PentiumODPへの換装


 PC-9821Xpは、僚機Xe/Xsとは異なりPentiumODPへのアップグレードはできません。
 97年にIOデータから「PK-A586/98」というAMD Am5x86-P75を使用したCPUアクセラレータが発売され、「Xp初のCPUアクセラレータだ!」と喜んでいましたが、動作不安定を理由に数ヶ月で対象機種から外されてしまいました(;_;)。それ以来現在まで、正式にXpに対応したCPUアクセラレータは発売されていません。

 ちまたではアクセラレータに頼らず、独自にハードウェアに改造を加え、5x86やCyrix製CPUをXp上で動作させている人たちがいます。私もハードをいじるのは嫌いではないですが、CPUまわりに手を加えるほどのスキルは持っていなかったので、黙ってDX4を使い続けていました。

 ある日知人から「PentiumODP(PODP5V83)」を譲ってもらいました。そこでどうにかしてXp上で動作させる事ができないかといろいろ試した結果ついに動作させる事が可能になりました。たった2ヶ所手を加えるだけで動作します。

【 !!! 注意 !!! 】 このページに含まれる内容はメーカーの動作保証外の改造をしています。
本ページをご覧になった事でいかなる損害が発生したとしても責任は負いかねますので、あくまでも「自己責任」でお願いします。

 ・ピンを折る
  
PODPをひっくり返した所Socket6にはA19ピンの穴が空いていませんので、潔く折り曲げちゃいます(^^;。このピンはインテルのデータシートによるとNC(どこにも繋がっていない)なので、折っても大丈夫です。

 ・Socetのピンを短絡する

Socket 6次に、Socket6のA7ピンとA8ピン(赤矢印の場所がA7ピンでその上がA8ピン)を細い線で繋ぎます。私はラッピングワイヤの細いやつを剥いて、適当な長さにして入れています。
ちなみにXs/Xe専用に作られたPentiumODPの「Kタイプ」は、このピン同士を繋ぐ加工が最初からされていますのでこの作業は不要です。「Sタイプ」の場合のみ必要な作業です。

 ・接続する

装着!これで安心最後に向きを間違えないようにして差し込みます。Socket側の線が外れない様に注意してください。外れた状態で接続すると、どこで短絡するかわからず最悪CPUとXp本体両方とも壊します。


これで完成です。気になる速度ですが、実は数%しか変わりません(^^;(ベンチも取っていませんm(_ _)m)。まぁ、余ったPODPのリサイクルという事で、手持ちのある人はチャレンジしてみてください。



[PC-9821Xpの部屋に戻る][りんくるのがらくたばこに戻る]
Copyright © 2000 linkle