覚え書き・パソコン編 
-- 第一編 --
 1. 最近のパソコン事情
  (1) 街角Web情報
  (2) Win11化の知識 ①Win11無償提供TPM2.0 指定UEFIブート
  (3) M.2 NVMe メモリの使用
  (4) グラフィック機能があるCPUの活用
  (5) HDDをSSDに交換
  (6) 家庭内ネット接続

 2.パソコンの組み立て
  (1) 必要なパーツ : マザーボード CPU
  (2) パーツ購入 :楽しい 購入の転機 ネット購入 米国にも
           日本は DOS/V機
  (3) 組み立て : マザボとCPU I/Oパネル 電源を入れる前の準備

-- 第二編 --
 3.パーテションのMBRとGPT
 4.パソコンの性能は何で決まる
 5.「HtmlでWebつくり」とプログラミング
 6.ざっくばらん
 7. 用語解説


■1.■ 最近のパソコン事情

■(1) 街角Web情報
 技術の進歩も目覚ましいもので、10年も経過すると新技術に戸惑いを隠せません。Windows 11(以下 win11)で出てきた新たな技術、さらには今日的課題をあげます。

Win11 周辺の技術
 ・パーテションGPT2006年のWin Vistaから
 ・UEFIブート2012年のWin8から
 ・M.2 NVMeメモリ2013年頃からPCI Express接続に
 ・TPM 2.02016年PCの標準に
 ・Win11の無償提供2021年10月~ 2024年3月現在可能
  「UEFIブート」,「TPM 2.0」,「CSM 無効」はWin11化の要件
 
今日的な課題
 ・EasyMesh機能2021年7月
 ・Line、One drive、iCludいろいろ
 ・VPN回線、Nasいろいろ
 ・格安の中古ノートパソコンはちかごろ


■(2) Win11化の知識

①Win11の無償提供
 Win11では、「TPM 2.0の仕組み」や 毎日更新される「Microsoft Defender Antivirus」でセキュリティーが強化され、別途セキュリティーソフトの購入は必要ないようです。やっと、Mac OSに追いついてきました。

☆使用中のWin10PCで「Win11化」が可能かを調べます。「Win11 をダウンロード」へ行き「インストールアシスタント」を実行。(2024.2月、無料Win11はまだOK)
Win10Microsoftより連絡対応アプリ・データ引継
A: 64bit版最低条件を満たすアップグレード有り
B: 64bit版動作保証できない作り替え(修復・クリーンインストール)修復:有り、クリーン:無し
C: 64bit版 〃サポートの保証なし(無理にインストール)不明
D: 32bit版不明サポートが打ち切り(64bit版に変更?)
※組み立ては[■2.■]へお進みください。


② TPM2.0 の指定
 Win11対応のPCで、Win11のインストールができなければ、ここ②と次の③の設定が必要と思われます。設定の方法はマザーボードによって異なります。
※状況の変化も順次あり、Win11のインストールでBIOSを書き換えてくれる(?)ようです。従って、②の「TPM2.0 の指定」③の「UEFIのブート指定」も必要なくなりそうです。

▼マザーボードGIGABYTE B560M-DS3H/DS3H V2 の場合
 Win11をインストールするためには、UEFI(BIOS)をいじってTPM2.0(Trusted Platform Module)を認識させます。
 その方法は、UEFI(BIOS)メニュー(GIGABYTEの場合は「Advanced Mode」)で

 [Setting] →[その他]のInter Platform Trust Technology (PTT)を有効(Enable)

にしました。[その他]→上記の[PTT]の並びに[Trusted Computing]があり、ここをクリックするとTPM2.0の記述があります。この設定と次の③で、Win11がインストールできたのでTPM2.0が有効になったと解釈しました。UEFI(BIOS)メニューはマザーボードにより若干違う、新バージョンによっても改良されるようです。

【TPM2.0とはなにか】
 TPMは2005年頃からPCに設けられ、2015年からTPMがバージョン2.0となっています。TPMはマザーボード上に設けられたセキュリティーを増すためのチップ(一種の関所)です。Win11のインストールには、PCのハードウェア上の要求点と、このTPM2.0を認識させる(使用する)点をクリアする必要があります。


③ UEFIのブート指定
▼マザーボードGIGABYTE B560M-DS3H/DS3H V2 の場合
 UEFI(BIOS)メニュー(GIGABYTEの場合は「Advanced Mode」)で、UEFIブート指定をすればWin11対応になり、またM.2 NVMe接続メモリも使用可能になります。Win11はUEFIブートで動きます。
 UEFIブート指定には、②の「TPM 2.0の「有効」」と、次■(3)の、「CSMの「無効」」と「セキュアブート(Secure Boot)の設定」が必要です。

  従来のBoot方式 → 「レガシ」→ レガシBIOS
  新たなBoot方式 → 「UEFI」→ UEFI BIOS

 新たなBoot(ブート)方式といっても2006年辺りから提供され始めたもので、それでBIOSも、UEFI(BIOS)とかいっているのです。UEFI(BIOS)メニューは混在した状態だが「Boot方式(立ち上げ方式)」が全然違う2つがあるからか、今後は、レガシBIOS、UEFI BIOS の語句を用いた方がわかりやすいようです(マザーボード会社へのお願い)。因みに、レガシ(legacy)とは「遺産」、派生的に「世代から世代へ受け継ぐものごと」を意味します。


