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趣味とは言え贅沢かも知れない、仕事がら毎週一日中休める日がないので、
レコード一枚聴ける時間を自由に使えるならこれで遊んでいます。
「今時レコードなんか聞いている人なんていない」と思われる方もおられる事でしょう。
しかし日本はもちろん世界中でもまだレコード・ファンは沢山います。
レコードを再生する為にはプレイヤー・カートリッジ・針は不可欠です。
同じプレーヤーでカートリッジと針を交換することによりレコード盤から出てくる音が
時には荒っぽく、時にはソフトに、CDとはまた別な音の空間を作り出します。

アンプはマランツ、スピーカーはフィリップス、
プレーヤーはテクニクス、マランツみんな50年前の骨董品です。

(写真はV15V、シェルはオーディオ・テクニカ

SHURE CARTRIDGE
M44G
写真は初期のM44Gで現在は「カモメ・マーク」はありません。
このM44Gのパワフルな音、けしてDJ用だけでは終わらせたくない。
今でも入手可能、MMカートリッジの標準
針先形状: 0.6mil 丸型、針圧 0.75〜1.5g

M44−5
ほとんど見かけなくなりました。大きさはM44Gと同じ。
針先形状: 0.5mil 針圧 1.5〜3g
このカートリッジも2種類あり、写真の茶色と白があります。
M44G、M44-5、M44-7の針は互換性があり3×3通りの音色が楽しめます。

M44−7
ヤフオクでよく見る、M44Gと共に今でも人気のあるカートリッジと針です。
針先形状: 0.7mil 丸型、針圧 1.5〜3g

M44Gに比べれば出番は少ない。
 

M75EDtype2
M75シリーズは名機V15typeU直系下の機種でカンチレバーがストレート形状となり
MM型高音質カートリッジとして時代の先端を行く。
V15typeUと同様にすばらしいカートリッジ。M75シリーズは針に互換性があります。
M75B
M75シリーズでもっともポピュラーなカートリッジだと思う。
また、シェルを変えることによってデリケートに反応してくれる。
カモメ・マークが付いてるカートリッジが古い方。
M75シリーズは針に互換性があります。
針先形状: 丸型、針圧 1.5〜3g 
M75MBtype2
Bは針圧が少し高い、Bが付けばたいていは標準針圧 2gが多い。
上のM75Bの改良機種、 M75シリーズは針に互換性があります。
このシリーズは数が多い。
 


M95ED
名機V15typeV直系の機種。 使用回数はV15typeVと代わらない程よく聞いています。
V15typeVと同じ技術者のチームで作られているのでtypeVの構造が引き継がれている。
V15typeVと同等のレンジで楽器の音色が楽しめる。今でも根強い人気がある。
M95シリーズでは気に入っている一品。
針先形状: 0.2mil×0.7mil 針圧 0.75〜1.5g
M95HE
M95EDと比べればこちらの方がより細くより分離がいい。
このM95HEはV15typeVとV15typeWの間に位置すると思う。
M95EDにも劣らない立派な機種です。
針先形状: 0.2×1.5ミルHyperelliptical針 針圧 0.75〜1.5g


 
M97xE
現在、SHUREで入手可能なカートリッジ。
eBayで新品$85にて落札しPICKERING AS-2PS/Bのシェルに取り付けた。
この針はMe97HE、M97の代替として使える。
持っているカートリッジの中では最新なのにV15typeVより出番が少ない。
針圧 0.75〜1.5g 針は\11,000もする高価なものです。
上位機種のV15 TypeVxMRがなくなったので事実上このカートリッジが現在一番上を行く。
針も互換性が多いので出来れば安く、長く販売を続けて欲しい。

M111E 
1996年から1998年頃発売の機種、レコード盤からCDに代わって随分経つ、
まだアナログ全盛期の音に対しての情熱が伝わってくる。
ひと目見てSHUREだと分かるこの形も私は好きだ。
音はM97xEと同レベル、M97xEの針が使える。
針先形状は、0.2×0.7mil楕円針 針圧 0.75〜1.5g
針も供給されていて、M92Eと同様にT4Pとなっている。(標準マウント付属)
針はVST I I Iと互換性あり。
Me95ED、Me97HE と共にレアなカートリッジです。 

M111HE
M111Eと同様と思われるがT4P仕様なので機種名がそうなっているだけで、
期間は 1985年〜87年と短い、針は0.2×1.5milハイパーエリプチカル。
このカートリッジを購入時は悩んだ、なにせ情報が少ない。

下はSHUREのポスター、M111EかHEが使われている。
$500で貴方の新しい音の受信が楽しめます。と言うCM。
M111Eの発売が1998年、HEなら1985年です。
  


