Fromation Flying


・編隊空戦の有効度

史実が証明するように、空戦は単機よりも編隊単位で戦った方が有利です。数あるフライトシム(シューティング)にも
当然この考え方は当てはまりますが、作品の仕様により編隊の有効度は変化します。ファイターエースにおける
当隊の主な活動場所であるLv5アリーナの設定は、「レーダー」「パドロック」「機体外視点」設定の常備により
およそ実戦とはかけ離れた仕様です。これにより編隊を組む事による索敵効果及び奇襲効果が打ち消されて
しまいますが、それでも編隊飛行が有効であることに変わりはありません。編隊を組む事で得られる「数的優位」
「連続攻撃」「相互連携による危機の脱出」といった効果によって、飛躍的に戦果を挙げることが可能です。
特にドイツ機の場合、低速旋回戦に秀でた機体は皆無ですが、馬力と火力に優れ且つ高速時の操作性が良好な機体が揃っており、
「一撃離脱」戦術を取る事が非常に有効です。この一撃離脱戦術は編隊を組んで行うとかなりの効果を発揮します。むしろ
ドイツ機が優位に戦闘を進める上で、編隊を組むという事は必須であると言えるでしょう。

・編隊の名称(ロッテとシュヴァルム)

ロッテは2機編隊を1組とした最小単位です。全ての作戦行動をこの1組で行います。シュヴァルム(フィンガーフォー)は
ロッテを2組合わせた4機編隊になります。編隊はロッテを基準として2機4機といった偶数機で組むのが効果的です。
ちなみに3機編隊(ケッテ)は空戦時に列機の役割が中途半端になりがちであり、戦闘機の編隊としてはあまり有効では
ありません。空戦を考慮に入れない施設攻撃時にのみデルタ隊形を組むといった程度に止めておいた方が無難でしょう。

・機体編成

まず離陸前に編隊の機種を決定します。編隊を構成する戦闘機は1機種に統一した方がスムーズに編隊を運用できます。
構成する機種がばらばらだと機体性能の違いにより編隊を維持しにくく、各個撃破される可能性が高くなります。
ロッテ単位で揃える場合、例えばFw190D9とR8系の混成(R8小隊が敵機引き付け役のパターン)は一見効果を発揮する
ように見えますが、R8系の理想的な交戦条件とD9のそれとは違いがあり特にD9小隊に過度の射撃スキルが要求される事と
なります。結局の所、機種統一のシュヴァルムで戦闘を進めるほうがより効果的です。

・搭乗員編成

編隊を総括する編隊長(第1小隊長)は特に状況判断力に優れた者が勤めます。各ロッテを効果的に運用する上で
重要な事は、小隊長機と列機を錬度(主に射撃スキル)が「同じレベル」にある者同士で組むように編成する事です。
それが叶わない場合は、2人のうち射撃スキルに優れた者が小隊長を勤め、列機は小隊長のカバーが主任務になります。
出撃人数が奇数の場合は、ロッテ(シュヴァルム)とそれを支援する遊撃機で編成するのが良いでしょう。遊撃機は単機で
全てをこなさなければならない為、必然的に経験豊富な隊員が勤める事になります。

・編隊の陣形

史実におけるロッテは、死角である真後ろや後方下をお互いにカバーする為に機体間隔を10m前後に揃えて、互いに高度差を
つけていましたが、前述の通りLv5アリーナにおいては高性能レーダーの実装により索敵が容易な為、厳密に編隊を組む必要
はありません。各機体の距離を200〜300m程度にし、列機は小隊長機の左右斜め後方を飛行します。
(但しヒストリカルなプレイを楽しむのであれば史実に即した編隊を組むのも良いでしょう。戦闘機でのタイトな編隊飛行
は高度な飛行技術の証です)

編隊空戦-戦術-