2002.9月  はなのほろ酔い小部屋


ようこそ、はなの屋根裏へ
天窓からお星さまものぞいてます
少しの間、おしゃべり聞いてね

 

暑い、涼しい、寒い、と変な気候が続きます。
日暮れも早くなりました。
でも
日暮れが早いと、お月さんに逢えるのも早くなります。
痩せたり太ったり、お月さん、私と一緒だね、 なんてね・・・・♪


今日のおはなし・・・木曾・妻籠(つまご)


ず〜〜っと昔から、私の行きたかった場所があります。
それが、「木曾・妻籠」です。
確か、昭和の40年代半ば、なくなりつつあった昔の町並みを
そっくりそのまま保存しようと、日本で最初に、はじめたのが
妻籠でした。
それが話題になり、前回のアンノン族・倉敷が流行っていたころ、
妻籠も観光のコースの一つになりました。

「木曽路はすべて山の中である。」と書いた人がいましたが、
山の木曽路へどうやって行ったらいいのか、
見当もつかないまま、この歳まできてしまいました。

で!
一念発起、この秋に行くことにしました!

大阪から車で約4時間ちょっと、
念願の妻籠は、私の期待を裏切らない素朴さでしょうか・・・・


さて、妻籠到着です。
出発が朝9時ごろで、途中、渋滞したり
ドライブインで長いこと時間を取ったりしていたので
到着したのが、午後の2時ごろ。
観光バスが何台も停まっていて、
ガイドブックでよく見る町並みも
人の波に埋もれています!

でも、私は、
そういうことも聞いていたので、
今夜は妻籠宿泊です^^
夕方から朝の静けさが
楽しみ・・♪

それにしても、昼間の妻籠は、ほんとうにすごい人!
犬をつれてる人や・・
(ガイドブックを見上げてるワンが
可愛かった^^)
外国からのお客様もたくさん!
こんなお人形さんみたいな女の子も
ベビーカーでやってきています。
今夜の私たちのお宿は、ここ↓
下丁字屋さんです。
縫いぐるみみたいなネコちゃんがお出迎えしてくれました^^
お宿のネコ
・・といっても、飼い猫かどうか?(^^;
表にちょこんと座っていて、
私が近づいても全然逃げませんでした。

さて、昼間の賑わいを避けて、
近くの南木曽温泉へ出かけている間に、日も暮れてきました。
妻籠に戻ってみると、
驚いたことに
あれだけいた観光客が誰もいなくなっています!
お店も全部閉まって、
本当に真っ暗な夜がやってきます・・・
旅籠屋、と呼びたいような宿の明りが
暮れかけた木曾の山々と
美しいコントラストを作ります。

やっぱり、妻籠に泊まることにして
よかった!(*^^*)
・・・妻籠の夜は真っ暗です。
6時半頃からの食事の後、外へ出てみましたが、
私たちのように散歩する観光客が
ちらほら歩いているだけです。

都会の夜と違って、本当の夜の闇が満喫できます。
どうしてこんなに暗くできるのかしら?
と、よくよく見ると、
この町には、『自動販売機』が一台もないのです!!
夜の間中、こうこうと電気のついている自動販売機、
便利さと風情は同居し得ないようです。
(フラッシュに照らされる夜の妻籠の町並)
さて、一夜明けて日曜の朝の妻籠です!
いつも、遅くまで起きている私も、昨日はさっさと寝て、
今日は午前6時半起床!
人の少ない朝の妻籠を満喫しなくては〜^^
というわけで、
朝の7時の妻籠。
お店も開いてなくて、まるで映画のセットのよう。
私のように散歩する観光客の姿が
見えます。
昨夜の『旅籠屋』も朝に見ると、
鄙びた旅館・・
タイムスリップの旅から
帰ってきたみたいです。

朝食をすませて、
宿を出たら、
今日は日曜日。
午前10時ごろになると、
早い観光客がやってきます。
町のほうも、いろいろな実演(いわゆるパフォーマンス?)を
用意して観光客を待っています。
こより細工 手作り木のボールペン すげ笠の実演
町全体で、町並み保存に努めてきた妻籠、
表立って目につくところだけじゃなく
さりげないところで、素朴さ・懐かしさを感じさせます。
軒下の照る照る坊主も
窓の外に置かれた糸車も
そして、
お店でもなんでもない民家の
玄関周りにも
町の雰囲気を壊さないようにという
配慮が感じられました。


「いいところだろ、ここ^^
また、おいでな」と言ってくれた
タバコ屋のおじいちゃん。

いつかまた、散歩しに来たい、
本当に心からそう思ってしまう町でした。

・・・但し、
自動販売機のないところなので、
夜のコーヒータイムしたい人は
持参するのを忘れないように・・・・・・;




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