■(3) M.2 NVMe メモリの使用
【結論を先に】パソコンの高速化を望まないとき M.2 NVMe メモリの活用は必要ありません。しかしながら、「M.2 NVMe メモリ」を使用可にして、UEFIブート指定が可能になったような。

 「M.2 SSDメモリ」が登場したのは、Win11が公表される前の2013年頃のようです。単に「M.2 メモリ」(エムドットツーメモリと読む)というと2種類あり、注意する必要があります。速いほうは「 NVMe 」が付くと覚えてください。
・「 NVMe 」接続のM.2ソケット(写真)がないとき、「PCI Express接続」でもって「M.2メモリ」を使う、言わば「下駄」をはかす手法もあります。

▼マザーボードGIGABYTE B560M-DS3H/DS3H V2 の場合
・「M.2 NVMe メモリ」の使用は、今やWin11化と一緒に考えた方がよいようです。
・「NVMe」接続を認識させるためには、UEFI(BIOS)メニュー(→Advanced Mode)で、

 [Boot] のCSM (Compatibility Supported Module) を無効 が必要
 >>GIGABYTEではCSMの無効にて、[Secure Boot (セキュアブート)]の表示が出現

 CSMとは、これを有効にすれば、対応していない古い周辺機器もサポートされるというものです。「CSMの無効」で Secure Bootの有効 、無効があるものの M.2 NVMe を認識するようです。

※「Secure Bootの有効」ではOSが起動する前に改ざんされていないかどうかをチェックしてくれるセキュリティ機能。また、怪しいソフトがインストールされてしまうのを事前に防いでくれる。
※「CSMの有効」もとではSecure Bootは必ず無効にする。そうでないと、Windowsの起動がうまくいかなかったり、動作が非常に不安定になるようです。ただし、Win11では「CSMの無効」が必要です。

■■以上、まとめ(2024.3.2 現在):
 Win11化の要件は 「UEFIブート」、「TPM 2.0」、(CSM無効→)「Secure ブート」です。
 当方のWin11 PC(M.2 NVMe 搭載) は、2021.10 にWin10からクリーンインストールしました(回復に失敗したからアップグレードでないと思います)。UEFI(BIOS)やシステム情報などを見ると、
 「UEFIブート」、「TPM 2.0:設定」、「CSM:無効」で「Secure Boot:有効」
 「パーテション:GPT方式
です。2021.10 のときは、メイン・ストレージがM.2 NVMe SSD であり、Win11化の要件を満たすため BIOS を触っています。■■


※組み立てから1ヶ月、やり直しもできず、知り得た情報を頭の中で整理しています(2021.11現在)。従来の組み立てでは、ほぼBIOSをいじることはなく、BIOSが直に働いて反応を示してくれました。パソコンの組み立て、さらに敷居が高くなったといえます。しかし、Win11が主流になれば、マザーボードのこの設定も「デフォルト」になり、いらぬ悩みもなくなるはず、つまり②③の作業が簡単になる(なくなる)はずです。
 BIOSはマザーボードに付属する起動時に働く小プログラムですが、近頃マザーボードを購入してもマニュアルが不十分で、BIOS設定も困難を極めます。
 初心者には、前段階のUEFI(BIOS)メニューを表示させること自体が戸惑いです。また、マザーボードによって異なります。

※GIGABYTEのB560M DS3H / B560M DS3H V2 のマザーボード(きちんとしたマニュアルがない)、いずれも2つのM.2のソケット、M2P_CPUとM2A_SBをもちますが、Core i3 -10105 、Core i5-10400のいずれも後者のみ使用可能です。それぞれのCPUで、前者後者で使用可能か確認が必要です。ネットにもマニュアルがなく、試行錯誤で2日ほどかかりました。

 MSIのB560M-A PRO(まだWeb上にマニュアルがある)では、M.2のソケットが1本しかなく(v1.3以上の記述あり。どこの部分のバージョンか不明)、最新のM.2メモリを買い換えて挿入しましたが、この部分の接続が甘いのか認識したりしなかったりで、結局マザーボードを返品しました。M.2 NVMe接続型メモリはWin11の環境で動作するはずなのです。こちらは、Web上に英文のマニュアルがあったとしても(上記のGIGABYTEよりはまし)大事な部分の説明がなかったりで、腹立たしい限りです。 左はMSIのB560M-A PROマザボUEFI(BIOS)。名称はCLICK BIOS 5となっている。GIGABYTEと同じ「Advanced」の名称が見えます。


■(4) グラフィックカード必要なし
【結論を先に】グラフィック機能をもつCPUを選択してください。

 これまで、モニタに映像を表示させるのに、別にグラフィックカードを用意するか、マザーボードのグラフィック機能を使うかしていました。いまでは、CPUがその機能をもつものも現れています。ただ、ゲームなどのダイナミックな画像を必要とする場合は、別に高価なグラフィックカードを用意する必要があります。
 どのCPUがグラフィック機能をもつかは、CPUの添え文字に注意してください。第10世代のCore i3 10105 BOX と Core i3 10105F BOX との場合では、Fが付かない前者がグラフィック機能をもちます(BOXとはfan付です)。第10世代のCore i7で、文字Kと文字Fがつくものがあり、Kの場合がグラフィック機能があるようです。CPUがグラフィック機能をもつと、その分CPU負担がかかります。どちらがいいんでしょう、私も分かりませんがグラフィックカードのことを考える必要がなくなります。
 また、価格については、Core i3の前者が¥15,840、後者が¥11,165(価格コム2021.11.15)で、グラフィックカードの価格差になって現れています。
★AMD社のCPUは、このところ使用していないので記載できません。intelのCPUを上回ってきたという噂も聞いていますが。


