草木の利用・一般(詳細1)*薬用・食用を除く
(c)2011, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan (田園科学室)

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'11年08月07日(日) マコモ 【イネ科Poaceae】
マコモZizania latifolia L.
(c)2011, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan (田園科学室)
図1:マコモ。神戸市西区で古くは草履の素材、現在神社の「茅の輪」の素材。
2011年7月29日、神戸市北区で採取、茅の輪作りに使用した。
図2:根茎(左)と茎(右)の縦断面。
2011年8月4日、市川(兵庫県)。

古くは草履の素材、現在は茅の輪の素材
(c)2011. 7 August 2011. ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan (田園科学室)

 マコモは水辺の植物。茎や根茎を割ると空気を貯める構造が見られる。

 神戸市西区では、古くは(1950年以前)草履を編む素材として利用されていたと、土地の古老は語る。柔らかい草履で重宝され、編んで販売していた農家もあったという。

 現在は、同区内にある住吉神社の夏祭(夏越祭、萬燈祭)に設置される茅の輪の素材として利用が続く。

 この植物は、その病的に肥大した根茎がマコモダケとして食用にされるというが、現在までのところ当地でのそのような利用の例を筆者は聞いたことが無い。

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