デュシャンと「内丹」
 
 『百字碑』 
 

陳摶

 
内丹理論



石川虚舟/作品集
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随風舎

 
 
 
呂洞賓 
『百字碑』
 
 
養気忘言守、降心為不為、
 
動静知宗祖、無事更尋誰、
 
真常須応物、応物要不迷、
 
不迷性自往、性往気自回、
 
気回丹自結、壷中配坎離、
 
陰陽生返復、普化一声雷、
 
白雲朝頂上、甘露灑須彌、
 
自飲長生酒、逍遥誰得知、
 
坐聴無弦曲、明通造化機、
 
都来二十句、端的上天梯、
 
 
気の養生は言を忘れ、不二、
心を静め、為さざるを為すにある。
 
動静に玄牝をわきまえ、
平穏にして、さらに誰をか尋ねん。
 
真の不変は、物事に須らく対応し、
物事への対応に、迷わぬことを要求する。
 
迷いなければ、性は自ずと進展し、
性が進展するとき、気は自ずと巡る。
 
気が循環すれば、金丹が自ずと結晶し、
気海丹田の中に坎と離が出会う。
 
陰陽の反復が繰り返されると、
あたり一面に雷が轟き渡る。
 
白雲が山頂に集まり、
甘露が須彌を潤おす。
 
自ずと長生酒を飲み、
逍遥するを、誰が知り得ん。
 
坐して無弦曲を聴かば、
造化の仕組みに明通する。
 
すべてこの二十句は、
真っ直ぐに天へと上る梯である。 
        訳 ・ 石川虚舟