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1963年にソニーは、ニューヨークに日本企業として初めてショールームをオープンしトランジスターTVは大変な人気でした。(ソニー産業史)
そして1965年、真空管アンプの時代にオールトランジスター・アンプ TA-1120 \88,000が発売されました。ここからESシリーズの開幕です。
同時期のライバルは、LUXMAN SQ505(\58,000)、SANSUI AU-777(\57,000)、 で価格としても圧倒的に高値です。
1972年頃までオーディオを購入する際は耳で音を確かめていましたが、1975年頃のオーディオ・ブームからデータの数値で音質を決めるようになりました。
CDが発売となる1980年頃まではレコードが主流でしたので、この頃までのフォノイコライザーはどのメーカーも力が入っています。
人それぞれ耳に入る音の良し悪しを決めるのは自分です。私はこの頃のアンプがとても気に入っています。以下の3台は私の宝物です。

 SONY TA-1120A
 TA-1120の改良モデルとしてこのTA-1120A (1967年 \96,000)は発売されました。
 今でも当時の価格で手に入れても価値はあると思います。
 SONYの誇る技術の結晶と言うべきアンプだと思います。これ以上のアンプは他にないと思います。
 まだ現役で活躍しています。特にフォノは定評がありレコードを聞くときはこのアンプが好きです。
 このパネルの配置が何年経っても飽きないです。無駄なものを省きひたすら耳で音を聞いて開発されたと思います。
 レバー式スイッチのツマミも何とも言えない味わい深いものです。8Ωのヘッドフォンは使えません。
 SONY TA-1120F
 TA-1120 ⇒ TA-1120A ⇒ TA-1120F の順番で改良・発売。1968年 \138.000円。1974年 \148,000円。
 ESシリーズ最終章。レコード全盛期のPHONOが今のアンプでは出せない音です。TA-1120A同様に好きな音を出します。
 このTA-1120Fは、音に品格が備わった感じがしてとても好きな音を出してくれます。
 このアンプがあればTA-1120Aなどいらないと思いますが、TA-1120Aとはまた違います。
 SONY TA-1120
 日本最初のオールシリコントランジスタ・プリメインアンプTA-1120 1965年 \88,000円。
 温度に強く、高域特性に優れたシリコントランジスタを全てに使用し永久保証していました。
 中古で購入しノイズが酷くて半分諦めていましたが、コンデンサー等を交換しノイズもなく聞けるようになりました。
 ヘッドフォン端子がなくセフティランプが付いています。