Set UP

command line から Program を作成する環境を設定して、テストプログラムを実行します。 (●^o^●)
この方法を使えば Console Mode だけで無く、Windwos Mode も「ソースプログラム一本」だけで動きます。
但し一部のプログラムは、この方法が使えない場合があります。

当初バッチファイルを使う方法を紹介していたのですが、環境が変わると修正が必要になり初心者にはお勧め出来ません。
そこで 2020/06 Windows10 で、初心者にも簡単な [Visual Studio 2005 コマンド プロンプト] からコンパイルする方法に切り替えます。
今後は コマンドラインでコンパイル を参照して下さい。

前田稔の超初心者のプログラム入門

プログラム環境の設定

  1. このコーナーの主な開発環境は WindowsXP&Visual Studio.NET Pro 2005 です。
    ここではバッチファイルを使ってコマンドラインからプログラミングする方法を説明しています。
    しかし、初心者の方にとって BAT ファイルの作成は難しいかも知れません。
    そこで BAT ファイルが無くてもコンパイルできる簡単な方法を先に紹介します。
  2. C言語のソースファイルは何でも良いのですが「Hello World!」を表示する簡単なプログラム(Hello.cpp)を用意しました。
    Hello.cpp を、例えば C:\DATA\CLI のフォルダに格納して下さい。
    MS-DOS 時代の懐かしいプログラムでしょう。 (^_^;)
    これが Maneged Mode や DirectX と同じ環境で Command Line からコンパイルして実行出来ることには感激です。 \(^o^)/
    // Hello.cpp : メイン プログラム ファイルです。
    #include <stdio.h>
    
    int main()
    {
      printf("Hello World!\n");
      return 0;
    } 
    
  3. スタートメニューから[すべてのプログラム][Visual C++ 2005 Express Edition][Visual Studio Tools] [Visual Studio 2005 コマンド プロンプト] から起動します。
  4. 次のコマンドをタイプして下さい。
    C:\Users\maeda>CD C:\DATA\CLI
    C:\DATA\CLI>CL /CLR Hello.cpp
    C:\DATA\CLI>Hello.exe  
    
  5. うまく実行できたでしょうか。 (^_^;)
    コマンドラインから直接 CL コマンドを叩くときは、環境変数の設定が必要になるかも知れません。
    環境変数の説明は、この後のバッチファイルを参照して下さい。
    C# も C++/CLI も同じ要領でコンパイルすることが出来ます。
    詳しい説明は CLIで操作 を参照して下さい。
  6. 初心者の方で、それでも動かない時は、Visual Studio を起動して実行して下さい。
    詳細は Visual Studio で C++/CLI のプロジェクトを作成 を参照して下さい。