■(5) HDDをSSDに交換
【結論を先に】交換後は間違いなく高速化します。ただ、Win10が2025年10月でサポート終了ですから交換する必要があるのか検討すべきです。

交換のあらまし
 Win10 PCのHDD(大きくうるさく熱もつ)をSSDに交換するだけでも、間違いなくサクサク感が得られ満足する結果となります。
 交換には、有料ソフトで「HDDのクローン」を作るソフトを入手し、交換したいパソコンにインストールします。大抵このソフトはインストールの台数制限があり、1台しかインストールできないものが多く、インストールする場所を間違えぬよう注意が必要です。無料のものがいまでは無いようです。有料のものは3,000円ほどかかります。SSDを購入すれば付いているものもあるようです。(忘れましたが、Win10標準に備わった機能で、HDDの全部をバックアップし、その後リストアにて完璧に動作したことを経験しています)

 クローン作成ソフトをインストールしたパソコンに、HDD使用領域の容量より大きな容量のSSDをUSB接続①します。後はそのソフトのマニュアルに従い、外付けSSDにHDDのクローン④を作ります。そして、電源を切り、USB接続を切り⑤、SSDをHDDが繋がっていたところへ繋ぎ⑦ます。(★ノートパソコンのようにHDDが見えていなければ分解する必要があります)電源を入れ起動⑧、認識されればこれで終了です。ただし、起動ドライブがSSDになっていなくメッセージが出るようでしたらBIOSメニューを表示しブートドライブを確認し[保存・終了]を行ってください。

交換作業の実際
 ①ケースまたは ATA接続用アダプタにSSDを装着
 ②電源が切れていることの確認
 ③ケースをパソコンにUSB接続(アダプタをSATA接続)
 ④クローン作成ソフトで、①のSSDにHDDのクローンを作る
 ⑤電源を切り、ケース(アダプタ)を切り離す
 (デスクトップなら電源ケーブル、ノートならバッテリーパックも外す)
 ⑥電源を切ったまま、本体からHDDを外す
 ⑦クローンSSD(アダプタ)を、HDDを外したところに接続
 ⑧電源を入れます(メッセージがでればBIOSを起動、ブートドライブを確認し[保存・終了])

交換品
 古いノートパソコン(△):使用中 2.5 inch HDDと ①を交換
 古いディスクトップ(□):使用中 HDD(2.5、3.5 inch)と 次①や②と交換
  ①2.5 inch SSD(SATA接続) ②SATA接続用の M.2 SSD

 2.5 inch SSD  →△2.5 inch SSD:USBケースとケーブルが必要
   〃      →□直接繋ぐ  :SATA接続ケーブルが必要
 M.2 SSD(SATA) →□SATA接続用アダプタ:アダプタとSATA接続ケーブルが必要

※マザーボードへの直接繋ぎだとケースはいりません。
※NVMe接続用M.2 SSDには SATAに繋がるアダプタがないようです。NVMe用に PCI-Express(×4、×16など)の接続用アダプタがありますが、PCI-Express接続では、第一のBootとならないため駄目と思われます(BIOS設定にない。アプリに可能とするものがあるように聞いています)。


【SSDに 主に3種類】
 ・SATA接続 2.5 inch SSD (HDDより薄い)
 ・SATA接続 M.2 SSD
 ・NVMe接続 M.2 SSD

 M.2の規格の一般的なものは2280で、幅が22mm、奥行きが80mmということです。他におよそ2240と2260の規格があるようで、奥行が40mmと60mmのものということです。

【ストレージの速さ】
 HDD < 2.5 inch SSD < SATA接続 M.2 SSD < NVMe接続 M.2 SSD

SSD搭載ノート購入も選択肢
 ノートパソコンでも、裏蓋を開けばHDDが見えているものがあります。このようなパソコンでは初心者でも交換が可能です。交換すると2025年まで Microsoftのサポートを受けられ使用できます。但し、交換にはクローン作成ソフト(3,000円)、SSD-240GB(4,000円)、ケースまたはアダプタ(1,000円)、約1万円が必要になります。
 こうした、HDDをSSDに交換した第八世代以前のノートパソコンが、Win11 の登場で、ヤフオク価格1万数千円で販売されたりしています。2025年までの繋ぎとして購入するのもよいでしょう。


■(6) 家庭内ネット接続
【結論を先に】ルーターの標準規格としてEasyMesh機能が加わりました。Wi-Fi (Easy)Meshという新語もでてきています。結局の所は、無線にしろ有線にしろMesh機能のあるルーターを複数台(1台を親器、他を中継器)繋ぐと、電波が干渉なくスムーズに繋がるということでしょうか。電波が減衰することを考えると、遠い所ほど Wifi接続より有線接続がよいということです。

 当方、長くわからないまま無線が繋がりにくいので、WSR-1166DHP3(EasyMesh非対応) とWSR-3200AX4S(EasyMesh対応) とをケーブルで繋ぐ有線接続で使用してきました。これが、後に二重ルーターの設定であると判明しました。
二重ルーター」では、
 ①速度が落ちる
 ②電波が干渉する
 ③2台のルーターがIPアドレスの奪い合いでネットに接続できないことがある


