2000.8月  はなのほろ酔い小部屋

ようこそはなの屋根裏へ
天窓からお星様も覗いています
少しの間はなのおしゃべり聞いてね

先日、南京町で見つけた泥人形たち。
キーホルダーなんだけど、思わず並べて
眺めていたい愛らしさですよね!
はなのお気に入りは、
後ろでお尻を出している子です^^;
でも、ちゃんと「横になるハカセ」という名前を
持ってます!一人前ですね!(笑)


今日のお話・・京都・貴船に行きました

8月の最後の貴船です。
まだまだ暑くて、秋とはいえないけれど、
貴船川は、手に冷たく、澄んだ流れでした。
今年の秋のお出かけに、
あなたもチェック入れてみては・・?

貴船神社は、
水の神様です。
確かに「日本の名水百選」になっている
貴船の水はおいしいです。
(ついでに言うと、お豆腐もおいしいです^^)
でも一方、
「丑の刻まいり」もこの神社がルーツだそうです。
知ってましたか?・・・;
 
これが、貴船神社の御神水。
自由にお飲み下さい、お持ち帰り下さいと
なっています。
でも、お持ち帰り下さいと言われても
入れ物がない人、いますよね?
そんな人は、お水の入れ物、境内で
売っています。
容器一本、500円。
「五」のところが張り紙になってて、
前はいくらだったのかしらん?と
ちょっと考えてしまいました^^;
 
そして!
これが、貴船の水占いおみくじ。
一見、白紙のおみくじを、神水の横の「みくじ場」というところに
浮かべると、あら不思議!文字が出てきます・・。
ちなみに、私は「中吉」でした^^

ところで、
貴船は水の神様のお住まいだけあって、
湿気もかなりだそうです。
で、本殿も湿気とシロアリで
かなり痛んできてるそうで、
これはお屋根の葺き替えのために
桧皮をご寄付くださいというお願いの
御奉納の桧皮です。
みなさんも貴船に行ったら、
一枚ご寄付くださいね^^
それから、貴船神社は「縁結び」の神様でもあります。
キ・フ・ネは、「気」が「生まれる」「根っこ」から来た言葉で、
万物のエネルギー「気」が生ずるところでお祈りすると願いがかなうと
いうわけですね。
その昔、和泉式部が、恋を祈ったところから、縁結びの神様として
有名になったとか・・。
この本社で、結び文を書いて、もう少し上の、中社へ、持っていきます。

中社です。
御祭神は、磐長姫です。
磐長姫といえば、妹の此花咲耶姫と共に
嫁にどうですか?と差し出されたのに、
相手に
見た目が美しかった此花咲耶姫だけでよいと
言われてしまったお姫様です。
磐長姫は大変に恥ずかしい思いをし、
この貴船の地に「とどまりて人に良縁を授けよう」と
ここに御鎮座されたそうです。
だからこそ、人はここでさっきの結び文を結び、
祈りを捧げます。
 


何を祈った文なのでしょう・・。
境内の木にも
たくさん結ばれていました。
さて、先ほどの和泉式部ですが、
当時は、今の奥宮が本社だったため、
はるばる山を上りながら、
途中、この川で身を清めて、
参拝しました。
禊ぎの川が、
いつのまにか和泉式部の恋の話と
重なって、この川は「思ひ川」と
呼ばれるようになったそうです・・・。
この川を越えていくともうすぐ奥宮です・・・。
奥宮へ続く杉並木の中に、
一つの根から二本の幹が寄り添うようにそびえている
杉の木があります。
樹齢約千年・・・気の遠くなるほどの時間を
寄り添って生きてきた二本の幹のこの杉を
人は「相生杉」と呼んでいます。


そして、相生杉を過ぎて少し行くと、
貴船神社奥宮が見えてきます。
訪れる人も少なく、昼間もしんとした空気が漂います。
この奥宮に
その昔、宇治の橋姫が
丑の刻参りをしたとか・・。
なんだか「丑の刻参り」というと
呪いをかける儀式のように
考えてしまいますが、
本当は国土豊潤のために
毎年神様が丑月丑の日丑の刻に
降臨されたという故事に
基づいているそうで、
あらゆるお願いに効き目があるという
ことだそうです。
別に「呪い」に限らず、
「丑の刻」にお願いすると
願いがかないますよ^^という訳ですね。
それにしても、「気」が生まれる、水の神様をお祭りする、という
この神社は、京都でも観光地として有名な他の数々の神社とちがって
なんだか不思議な雰囲気に包まれていました。
神武天皇のおかあさんだとか、磐長姫だとか、
古事記や日本書紀の世界がここにある・・と思ったら
なんだか長い時間の帯を感じてしまいました。

秋が深まるにつれて、神様の気配も身近に感じられるかも・・・。
密かなお祈りごとを持っているあなた・・一度行ってみてはいかがですか?