2000.4月  はなのほろ酔い小部屋

ようこそ、はなの屋根裏へ
天窓からお星さまものぞいてます
少しの間、おしゃべり聞いてね 

子どもの頃、京都の下町から、名古屋のはずれに引っ越したわたしは、
野原や雑木林の花々がうれしくて、学校の帰りによく道草をして、
花を摘み摘み帰りました。
あげくのはてに、学校の宿題のプリントを落っことしてしまって、
お目玉ちょうだいになってしまいましたが・・・・(^_^;)
もうその頃から、おボケの芽も出ていたのかもしれませんね!

今日のおはなし・・春いろいろ

冬中、眠っていた庭や野原の草木がいっせいに芽吹きはじめ、
あ、生きてるー、と実感させられる季節ですね。
あちこちで見つけた春の花々、ご覧下さい。
最初は、やっぱり満開の桜。
お宮参りの一家が桜の下を
歩いています。
おばあちゃん二人の
後ろ姿が幸せそうですね。
桜の花は、やっぱり見飽きることは
ないですね。日本の春の代名詞・・。










             

                                           
沈丁花の香りは、春の訪れを私たちに告げてくれます。
少し風の寒い朝に、陽ざしだけが春になってきたそんな時、
風にのって流れてくるこの花の香りは、
また格別の
春の予感ですよね。
「からみつくよ、からみつくよ、沈丁花・・」と
いうフレーズが
ありましたが、可愛いだけじゃなくて少しミステリアスな
感じがするのも香りのせいかもしれません・・。



地味な花あいなのに、春には必ず
咲くのは
これ、れんぎょうです。
でも、先日、川縁の家の垣根から
こぼれんばかりに
咲いているれんぎょうを見つけました。
地味だと思っていたのは、私の
まちがいかもしれない・・。
立ち止まって見とれながら
そう思いました。
     
静岡は暖かい土地柄なのか
あちこちで、こんなふうに
みかんや金柑が
鈴なりになっていました。
誰も取っていかないのは、
別にめずらしくも
ないからでしょうか?
私には十分めずらしい光景でしたが・・。
お次は野の花です。
たんぽぽ・はこべ・おおいぬのふぐり、そしてすみれ草。
中でも私の好きなのは、すみれ草。
お日様の申し子のようなたんぽぽよりも、凛として咲いているその花が好きで、
子供の頃見つけると、よくぼーっと見とれていました。
「神様って、なんてセンスがいいんだろう・・・。」とその花の
色と形に感心してしまったものです。
薔薇の新芽、海棠のつぼみ、
姫りんごのつぼみ、
どれもこれも、春のクライマックスを
準備しているようで、
わくわくしますよね。
マメのような花が木に咲く花ズオウです。
枯れ木のような幹に似つかわしくないほどの
可憐な小さな花ですが、
我が家のこの木は、毎年毎年、板塀一枚分づつ
大きくなって、成長が手に取るようにわかるので、
なんだか、自分の子どものような気になってしまいます。
沈丁花にはじまった春の花も
さつきにたどりついたら、もう 
爛漫の春といったところでしょうか。
なぜかこの花を見ると、
鯉のぼりを連想してしまいます・・・。(?)
同じ時期に咲く山つつじも
私の子どもの頃の
道草のお相手でした。



今日のおまけ・・・・そらまめ

花でも木でもないけれど、
春をかんじさせてくれるのは、
このマメです。
まるで赤ちゃんを産着でくるむように
大切そうにマメを並ばせている
さやを見ると
いつも愛おしくなってしまいます。
もちろん、大事に育てられたおマメは、
塩ゆでにして、ビールのアテにさせて
いただきます(笑)

いかがでしたか?
まだまだたくさん、ここに載せられなかった
花や木や草やらがありますが・・。
物言わないこれらの生き物は
私に「いのち」の愛しさや切なさを教えてくれます。

春の宵、
薄闇が、「彼は誰?」と思わせるので
「かわたれどき」と言われる時刻ですが、
そんなときに庭や野に出ると、
もしかすると草木のひそひそとした声が
聞こえるかもしれません。
おや?おしゃべりしているのは、だれ?
・・・はじめまして、わたしは、はなです・・・・・。

では、また・・・・。