使用状況は、①:そんなに変わらず(正確には、わからず)。③:状況はあるかも知れません。②:「電波状況が悪い」ところがある。これは、家の改築で壁に遮光シートを施したためと考えてきました。やはり、電波の干渉が原因なのかも知れません。干渉している電波はチャンネル設定を変えるとよいという。つまり、最近のルーターでは2つの回線を持っており、周波数の低い回線を使えば速度は落ちるものの障害物を乗り越え伝わりやすいというもの。この設定が面倒です(これの自動設定をうたったのがMesh対応というものか)。

 【二重ルーターの利点として】
 ①ハブの活用も可能であり、有線利用のデバイス台数も増える
 ②Wifi接続(iPhoneなど)のアクセスポイント(SSID)が増える
   があります。

 当方では、手持ちの機器で下記の接続を考えています。
[回線終端装置]→[ルーター(親機)]→有線→[ルーター(中継器)]→無線→[ルーター(中継器)]
 親機から子機(1台目中継器)のところに壁があるもので、子機へ十分な電波が届かないのです。電波は障壁があったりすると減衰の程度は大きくなります。これに対して、有線ではその中を電気信号が伝わるから減衰の程度は少ないです。こうした有線に対応するルーターは、最新の Mesh機能が付いたルーターという発表がありました(2022年 buffalo)。
 これまでのルーターのマニュアルには、ルーター間の有線接続の記載がありませんでした。せめて「有線接続はサポートしていません」の文言があればユーザーは助かったのだと思います。 Mesh機能が付いたルーターが登場してはじめて、有線接続の実態が明らかになったのです。
 遠距離で有線でルーター接続する場合、その間の2台とも Mesh対応のものが必要で、それに2台目以降の子機ルーターは、1台目(親機のルーター)の支配を受けるため、親機のルーターは子機ルーターより高機能なルーターを用いる必要があります。

 Wi-Fi Mesh という新語については、移動する端末に対して屋内の複数のアクセスポイント(中継器)が自動的に切り替わることを可能にしたもののようです。これは、一般道路を進む中、スマホが途切れず使用できるのと同じです。

 当方では、2022年9月15日よりeo1ギガ通信に変更しましたが、1台目のeo専用多機能ルータがEasyMesh未対応のため、2台目以降をEasyMesh対応のWSR-3200AX4S に接続しても残念ながらまだ「二重ルーター」の状態です。




■2.■ パソコンの組み立て
 パソコンを組み立てること、なかなか敷居が高く実際に取りかかるまで「遠い道のり」のようです。ここでの敷居とは、「パソコンに関わる知識」と「それなりの費用」と思われます。しかし、「それなりの費用」をつぎ込まなければ、何の実体験の知識も得られません。どうしてもつぎ込む金がない場合は、中古パソコンを購入し分解し、パーツを交換してみてはいかがでしょうか。古いパソコンをお持ちの場合は一度バラしてみてはいかがでしょうか。まあ、元に戻り再稼働しませんが、勉強にはなります。
 私の場合は、出来合いのパソコンを解体し、部分的なアレンジということでパソコンへの登竜門(?)に入ることができました。いきなり、パーツを揃え組み立てるのはリスクを伴うと考えてしまうのでしょう。今では、ネットで問題点を拾えますし書籍も出ています。億劫になる必要はないと思います。ただ、新しく組み立てる場合は10万円ほど出費の覚悟がいります。組み立て後は違った人生が開かれる(?)と思います。老人には絶好の「ぼけ防止のツール」です。パソコン組立は、老弱男女で無関係です。最近ではネットでパーツ購入もできます。
 では、始めましょう。■(1) 必要なパーツ、■(2) パーツ購入、■(3) 組み立て、の順序で話しをすすめます。

■(1) 組み立てに必要なパーツ
ケース
・形は、キューブ型(立方体に近い)、タワー型(直方体)などいろいろあります。4,000円~35,000円ほどのものがあります。組み立てはじめた頃は、9,000円ほどで電源が付いていました。
・Micro ATXのケースが比較的小さくてよいようです。一度買えば20年はもちます。私はabeeのキューブ型が気に入っています。9年前ですが、奮発してよいものを購入したと思っています。
・ケース選びに、fan扇風機が付いているかも気を付けてください。パソコンが安定して動作するには、パソコン内の高温を下げる必要があります。特に、夏場にはパソコン内の温度が上がるので「CPUの熱暴走」にならぬよう気をつけてください。日本の誇るスーパーコンピュータ「富岳」にもキチンとした冷却装置が備わっています。
 熱の発生源となるところは、fanが付いた電源部分とCPUの上部とストレージのHDDとDVD周辺、それにグラフィックカード・ボードの部分です。電源とCPUは購入時にfanが付いて、その位置を冷やしてくれますが、HDDなど周辺にはfanがありません。それで、内部に滞在した高温な空気を、まとめて吐き出すために、ケースの別の部分にfanが付いていたりします。最近では、HDDからSSDへの移行もあり、ゲームなどの使用目的でない限り、それほど熱発生の心配も必要ありませんが。

電源
・静音な電源にこだわる人が多くなっています。電源の購入はなるべく「静音な動作で安定した電流を供給する」を明示したものを推奨します。安価な電源はfanの音がうるさくて仕方が有りません。粗悪なものは淘汰され、6,000円前後で納得いくものが買えます。電源背後にはfanが付いていて、マザーボードとストレージに供給する電源コードが付いています。いまの接続の主流はSATA接続で、電源とストレージがSATA接続ということです。

