今日のお話・・ネット生活と私
私の勤める会社の事務所に、最近、新しいコピー機が入りました。
ちょうど私の席の真後ろに置かれたその機械はFAXも送れる複合機で、
誰かがFAXを送るたびに、私の背中で、
ヴィヴィ〜ンヴィ〜ンンンザザザザーッ・・・と音を立てます。
その音を聞くたびに、
私は、なんだか懐かしいような気持ちで、胸がドキドキします。
胸がドキドキ・・
当然、会社のほかの人はそんなこと気付きもしないで
仕事を続けています。
私一人が、その音を聞くたびに、そういう感情を呼び覚まされるのです。
なぜって、
その音は
ほんの6年ほど前、私がインターネットをはじめた頃、
毎日毎日、聞いていた音だから。
プロバイダに指定された電話回線に繋いで、ネットに入るときに
いつも聞いていた音だから!
そう、あの頃は、毎日、パソコンの電源を入れ
インターネットに接続できたら、
どこの誰かわからない人とチャットで会話したり、掲示板で応えたり、
新鮮な驚きに満ちた世界がそこに広がっていました。
電話をかけるのと同じだけ料金がかかるので
時間を気にしながら、それでもやめられず、
飽きもせず、熱中していました。
あれから、6年。
「日進月歩」という言葉さえ、吹き飛ばしていくほどの勢いで
技術は進歩し、
今はもう時間を気にしながらネットしている人は少ないでしょう。
インターネットは
あらゆる調べ物や買い物、チケットの手配、音楽や映像、
銀行でさえ、私のデスクに運んできてくれます。
そうして、インターネットは
私の実生活に切っても切れないもの、あって当たり前のものになりました。
そして
インターネットを通じて知り合った友人たちも
最初のどきどきおずおずした感じではなく
もう長年、一緒にいる友人のように親しみ深く離れ難い友になりました。
・・インターネットのない生活って、どんなだったのかしら?
私にはすぐに思いつかない思い出せないような生活です。
でも、
会社のFAXの、ヴィヴィ〜ンヴィ〜ンンンザザザザーッが
あの最初の頃の新鮮なドキドキを運んで来てくれました。
忘れないようにしよう。
この暮らしは、昔からあった当たり前の暮らしではないことを。
今、この時代に生まれたからこそ、恵まれる幸運であることを。
今、この平和な国で暮らす私だからこそ、恵まれる幸運であることを。
そして、ネットを通じて、知り合えた全ての人に
友情と感謝の気持ちを
送ります。
この幸運が、これからもずっと続きますように・・
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