2001.1月 はなのほろ酔い小部屋

ようこそ、はなの屋根裏へ
天窓からお星さまものぞいてます
少しの間、おしゃべり聞いてね
 

とうとう21世紀になりました!
私たちは、実に二世紀に渡って生きているのですよ。
そう考えると、まるで歴史の中に立っているようです。
クレオパトラも聖徳太子もあなたの生きている時間の
ずっとずっと向こうに、立っています・・・。
・・・新しい年のはじめなので、すこーし視点を遠く高くしてみましょうね。


今日のおはなし・・・1月は成人式

成人式が、早くなりました。
お正月休みが終わって、すぐにまたお休み。
なんだか、中途半端で、気がしまらないですね。
我が家では、あとちょっとで娘の成人式がやってきます。
自分の成人式がついこの間だったような気がするのに・・(^^;)

自分の成人式・・・
でもそれは、成人式にも出ない、振り袖も着ない1日でした。

20歳の頃の私と言えば、なんだかそういった「カタチ」に
抵抗を感じていた年頃・・
そして、ちょうど1月15日は、大学の学年末試験の直前で、
私はひとりでアパートの部屋で、
普段着のまま、開いたことのなかった専門書と格闘していました。
子どもの頃、転校ばかりしていた私には、
成人式で会いたい幼なじみもいなかったから、
よけいに式に出るために、家に帰る必要も感じなかったのです。

そのあくる日、郵便受けに入っていた母の手紙。

「高い空が青い成人式です。」とはじまって
「あなたが、今日あるのは、自分一人の力ではありません。
おとうさんやおばあちゃん、たくさんの人々のおかげでここまで来たのです。
人生に精進しなさい。」と書いてありました。

成人式で聞かされる決まり切った来賓の言葉よりも
心に響く手紙でした。
そしてその手紙はこんな言葉で結ばれていました。
「ひとつだけ残念なことは、早くに亡くなってしまったあなたのおばあちゃん、
私の母・綾子さんに今日のあなたを見てもらえなかったことです。
私のここまでの子育てを、見てもらえなかったことです。」


私も、一人暮らしの娘に、成人式にこんな手紙を書くのでしょうか?
幸い、私には、「私の子育て」を見てもらう母がいます。
母から娘へ・・・
世紀が変わり、新しい時代が来たとしても、
人の気持ちは変わりません。
楽しいことうれしいことばかりではない人生に
それでも、日々、幸いあれと祈るこころを
これからの時代にも持ち続ける人がいることを
祈ります。

新しい年のはじめに・・・。




戻る