とうとう21世紀になりました! 私たちは、実に二世紀に渡って生きているのですよ。 そう考えると、まるで歴史の中に立っているようです。 クレオパトラも聖徳太子もあなたの生きている時間の ずっとずっと向こうに、立っています・・・。 ・・・新しい年のはじめなので、すこーし視点を遠く高くしてみましょうね。 |
今日のおはなし・・・1月は成人式 成人式が、早くなりました。 お正月休みが終わって、すぐにまたお休み。 なんだか、中途半端で、気がしまらないですね。 我が家では、あとちょっとで娘の成人式がやってきます。 自分の成人式がついこの間だったような気がするのに・・(^^;) 自分の成人式・・・ でもそれは、成人式にも出ない、振り袖も着ない1日でした。 20歳の頃の私と言えば、なんだかそういった「カタチ」に 抵抗を感じていた年頃・・ そして、ちょうど1月15日は、大学の学年末試験の直前で、 私はひとりでアパートの部屋で、 普段着のまま、開いたことのなかった専門書と格闘していました。 子どもの頃、転校ばかりしていた私には、 成人式で会いたい幼なじみもいなかったから、 よけいに式に出るために、家に帰る必要も感じなかったのです。 そのあくる日、郵便受けに入っていた母の手紙。 「高い空が青い成人式です。」とはじまって 「あなたが、今日あるのは、自分一人の力ではありません。 おとうさんやおばあちゃん、たくさんの人々のおかげでここまで来たのです。 人生に精進しなさい。」と書いてありました。 成人式で聞かされる決まり切った来賓の言葉よりも 心に響く手紙でした。 そしてその手紙はこんな言葉で結ばれていました。 「ひとつだけ残念なことは、早くに亡くなってしまったあなたのおばあちゃん、 私の母・綾子さんに今日のあなたを見てもらえなかったことです。 私のここまでの子育てを、見てもらえなかったことです。」 私も、一人暮らしの娘に、成人式にこんな手紙を書くのでしょうか? 幸い、私には、「私の子育て」を見てもらう母がいます。 母から娘へ・・・ 世紀が変わり、新しい時代が来たとしても、 人の気持ちは変わりません。 楽しいことうれしいことばかりではない人生に それでも、日々、幸いあれと祈るこころを これからの時代にも持ち続ける人がいることを 祈ります。 新しい年のはじめに・・・。 |