バッチファイル

  1. バッチファイルを使って command line から programing する環境を設定します。 ヽ(^^ )
    MS-DOS の時代にコマンド形式でコンパイルした経験がある方は、それと同じ要領です。 (^_^;)
    CLI.BAT ファイルの作成は少し面倒ですが、一度作成してしまえば後は「ソースプログラム一本」だけで動きます。
  2. 環境の設定は、マシンの環境に依存するところがあるので注意して下さい。
    私は vista & Visual Studio .NET2005 を使っていますが 2003 でも実行することが出来るようです。
    最初にプログラムを格納する専用のフォルダーを作成します。
    私は C:\Data\Cpp\ のフォルダーを作成しました。
  3. プログラムをコンパイルするには、以下の環境変数の設定が必要です。
    環境変数 説明
    PATH コンパイラや DLL が格納されているパスを設定
    LIB ライブラリが置かれているパスを設定
    INCLUDE#include ファイルが置かれているパスを設定
    TMP 作業ファイルを作成するパスを設定
  4. 環境変数はコントロールパネルから設定することも出来るのですが、今回は BAT ファイルを使うことにします。
    環境変数の設定は「超初心者のプログラム入門(Java)/Console Mode Program/Java を動かす」を参照して下さい。
  5. コンパイルを行う BAT ファイル(CLI.BAT)を作成して、C:\Data\Cpp\ に格納します。
    PATH には「Visual Studio の コンパイラ」と「PlatformSDK」と「コンパイルに必要な DLL」が置かれているパスを設定します。
    LIB には「Visual Studio の ライブラリ」と「PlatformSDK」が置かれているパスを設定します。
    INCLUDE には「Visual Studio のヘッダ」と「PlatformSDK」が置かれているパスを設定します。
    作業用フォルダーとして C:\Windows\Temp\ を使うので、フォルダーの存在を確認して下さい。
    ファイル名 説明
    C.BAT 拡張子が .C のコンパイル用バッチファイル
    CC.BAT 当初使っていた .CPP のコンパイル用バッチファイル
    CLI.BAT CLI コンパイル用バッチファイル
    D.BAT 用済みのファイルを削除するバッチファイル
  6. Hello.cpp を BAT ファイルと同じフォルダー(C:\Data\Cpp\) に格納して下さい。
    C:\Data\Cpp\CLI.BAT
    C:\Data\Cpp\Hello.cpp
  7. 今でも多くのソースは、次のようにコーディングされています。
    これでは括弧 { } のペアーが明白では無く、度々括弧の対が一致しないエラーに泣かされてきました。
    そこで私は、上記のように括弧の対が一目で解るようにしています。
    #include <stdio.h>
    
    int main()  {
      printf("Hello World!\n");
      return 0;
    } 
    
  8. Hello.cpp をコンパイルして、テスト実行する手順は次のようになります。
    1. プログラムを作成するフォルダー(例では C:\DATA\Cpp)を作成します。
      CLI.BAT と Hello.cpp を C:\DATA\Cpp のフォルダーに格納します。
    2. 「スタート/全てのプログラム/アクセサリ」 から Command Prompt(コマンド プロンプト)を起動します。
      カレントディレクトリを C:\DATA\Cpp に設定します。
      Command Mode では大文字/小文字の区別はありません。
      C:\Users\maeda>cd C:\DATA\Cpp
    3. CLI.BAT を使って Hello.cpp をコンパイルします。
      ファイル名の最初の文字をタイプして Tab キーを押すとファイル名が補完されます。
      C:\DATA\Cpp>CLI.BAT Hello.cpp
    4. エラーが無ければコンパイルされて Hello.exe が作成されます。
      昔懐かしい DIR コマンドで確かめて下さい。 (^_^;)
      C:\DATA\Cpp>DIR
    5. コンパイルが終われば Hello.exe を実行します。
      コンソール画面に Hello World! と表示されたら完成です。
      C:\DATA\Cpp>Hello.exe
    6. DIR コマンドで確かめたら解るように、ソースファイル(.cpp)と実行ファイル(.exe)の名前は同じ名前になります。
      またコンパイルするとフォルダーの中に幾つかのファイルが作成されます。
      これらのファイルは実行の確認ができたら不要なので D.BAT で削除しましょう。
      C:\DATA\Cpp>D.BAT
    7. BATファイルや EXEファイルの拡張子は省略することが出来ます。
      C:\DATA\Cpp>CLI.BAT Hello.cpp
      C:\DATA\Cpp>Hello.exe
      拡張子を省略した場合です。
      C:\DATA\Cpp>CLI Hello.cpp
      C:\DATA\Cpp>Hello
    8. CL がコンパイラの起動ですが、このコマンドが効くか否かを確かめるには、次のコマンドをタイプして下さい。
      CL コマンドの説明一覧が表示されます。
      C:\DATA\Cpp>CL /HELP
      BATファイルが動かない場合は CLIで操作 を参照して下さい。
  9. Visual Studio を持っていない方は、無料でダウンロードできる GNU Compiler Collection(グニューコンパイラコレクション)がお勧めです。
    ネットから「グニューコンパイラ」で検索すれば、沢山のページがヒットします。

超初心者のプログラム入門(C/C++)