VST I I I
VSTは、V15 SERIES TECHNOLOGYの略、まさにV15typeVの復刻版。本体はV15typeV系統に超楕円針のVNSE3HE、VST-Vとは互換性なし。聞く人によって様々ですが、V15typeVのファンなら当然満足できます。針はM111E、M111HE、M97xE、M104Eの針が使えます。針はVNSE3HEでダイナミックスタビライザー付き針圧は最適1.25g (ダイナミックスタビライザー使用時 1.75g)今のところこのVSTIIIとV15typeVがいい。 
VST−V
V15typeXが高価で手に入らないのでその後継機VST−Vを手に入れた訳ですが、安くはなかった。VST I I Iの針をVST−Vに入れると小さくてすぐに抜けてしまいます。同じVSTでも互換性はありません。V15typeXとは同じなので針も互換性があります。2009年よりJICOからVN5MRが発売されたので針の心配も無く使えるようになりました。正直、MCで聞いてるような感じ。VSTは凄い奴です。


V15typeU
SHUREの針が付いて憧れの一品、もう40年も前のカートリッジ。名機中の名機、よく手に入ったと思う。$130で落札、大切に使わせて頂きます。このカートリッジの前に、旧形のV15typeUがある。とても高価で手が出ない品物です。しかし60年代前半に発売したレコードを聞くにはこのtypeUで十分、60年代から80年代までのレコードを一つのカートリッジで聞くのは無理、カートリッジもレコードのカッティング技術に平行して進歩しているのでこのV15typeUでは70年代のレコードを聞くのは邪道でしょう。レコードの溝も針先もカートリッジも時代によって進化している事を忘れてはいけない。
V15typeV
MM型のカートリッジでは未だに世界中で人気がある名機中の名機。MMカートリッジを代表するカートリッジ、eBayでも$100以上はする。オーディオに興味があれば一度はお目にかかる品物。針先形状: 0.2mil×0.7mil 針圧 0.75〜1.25g本体の文字に白文字と黄文字が存在する。白文字はアメリカ製、黄文字はメキシコ製と言われているが、黄文字でもアメリカ製がある。メキシコ製はあたりはずれがあるので嫌がるのだろう。今でも白文字のアメリカ製は人気がある。白文字は全体がシルバーだ。聞き比べても違いは判別できなかった。気分的なものだろうと思う。しかしカートリッジを比べる時このV15typeVを基準にしてしまう。現在、黄文字2個・白文字1個・HE1個を持ってます。
V15typeVHE
typeVとtypeVHE、オリジナル針で聞いても差がわからない。
音は最高だ。ヘッドホーンで聞くとどこまで広く聞こえるのかとビックリする。
レンジが広いと楽器やボーカルの分離もいいのでついつい聞き込んでしまいます

V15typeW
V15Vと比べて確かに音が繊細で80年代に出されたレコードを聞けばCDよりもっと良い音で聞ける。レコードを聞かなくなった方がレコードのすれる音をとやかく言いますが、全くと言って良いほど聞こえない。針落とし(レコードの音源を使ってCD化する)したCDよりもっとノイズは聞こえない。針にホコリや細かなゴミが付いたりしない限り鮮明すぎるほどいい。バスドラの風圧や生々しいシンバルの音を聞いていると曲を聞いていると言うより音を楽しんでいる気分になってしまう。普段は思わないけど、スタジオで録音してレコードにするまでエンジニアやミキシングなんかがいい加減にしていると良い曲でもクズになってしまう。ヒットした曲というのはやっぱり携わった人の執念みたいな物がレコードから聞き取れる。良い曲は良い仕事しているとつくづく思います。


SONY 

XL−15とVL−15
テクニクスのプレーヤーにこのSONYのカートリッジを付けて33年間この針で聞いていた。レコードばかりに気を取られカートリッジや針について知らなかった。
もっと早くからSHUREの存在を知っていたらと思うと残念だ。
針はND-15G、けして悪くはない。どんなジャンルでもこなしてくれる。良い音します。針は今でも5,500円する。1976年当時と変わらない。
 
 




       
V15typeU(旧形)(1966)                             
            │                                    
            │                                    
            │                                    
            │
        V15typeU (1969) 
            │
            │
            │(1970頃)
            │-----------------------------             
             │       │     │      │               
            │     M75ED  M75B M75G               
            │                                     
            │
            │
        V15typeV (1973) 
             │
            │
            │
             │-------------------------------
             │       │      │      │
            │     M95ED  M95HE  M95G
            │         (1974)      (1977)     (1976)
            |
            |
            |
            |
       
V15typeW(1978)
            │
            │
             │----------------------------
             │       │            |
            │     M97HE(1980)   V15VHE(1980)
            │
            │
            │-------V15typeVHE(1980)
            │
            │
            │
        V15typeX(1982)
            │
            │
            │
            │
            │(1986頃)
             │---------------------------------
             │       │        │       │
            │     Me75ED   Me95ED  Me97HE
            │
            │
            │
            │
            │--------M111HE(1985)
            │
            │
            │--------VST-V(1988)
            │
            │
            │--------VST I I I (1988)
            │
            │
            │--------M44GX(1996)
            │
            │
            │--------M111E(1998)
            │
            │
         M97xE(1999)



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