マザーボード
【結論を先に】
 マザーボードの購入で、その大きさでケースの大きさ、CPUのソケット型でCPU、メモリソケットでその種類と大きさが決まってしまいます。
 今回、購入したものは、B560M Pro4です。
   ケース : MicroATX
   メモリ : DIMM DDR4の種類で最大128GB
   CPU  : intel 製のLGA1200型(Core i3、Core i5、Core i7、Core i9対応)
   メモリ : DIMM DDR4の種類で最大128GB

マザーボードには、GIGABYTE社、ASUS社、MSI社、ASRock社 などのものがあり、いずれも台湾製です。私はGIGABYTE社製の使用が多いです。ASRock社製は最近伸びてきたものだと思います。同じ会社のものを使うメリットはあります。マザーボードの交換で、ピン位置が似ているとか、多少のチップセットの違いでも、周辺機器が認識しやすい、とかがあると思います。9,000~ 1,3000円前後で買えます。今回購入したものは、ほぼマニュアルがなく、薄っぺらい裏表2枚程度で、後は「Webを見て」とあります(GIGABYTE社MSI社が然り)。こういうことをすると購入者が減ります。
・マザーボードに、CPU、メモリ、記憶媒体であるHDDやSSD、DVDを乗せたり、繋げたりします。
・ケースに収まるマザーボードを購入のこと。ケースがMicro ATX対応とあれば、マザーボードはMicro ATXのものとなります。
・新しいマザーボードを購入すれば、ソケット型がLGA1200やLGA1700となり第10世代以降のCPUを乗せることになります(2021.10現在)。
・マザーボードのCPUソケットについて
世代CPUソケット型対応メモリ販売開始
第1世代LGA1366,LGA1156DDR32008~2011年
第2~3世代LGA1155DDR32011年1月9日
第4~5世代LGA1150DDR32013年6月2日~
第6~7世代LGA1151DDR3,3L,42015年8月7日~
第 8世代LGA1151v2DDR42017年11月2日~
第 9世代LGA1151v2DDR42018年10月20日
第10~11世代LGA1200DDR42020年4月30日
第12世代LGA1700DDR42021年11月4日
第13世代LGA1700DDR42022年10月20日
※新規のWin11用PC組立は、第10世代以降のマザーボードを推奨します。
※Win10は2025年でサポートを終了します。「練習用の組み立て」を考えるなら、中古の第8世代以降のマザーボードを購入しても結構かと思われます。Win11化には、CPU、マザーボード、以外にも要件があるようです(自己責任でお願いします)。

CPU
【結論を先に】
 マザーボードでなくCPUを先に決定してもいいです。CPUの会社、AMDそれともIntelにするか。当方、過去はAMDも使用していましたが、最近はIntelのCPUばかりです。従いまして、上記のマザーボードの項目でも、IntelのCPUの仕様となっています。

・Core i3 10105 BOX(3.7GHz LGA1200 4コア 8スレッド Intel UHD Graphics 630) これが一番安く手ごろ。CPUのfanが添付されています。10105は第10世代のCPUで、グラフィックス機能(Intel UHD Graphics 630)付です。
 因みに、グラフィックス機能付き Intel CPU の供給は2010年辺りからか。当方のDynabook B551/C(2011年6月発売) はグラフィックカードを搭載せず、CPU:Core i5-2520Mのグラフィックス機能を利用しています。

・intel CPU 世代の見分け方
世代CPU 
第1世代Core i7, Core i5, Core i3の後ろの3桁Core i7-880,Core i5-650K,Core i3-560
第2世代Core i7, Core i5, Core i3の後ろ先頭の数字が2Core i7-2700K,Core i5-2500K,Core i3-2130
第3世代Core i7, Core i5, Core i3の後ろ先頭の数字が3Core i7-3770K,Core i5-3570K,Core i3-3250
第8世代Core i7, Core i5, Core i3の後ろ先頭の数字が8Core i7-8700K,Core i5-8600K,Core i3-8350K
第9世代Core i7, Core i5, Core i3の後ろ先頭の数字が9Core i7-9900K,Core i5-9700K,Core i3-9600K
第10世代Core i7, Core i5, Core i3の後ろ先頭の数字が10Core i7-10900K,Core i5-10700K,Core i3-10600K
第11世代Core i9, Core i7, Core i5の後ろ先頭の数字が11Core i9-11900K,Core i7-11700K,Core i5-11600K
第12世代Core i9, Core i7, Core i5の後ろ先頭の数字が12Core i9-12900K,Core i7-12700K,Core i5-12600K
第13世代Core i9, Core i7, Core i5の後ろ先頭の数字が13Core i9-13900K,Core i7-13700K,Core i5-13600K
「マザーボードのソケットについて」と「intel CPU 世代の見分け方」は webの『公安9課』より

グラフィックカード・ボード
・安くて、3,000円台(玄人志向 3,590円:2021.11.15 価格コム)。高いものは3~6万もします。文章作成、インターネットなどの利用でしたら3,000円台でよいと思います。いまでは、CPUにその機能が搭載されてるものもあり、そのCPUを購入するのもよいでしょう
 でも、グラフィック機能搭載CPUが必ずしもよいとは限りません。非搭載と比べて搭載CPUがくずれやすいかも知れません。中古で購入したdynabook B551の表示、映像・写真部分がおかしく、調べてみるとグラフィック機能搭載CPU: Core i5 2525Mであることが判明しました。CPUの寿命としてはどうなんでしょう。

