行ってきました♪こんなところ(*^^*)

はなのおでかけリポート

☆2006.7.29(土)

☆滋賀・草津 水生植物公園みずの森

蓮と睡蓮がすごくいいから行っておいで、とだんなさんの友人に薦められました。
ああ、睡蓮ね、シーズンだものね、と気軽に出かけましたが
行ってビックリ!!
そこには、息を呑む素晴らしい景色が広がっていました。

大阪の我が家から車で約1時間、滋賀県栗東(りっとう)ICを降りてそこから約30分、
琵琶湖畔の「さざなみ街道」と呼ばれる道を走ると、左手に県立琵琶湖博物館やこの水生植物公園を有する「烏丸半島」が
現れます。
通常は9時開園ですが、7月8月、蓮が満開になるシーズンは、開園も7時からと早くはじまります。
私たちも朝8時ごろには到着しましたが、それでも、園内はあちこちで三脚を立てたりしてカメラを構える人がたくさん!
<早起きは三文の得>を地で行く施設でした。
駐車場に車をおいて、公園の正面ゲートに向かうと
まずこの風力発電の風車が目に付きます。
ゆるゆると回る風車、
園内のいたるところからよく見えて、
さざ波をたてる琵琶湖のおおどかな風景と相まって
いっそうゆったりとした気分を盛り上げてくれます。
正面ゲートを入ると、右手前方にこの公園のテーマ館である「ロータス館」が見えます。
ロータスつまり蓮や睡蓮に関するさまざまな展示があり、
一年中加温されている温室・アトリウムでは熱帯の植物、スイレンを中心とした花がいつも咲いています。




でもロータス館に行くまでに
噴水のまわりに並べられた鉢の蓮に
いやでも足を止めさせられます。
まるで細工物のお菓子のような
色と形!
いつまでも眺めていたい・・と、思い切り悪く、噴水の前の蓮から離れて、ロータス館に入りましたが
中のアトリウムは、もっと足が前に進まない場所でした!



広いアトリウム内は、
熱帯性の睡蓮があちこちに咲き、
またその他の熱帯植物もたくさん花を咲かせています。
この湿気と暑さ・・・西表島を思い出すわ、と
思ってしまいました(笑)
水槽の中には、金魚もいるようでした。


そして、この大きな葉っぱ!
これ、子供の頃に学習雑誌などで見た覚えがありませんか!?
人も座れそうな大きな葉っぱ、「オオオニバス」というものです。
実際にこの葉っぱに
葉が破れないようにベニヤ板を敷いてスイカを乗せてみた所、
パンダ一頭分ほどの重さのスイカを乗せられたそうです。
ということは、
やっぱり人も乗れるってことですね(*^m^)


水槽の水が綺麗なので、
こんな面白い写真も撮れました。
(スター オブ ジャムという品種です)















その他にも、睡蓮と一口に言っても
たくさんの種類があります。
撮っても撮ってもキリがない・・・・^^;
下の写真は、そのごく一部です。
(ドウベニアナ) (プライド オブ カリフォルニア) (ピンク パール)
(カペンシス) (ホワイト ゴッデス) (レッド フレヤ)
さて、蓮と睡蓮、
ここまでで花の違いが
わかりますか?
それは花の真ん中です
蓮は真ん中に「果托(かたく)」があり
種はその中にできます。
そしてその種はとても固い殻に包まれ
1000年たっていても
芽を出すこともあるのです!
(例えば大賀ハスなど)
対して睡蓮は果托はなく
実ができ、はじけて種が散ります。
(ジャン) (ホワイト ディライト)

この花は、
アトリウムを出たところの園内の池に咲いていた蓮です。
花の真ん中の果托がとてもよくわかりますね。

その他、葉も
蓮は水面から高く立ち上がっている「立ち葉」と
水面に浮かんでいる「浮き葉」がありますが
睡蓮は浮き葉ばかりで
立ち上がっている葉はありません。

また根も違い、
蓮の根はいわゆる「レンコン」ですが(食用であるか否かに係わらず)
睡蓮の根は、「ひげ根」ですが
その中には泥の中で「塊茎」というカタマリになったものがあり
次の年に芽をだすための養分を貯えています。


この風景、
お寺でよく見る絵なんかに
ありそうですよね・・^^;
さて、長いことロータス館で楽しんでいたのですが、
園内はまだまだ広いよ!ここだけじゃないよ!と表にでました。
外はさまざまな池や回廊、あずまやが配置されて、蓮や睡蓮だけでなく
いろいろな季節の花を楽しめます。
実にたくさんの人が、写真を撮っています!
ガマも水生植物ということで
育てられていました。
夏らしく涼しげでいいですね^^


風車が
花の向こうで回っています。
青い空に映えて
見ているだけで
気持ちが弾みます♪
(ヒオウギ)
そして、この花、まるきり「つゆくさ」に見えますが、
実際はつゆくさよりも大きく「青花(あおばな)」というつゆくさの変種、正式名は「大帽子花」です。
これが実は、日本中でここ草津だけで栽培されており、友禅の下絵やその他の染料として使われてきました。
今は、葉の成分が血糖値を下げるとわかり、お茶や食品も作られています。
さて!
ここまで書いてきたのは、水生植物公園みずの森の「内部」にある施設や植物のことです。
が、実は、今のシーズンに見られる最高のものは、この植物公園の外にありました
それが、これ、琵琶湖の「蓮の群生」です!
今年は、天候不順が続いたので、琵琶湖の水量が増えてそのため花茎が短く見える、とか
花の数も例年に比べて少ない、とかいうことですが
それでも私は初めて見たので、新鮮な感動でした。
琵琶湖に向かって
葉をひるがえしているように見える
たくさんの蓮、また、蓮!
蓮を見、写真を撮るために
たくさんの人が訪れていました。
自然の作り出す風景或いは造形は、時に、意図せずして人の心をうつ素晴らしいものを作り出します。

この日見たこの景色も、そういったものの一つで、
高い夏空の下、見渡す限りにひるがえる蓮の葉や、近く写してみた花の凛とした美しさは
例えようもないものでした。
長く関西に住んでいますが、案外、琵琶湖畔のこういった素晴らしい景観は気付かないものです。
できれば来年もまたこの蓮の花々に会いにいきたいものです・・この風車を目印にして。
草津市立水生植物公園みずの森・公式HPはこちらです。