2002.12月 はなのほろ酔い小部屋
今日のお話・・・「スローフード」 今年のはじめに、「今年は『歩く速さ』で、暮らしたい」と そんなこだわりを持ちました。 結局、一年のほとんどが終わった今、考えてみると 全力疾走で、しかも「こけつまろびつ」走ってきたような年だった気がします。 コレハ、イケナイ・・と、ここへきて、 「生活の基本について」などと考えている私です。 と、そんな私に追い討ちをかけるような記事を新聞で見ました。 それは「『スローフード』について」という一文でした。 スローフード、 その聞きなれない言葉に関しての 記事の詳細は略しますが、 要するに、「ファーストフード」という言葉に対して、できたもので、 「味わって食べること」にこだわる、ということのようです。 なんだか、わが意を得たり、という気がしました。 確かに「ファーストフード」は、 手軽で便利で、そこそこ満腹感も得られます。 でも、何かそこには「間に合わせ」という感じが、いつもしていました。 私は、自分でも食いしん坊だと思っていますが、 それは「たくさん食べる」ということだけでなく、 何でもおいしく食べたい、というこだわりがあります。 なるべく季節の素材を使い、なるべくシンプルに料理して、 そして、いつも「残さずに食べる」。 人間は、生物である以上、 食べることを避けては通れません。 地球上の食物連鎖の頂点にいるものとして、 他の植物や動物を食べて、生きていきます。 他の命を食べて人間は生かされているというふうに考えたら、 食事は、味わって、そして残さずに食べようと、自然にそんなふうに思うのではないでしょうか? 慌しい暮らしの中で、ファーストフードは便利でおいしい。 でも、 それは、季節などおかまいなしのものです。 食べることはあっても、それが「食事」の全てではない、と知りながら食べるのと 知らずに食べるのでは、大きな違いがあると思います。 まわりの季節が移り変わるのを、歩きながら感じ、 季節のものを食卓で、目で見て、そして舌で味わって、暮らしたい。 ともすれば、昨日の続きは明日であるような 慌しい日常の中で、 そんなことさえできない暮らしは、それこそが「貧しい暮らし」なのではないか? と私は思います。 来年こそは、そんな「基本をおさえた暮らし」がしたい・・と、 思いながら、今日も慌しくコーヒーを片手に出勤の準備をしてしまう私です・・・・・・・・; |