メモリ
・容量は8~16GBを推奨します。種類としては、マザーボードで決まります。今の主流はDDR4です。8GBの2枚で7,000円までで買えます。

記憶媒体 (いまやストレージと呼ぶ)
・HDD、SSD、DVDとありますが、主として前記2つのことをいいます。SSDを推奨します。インターネットや文章作成・保存だけなら、その容量240GB(5,000円まで)あれば大丈夫です。
 さらにいいますと、「M.2 NVMe SSDメモリ」の使用を強く勧めます。マザーボードにM.2ソケットが必要です。なくても、「接続用アダプタをはかせるため、マザーボードに PCI-Express 4X の空きが1つ必要」で、対応できると聞いています。もうハードディスクHDDの時代は終わりました。

DVD
・スーパーマルチDVDドライブというのが、格安2,000円で手に入ります。これで、DVDを焼くことができます。しかし、安いのは起動している間は音がでかいです。年に数度しか使用しなければこれでもよいと思います。DVDよりUSBを利用するようになってきています。

その他
・モニタ
 マザーボードから出ているモニタ用ポートに、HDMI、DVI-D、D-Sub等の各ポートがありますが、最近のマザーボードでは、HDMIポートが必ずあります。一方、古いモニタですとDVI-D、D-Subの接続端子で、これと接続するには変換ケーブルが必要になります。
・キーボード
・マウス


■(2) パーツ購入
(パーツ購入は楽しいもので)
・晴れた日に、60分ほど電車に揺られ、日本橋の堺筋へ足を運んだのは、かれこれ40年ほど経ちますか。脚が棒になるほど、あちこち店を覗きました。京都はといえば、「ぼちぼちやっているな」といえるていど、寺町の電気街です。大阪も京都も何故か電気街の北側に白物家電、南側にパーツ屋・パソコン屋が並んでいました。パソコン屋の少し奥まったところに、シャープのMZー2000シリーズやNECのPC-8801・PC-9801のレンタルソフト屋が入っていました。

 当時、「私の初代パソコンPC-8801」(1981年発売)は、購入が昭和58年(1983)12月で、何とか文章を作成できる漢字ロムを積んでいました。手帳によると、大阪ニノミヤムセンにて月給を遙かに超える 232,980円を出し、モニタ(東京電子:85,000円)、このPC-8801(138,000円)、カセット方式の記録媒体(PC-DR311:9,980円)を購入とあります。8インチのフロッピーディスクが店頭の端に追いやられ、主流の5.25インチのフロッピーディスク(2DD、2HD)の箱が中央に積まれ、これ以降主流になる3.5インチフロッピーディスク(2HD)も登場し始めていましたか。ワープロソフトといえば「一太郎」の名でなく「JS-WORD」でした。そのころは、パソコン本体はさるものの、仕事用に使うソフトは特に馬鹿高いものでした。さて、ソフトをどこで手に入れるか、多くのマニアがゲーム・仕事にかかわらずレンタルソフト屋に集まったものです。"パンドラ"という店にBABY MAKERというコピーツールがあり、ゲームソフトを買いあさる若者でひときわ賑わっておりました。まさに、時の情報は、自分の脚で手に入れるものでした。

(パソコン購入の転機)
 私の二代目パソコンは1987年(昭和62)7月に大阪パソコンショ-へ行った帰りで、ニノミヤ無線にてPC-9801VXを購入しています(まだ独身です)。これ以降、妻子ができましたが、妻子を顧みないパソコン購入歴が延々と続きます。どういうわけか技術の進歩に遅れを取らぬよう、買い進めたような気がします。どうかしていました。1993年3月PC-98NC購入、8月 PC-9821Ne 購入、同月DOS/Vパソコンの第一号機を購入。この後も購入は依然として続きますが、このDOS/Vパソコンで頭をぶつけることになります。つまり、私にとってのDOS/V第一号機がマハ□□□ャの製品(当時の写真 右中央)で、実はあの反社会的・宗教教団がつくったものだったのです。そしてあの事件が起こり、腹立たしく思い解体し組み立て直してしました。これが私の「パソコンの組み立ての契機」となりました。

 この頃の組み立ては、マニュアルはほとんどなく、あればそれは英文のものです。第一号機組立(組み替え)パソコンはマイナーチェンジ程度であったと記憶しています。ともかくタワー式のデスクトップ、モニターも17インチとでかいものでした。これ以降、デスクトップは高価なNECパソコンから組み立てDOS/V機へと向かいました。仕事で使うノートパソコンは、NECからソニーのVAIOへ移行しました。デスクトップのパーツやノートパソコンは依然として大阪日本橋堺筋で購入しています。大阪へ行けば安いものが手に入る。妻子を連れて行ったこともあるのですが、あまり興味を示さなかったようです。


(ネット購入とお付き合い)
 つい先日、アマゾンにて、メガネのネジ・ネジ回しを購入しようと検索したのですが、安くてそこそこ機能があるものを検索するのですが、どれもこれもあやしい中国製です。「あやしい」というのは、「mede in Japan」を偽装しているようで、品質は大丈夫か騙されはしないかということです。最近は中国製もよくなってきていますが。これがもっと東南アジアの、インド製やフィリピン製であってもよいのです。日本では作れない、作っても高価になってしまって作れない。日本の中小企業はこの分野から撤退しています。マクドのオマケ1つを見てもそうです。このことが、世界中であらゆる製品(?)、衣類・日用雑貨は言うに及ばず驚きです。
  ・ ・ ・
(あ~、、おやじ!、また脱線、熱くなってきました)
 日本の零細な会社や企業からまず破壊され(日本政府の責任は大いにあり)、ネットでも廉価な商品が販売され、支払った金が、効率よく軍事強国に運用されています。我々がつぎ込んだ金が、恫喝・弾丸・ミサイル、そして核兵器となって返ってきます。いまや日本の平和な社会が恫喝国家に毎日脅されています。お付き合いする相手を間違えたのか。付き合い方が悪かったのか。顧みる必要がありそうです。

