだらかな山と、その左にゴンドラが見え、奥にベン・ローモンド(Ben Lomond)山が横たわる。
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Kelvin Heights Walk から
Queenstown 方向、右手の山は Ben Lomond |
ケルビン・ハイツ近くのボートの係留場付近で一度ウォーキングの道が途絶えるが、直ぐまた歩道になり、ゴルフ場のエリアに入る。ここもまた砂浜で、多くの家族が車を横付けして、ボート遊びをしている。これを過ぎると半島の先端で、湖を介してすぐそこにクイーンズタウン・ガーデン( Queenstown Garden )が見える。日本なら、何とか言う実力者が直ぐ橋をかけてしまう距離だ。4時間をかけのんびり歩いてきたが帰りは3時間で帰った。
車があれば、ちょっと止めて、少し近くを歩いてみるのも良いと思う。
Fシャドー・ベイスン・ルックアウト・トラック・ アンド ・レイク・アルタ・トラック
(Shadow Basin Lookout Track & Lake Alta Track)
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コースの状況
シャドウ・ベイスン・ルックアウト・トラック(Shadow Basin Lookout Track
)は、スキー場のビルの裏がトラックの登り口になる。ここは他のコースと違い、標識が無い。道は整備されているが、最後のルックアウトへの登りは、斜面一面に大きな雪渓が残っていた。ルートを確かめながら登る必要がある。
レイク・アルタ・トラック(Lake Alta Track) はスキー場のビルの前を真っ直ぐ進み、右に曲がる道を進む。左側にいかにも湖に出るような何本かの道が見えるが、湿地があるだけ、間違わないように。小さな池を過ぎると岩がごつごつと重なる道になり、これを越えると、岩稜に囲まれた湖に出る。このトラックにも標識が無い。
スキー場のビルは扉が開く。入口にリフトの配置が書いてある。リフト名が案内書のコースガイドに使われていて、これを良く見るのが、コースを知るコツのようだ。リフトの名前は、何々チェアー(Chair)と書かれている。
ビルに綺麗なトイレがあり、使用できる。
標高が高いので、防寒着が必要。
視界が悪いときは車道もトラックも分かりにくくなるので、計画を中止したほうが良いと思う。
登山口への交通
公共の交通機関はない。リマー被る(Remarkables)のスキー場のビルまで、車道がある。300mの高さからから1650mの高さのスキー場まで、木の無い山の急斜面を半周して一気に上る。道幅は、対向車が来ても全く問題が無い広さだが、何処にもガードレールが無く(ニュージーランドの車道でガードレールを見たことが無い)、砂利道なので、自分で車を運転する場合は慎重さが必要。できれば4駆の方が安心。私達はタクシーで行ったが、特殊道路ということでメーターではなく市中心から片道$85.00の固定料金。最高時速30km程度のスピードしか出さず、
約40分かかった。料金の高いのが難点。帰りは指定した時間に迎えに来てもらった。
コース
Ski Building -(1h10min)Lookout -(50min)Ski Building -(1h) 湿地帯上の鞍部 -(40min) Lake
Alta -(40min) Ski Building / Total 4h 20min
登山口のスキー場の建物に来るまでの車道は、落ちたら終いのなかなかのもの。スキーシーズンには客を乗せた専用車が雪道を走るらしいが、どんな感じだろうか。
スキー場に着くと、回りは残雪が多く急に雪景色になる。先ず ルックアウトに向かう。リフトのそ
ばの4駆の車道で、ガラガラの岩だらけの道を進む。リフト終点を過ぎるとルックアウトへの最後の登りとなり、一面雪渓の斜面になり、左側から取りつく。
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登りついた所に危険防止の簡単な柵があり、そこがルックアウト。下はストーンと落ちていて、覗き込むと眼下に走ってきた車道が糸のように見え、目線を上げると、白いアルプスの山並が延々と続く。カメラのように顔をぐるっとまわし大パノラマの展望を楽しむ。セシル・ピーク(Cecil
Peak) が下に見えるので、恐らく 2000mを越える標高と思う。左側がダブル・コーン(Double Cone) のピークのはずだが、鋭い岩の壁の陰になり見えない。
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Lookout から西方向を見る。Wakatipu湖の
対岸のCecil Peak が下に見える。右奥の山並あたりが Routeburn Track方向。 |
案内書にはニュージーランドを代表する マウント・アーンズロー(Mt Eanlaw) や マウント・アスパイアリン(Mt Aspiring)それに マウント・クック(Mt Cook)も見える、とあるので、間違いなく見えているはずだが、残念ながらどれか判別がつかない。推定して満足する。
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Lookoutから北方向。Wakatipu湖から流れ出るKawarau River が下に見え、その少し奥がFranktonの町、その右がQueenstounの飛行場。白い山並はMt
Aspiring 方向。 |
下りは同じ道を戻る。スキー場のビルまで下り、レイク・アルタ(Lake Alta)に向かう。回りを山に囲まれた盆地状の中の4駆の道を進むと、前方左手に小さな湖ならありそうな湿地帯が見え、雪の中に道ができている。いかにも湖があるように見えたためその道には入り行ってみたが何も無い。周りを見渡しても湖らしのは見えない。
南側になだらかな尾根があるので登ってみた。
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回りを見渡したが分からない。しかし尾根を越えた南側は 目の前にウェ・クリーク・ルート(Wye Creak Route)につながる雪渓が見え、リマーカブル山群(The Remarkables) の山が連なっているのを望むことができた。
そのとき、ダブル・コーン(Double Cone)の峰を越えてヘリコプターが突然現われ、2、3度小さく旋廻した。そうかその下が湖かと気がつく。今いる位置と90度方向が違う。登りなおし、湖を見る。
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尾根越しに見るThe Remarkables の山、
右が Double Cone の一部 |
なんでこんな所に湖が、と思う所に、静かにたたずむ。湖の写真が失敗で無いのが残念。
クイーンズタウンに行く前は、ダブル・コーンの傍まで歩けるとは思っていなかった。クイーンズタウンの町の店で何気なく絵葉書を見ていたら、今まで見たことがない写真が目に入り、場所を見るとダブル・コーン・ルックアウト(Double Cone Lookout) とあり、始めてトラック
があるのが分かった。交通が不便な点が難だが、大パノラマを堪能できる。ガイド付きの人も見かけたが、夏の天気の良い日なら難しくない。ただ、標高が高いので必ずDOCで確認してから出発されたい。

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