2001.3月  奈良・二月堂 お水取り

普段 奈良のお水取り、と私達が言っているのは
奈良・東大寺の二月堂で、3月1日〜14日に
行われる「修ニ会」という行事のことです。
「お水取り」は、そのうちの12日に、
練行衆が直径1mもある大きな松明に案内され
本尊に供える香水を若狭井(わかさい)から汲むことを
さしています。
お松明は、行事の間、練行衆が堂に上がる時の案内に
使われるそうです。
私が行ったのは、3月10日、あいにくの雨模様でしたが、
午後7時、お松明が上がる頃にほどよく雨もやみ、
ちょっとブレてますが(^^; 写真を撮ることもできました。
写真左、お堂の横に
階段があり、
そこを松明が
上がって来ます。
松明を持っている人は
全然見えないので
松明が上がってきたように
見えてしまうんです^^;
そして、上がりきったところで、
回廊の前面に出て、
このように火の粉を・・!
そして、回廊を左から右へ、
全力疾走します!

このお松明、下からはわかりませんが、
実は、長さが約6メートルで
重さは約40キログラム
だそうです!!
修行するとは、
かくも大変なことなのですね・・!
そして、回廊右側まで来て、
もう一度、こんなふうに
松明を振りまわし、
火の粉をまきちらします!
見ている人の間から、
声にならないどよめきがわきたちます。

夜空に舞いあがる火の粉を見ていると、
ほんとうに、
春が誘われてやってくるように
思われます。
行くときは、雨に降られて
気がつきませんでしたが、
帰り道、
暗闇に馬酔木が咲いていました。

寒くても、ほんとうに
春はそこまで来ていますね・・・。



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