(米国にもやられた)
 コンピュータの世界で、日本独自、坂村健氏のTRON計画(1984年頃)というのがありました。これが、米国の一喝(1986年日米半導体協定:舞台裏はまさに戦争だった)で頓挫し、米国のハードウェアやソフトウェアが世界を席巻し、いまや世界の情報を日々収得するアマゾン・ヤフー・フェイスブックなど超巨大企業が生まれ、ここから人工知能を手がける企業が誕生し、一企業、一国家が情報を一元管理する。そういう危ない時代に来ています。

 TRON計画が頓挫(1985年8月、日航機墜落事故にTRONのソフトウェア技術者が多数乗っていた)していなければ、日米が逆であったこともあり得ます。当時は自動車摩擦(1970年代から)、次には半導体(1980年代)という輝かしいときがありましたが、どうも日本の政治家・財界人には目先の利益に走る傾向があり、「情報が世界を制する」という、先見の明がなかった、いまでもないのでしょう。「情報が世界を制する」というのは今に始まったことではないのです。戦国時代の織田信長がすでに気付いていたことなのです。

(これからの日本は)
 なら、いまから日本はどうすりゃいいんだ。それは、まずやれることからやってみましょう。日本の知的財産・情報資産を死守する覚悟で、セキュリティーの充実に取り組むほかないでしょう。それには「スパイ防止法」も絶対必要です。情報セキュリティーのために、日本が誇る大型コンピュータ「富岳」級のものをネットワークの解析にあてましょう。日本の情報資産を盗む輩を徹底的に追跡し、(ウイルスを仕込み)相手方のPCを破壊するまでやろうじゃねいですか。情報を盗み放題のままにしたり、情報管理を外資系に委ねる政治家は国賊ものです。ディジタル庁というのが昨年(2020年)できましたが、まずこのことをやらずして何をやろうとしているのか、失笑に値するものです。「ウィルス」を世界にばらまいたり、国家情報を盗みに来るのは「静かな戦闘行為」を仕掛けているという認識をもつことです。
(冷静に戻ります)
 ・ ・ ・

(我が家のDOS/V1号機)
  平成5(1993年)8月購入
マザーボードFOREX 486 80486DX(25/33/50MHz),80486DX2(50/66MHz)
CPU486DX2 66MHz CPUクーラー付
ケースミニタワー
メモリ1MB×8 (30PIN 60ns,70ns)
HD(HDD)IDE 240MB (120MB→240MB 追加)
FD3.5" 2モード , 5.25"
モニタCPS-1760LR 17"MULTI SCAN 1280*1024 0.28mm
アクセラレータVGA Windows Accelerratar(VLB 24ビット)
音源ボードSB Multimedia Audio Card (SB Pro + CD(FX001)相当) (ミツミ)
※この頃は、音源はマザーボードになく別売です。アクセラレータとはグラフィックカードのことです。FDはフロッピーディスクのことです。
 パーツは、世界の共通規格で製品化されていますので、製品の大きさに心配はご無用です。ここのところ、もう少し説明します。

(DOS/V機とは)
 1990年、日本IBMは日本語を処理できるPC/AT互換機のオペレーティングシステムOS(WindowsでなくDOS版と呼ぶ)を発表します。翌年、マイクロソフトの日本法人も発表し、PC/AT互換機が日本で普及するきっかけを作ります。このPC/AT機は、1984年に米国IBMが発表したものが初めのようで、その後に互換性のあるパーソナルコンピュータ(PC)の総称となり、世界共通規格のパーツで組み立てられています。日本では、このデスクトップを「DOS/V機」、単に「DOS/V」(ドスブイ)とも呼んでいました。
 マニアがデスクトップのパソコンを組み立てているのは、ここでいう「DOS/V機」を作っていることになります。日本にはまた違った、独自仕様のNEC、富士通、シャープなどの製品が古くからありました。でも、うん10年前からDOS/V仕様に歩み寄っています。

 さて、最近に組み立てたものを紹介します。
平成24年(2012).4.21 組立令和3年(2021).10 組立 
ケースAbee キューブ型27,980円 流用0円
マザーボードGA-Z77H-D3H11,980円 B560M-DS3H9,900円
CPUCore i3 第2世代10,480円 Core i3 10105 BOX 第10世代13,980円
グラフィックカード   〃 付属0円
メモリDDR3 2GB 2,280円 DDR4 PC4-21300 8GB×26,480円
ストレージHDD 500GB 5,505円 W.D M.2 NVMe SSD(500GB)6,480円
DVDなどBLブルーレイ 6,980円 流用0円
Win 7 homeDSP版11,800円 流用( →無償 11 up)0円
電源ケースに付属 流用0円
  77,005円(税込)36,840円
・物価はあまり変わりませんね。私の頭は白くなっていますが。

