2000.10月  はなのほろ酔い小部屋

ようこそはなの屋根裏へ
天窓からお星様も覗いています
少しの間はなのおしゃべり聞いてね

夏の暑さが尾をひいて
大阪は、なかなか秋らしくなりません・・・。
ようやく昨日今日、朝晩少し冷えて秋だなあ・・という感じ。
お月様がきれいな夜によく似合う白萩の花です。
切り花にしようとしてもすぐ散ってしまうし、
結局写真に収めるのがいちばん綺麗に見えるかな・・?

今日のおはなし・・・秋祭り

私の実家・つまりもんどさんの家は
名古屋市近郊のN市です。
まだ市制がひかれて、10年足らず。
もんどさん一家はそこに30年ほど前から
住んでいます。
そして家のお隣は、「白山宮」という神社です。
30年前の秋に引っ越したとき、
ちょうど神社は秋のお祭りのときでした。
愛知県の方言で「投げる」ことを
「ほかる」といいますが
お祭りでは、櫓を組んで
「餅ほかり」が行われていました。
櫓の上から投げられるお餅やパンやお菓子。
はじめて見る光景に
私は呆気に取られてしまったものですが・・・。

先日、連休にもんどさんちへ行きましたが、
たまたまその日は秋祭り!
30年前とは少し様変わりしましたが、
「餅ほかり」の行事は健在でした・・^^;

白山宮本殿・・普段は静かな鎮守さまです。
正面には大きな鳥居がありますが、
(この写真は裏の鳥居です)
なにしろ「お隣」なので
私は、神社へ行くときは
家の裏の木戸をあけて
神社の駐車場から
ここを通って
お参りにいってしまいます^^;
あまり近いとかえって不信心者に
なってしまったりして・・(笑)
10月のお祭り当日、
朝寝坊の私が起きてゆくと
神社の氏子のナントカ役にあたっているもんどさんは
すでに子供御輿の付き添いで
出かけた後でした。
遅い朝ご飯を食べ、
和子さんとおしゃべりしているうちに
もんどさんのお帰り。
子供御輿が神社へ着いたので、
一休み・・・
というわけで、私はカメラを持って
ウラから神社へ・・。
がやがやと賑やかな声とともに、
それぞれの地域のお神輿が
お参りを終えて、帰ってきます。
わっしょい、わっしょいと
朝早くから聞こえていたのは、
この子供たちの声でした。
お神輿の大役を終えて、
解放された子供たち。
残る楽しみは、「餅ほかり」!
紅白の幕を張られた二台のトラックが
どうやら昔の櫓に変わるステージのようです。
(今日はもんどさんもここに上がるのですが、
昔のたかーい櫓と違って、これなら上がるのに危なくないね、
と私は思ってしまいました^^;)
カメラを持ってうろうろしている間に
そろそろお待ちかねの時間・・
オトナもこどももてんでに袋なんかを
さげて集まってきました。
おや、
おかあさんたちの中にはエプロンをしている人もいます。
なるほど・・・
飛んでくるお餅をエプロンでキャッチ!という訳ですね^^
午後2時
トラックの上に上がったもんどさんを
写真に収めようとしているうちに
餅ほかりがはじまってしまいました!
飛び交うお餅や菓子パンの袋!
「おじさん、こっち、こっち!」と
歓声を上げるこどもたち。
もんどさんも他の人に混じって懸命に
お餅を投げます。
エプロンのおかあさんたちも
エプロンを広げる暇もなく
手を伸ばしています。
次々飛んでくる
お餅やパンを
なんとか写真に・・
と思っているうちに
餅ほかりは、
終わってしまいました。
飛んでいたのは
こんなお餅。
ちょっと
見えづらいですが、
「祭」という字が
赤で入っています。

櫓(?)の正体は
地域の運送屋さんから借りてきたトラック。
こどもたちもおとなも手伝って
あっという間に片づけが進みます。
そこへ、朝のお神輿についてゆくところにはじまって
午後の餅ほかり、
やれやれといった顔の もんどさんが通りかかりました。
「お疲れさまでした!」と声をかけましたが、「まだまだ!」・・・・・?

この後は、今日一日の慰労会、通称「足洗い」という会合が
残っていました。
というわけで、神社の中へ消えていったもんどさん、
夜はさぞぐっすり眠れることでしょうね・・・。
ホントにお疲れさまでした!