(さてパーツ購入は)
 本論は短く簡潔に。パーツ購入はバルク品で多くをそろえます。


■(3) 組み立て


【組立からWinインスートルまでの概要】
 TPM2.0付き新マザーボード・CPUで、Win11 化に対応可能なWin10 PCに作り替えます
(製品版Win10、Win11 メディアで新たに組み立てる場合は、この項目をスルーしてください)

☆まず行うこと
 1) 容量の大きいHDDやSSDを外付け、全てバックアップ
 2) お手持ちの製品版 Win10メディア(プロダクトキー)を用意
 (Win7からの引継とか。なければ購入も選択肢。)
 3) 使用中のWin10のMicrosoft アカウントを記録しておく
 4) UEFI(BIOS)を開く練習(←この名称でない)
再起動で、マザーボードのメッセージが現れるや[Del]キーまたは[F2]キーを入力し、開きます。
【注意】UEFI(BIOS)は必要な箇所意外にクリック・変更しない。起動しなくなります。

☆Win10PCの作り替え手順 (自己責任)
 a) アカウント・プロダクトキー(Win10 のシール)情報を手元に
 b) 新マザーボード・CPUなどで作り替え
 c) Win10メディアによるインストールと認証(※1)
 d) 新マザーボードのドライバを入れる(※2)
 e) バックアップからの「回復」(※3)、新構成Win10のPCの完成
・作り替え a)~e)で、Win11の要件「TPM2.0」などの作業は必要はありません。
・実際の組み立ては[■2.組み立て]を参考に行ってください。
 (Win10のPCの完成後は、■1.(2)の②③と(3)に目を通し、無償提供のWin11メディアをUSBやDVDに落とし、「■2.の8.電源を入れ」へ進んでください)

(※1) UEFI(BIOS)を開き、「Boot Drive」をインストールメディアが働くようUSB(DVD)を指定します。[保存・終了]で再起動します。必要なら「Microsoft Windows」サイトへ行き、最新の[無償Win10]インストールメディアをUSB(最低8GB必要)やDVDで作るのもよいでしょう。
・インストールで、「修復」か「クリーン」かが、問われます。修復が可能ならこれに越したことはありません。クリーンではアプリ・データが消え、ドライバも消えます。ネットワークケーブルは繋いでおいてください。

・クリーンインストールの後、 UEFI(BIOS)を開きインストール先の起動ドライブC:\HDD(SSD)へ戻し[保存・終了]で再起動します。その後に、次の入力が促されます。
 [アカウント情報(プロダクトキーなど)を入力] WindowsのDSP版では、同時購入のもの(HDD、DVD、メモリなど)が付いていないと認証は拒否されます。当方は、パソコン本体に依存しない、Windowsのアカウント情報(子機のリテール版)を入力し成功しました(その後子機は使用不可)。パソコンを何度か作り替えていると、DSP版であったことを忘れてしまいます。これとは異なり、作り替えたOEM版のものでは認証に失敗する恐れがあります。

(※2) 新しいマザーボードに交換するとチップスセット、ドライバも換わります。クリーンインストールで、汎用的・暫定的なドライバーがインストールされると思います。万が一、Webが見られないDVDも起動しない最悪の場合を想定して、新しいマザーボードドライバ(DVD)を別のUSBへ入れておいた方が無難です。(ドライバの不具合)。DVDは動かないがUSBは動く場合が多いです。

(※3) 当方は、e) でクリーンインストールを実行し、HDDの保存どきと回復どきのパーテション方式の違い(MBRとGPT)で「回復」に失敗しております。たいしたアプリもないのでクリーンインストールしてしまいました。完全な敗北です。



【実際の組み立て】
・マザーボードをケースに収めてからでは、電源コードやフロントパネルコードが差し込みにくいので、ケースの大きさを考えて可能な限り済ませておきましょう。

1.マザーボードとCPU
(1) CPUをマザーボードのソケットに取り付けます。CPUの四角を見ると一つだけ印があります。またソケットにも一箇所違いがあります。その部分を合わせるようにそっと乗せます。そしてレバー(金属棒)を下げ固定します。
(2) CPUの上に必ずグリスを中央部分に塗り、CPUファンを上から被せ、CPUファンの4本足をマザーボードの穴に差し込みます。グリスはCPUファンとの圧着で横から出ないような分量にしてください。このグリスの圧着はCPUの放熱効果を上げるためのものです。
(3) CPUファンから出ているコードの先をマザーボードへ差し込みます。マザーボードから電気をもらいます。
(4) グラフィツクカードは、グラフィツクカード機能付きのCPUを使用しますので省略します。

2.メモリカードの挿入
(1) メモリの差し込み口が4つあり(2つの場合もある)、同じカードを2枚挿す場合は、1本目と3本目に挿入します。Dualで効率よく働いてくれます。カードの横の爪(引っかかり)がカチッと音がするように、しっかり差し込みます。差し込みが甘いと、モニタを見ていて途中でリセットする場合があります。最新のM.2メモリにいては[こちら]。

3.電源とマザーボードの接続
マザーボードに24ピン電源コネクタと8ピン電源コネクタがあります。電源から出ているケーブル、2つ(20ピンと4ピンを一緒にしたもの)をよく見ると、コネクタ部分の形状で合致します。また接続部分に引っかかりがあるので、どのようにマザーボードに指すかなんとかわかります。8ピン電源コネクタも形状をよく見て指します。マザーボードをケースに収めてからでは、差し込み部分が堅いので挿入がなかなかできません。24ピンコネクタが引っかかりの部分を含めきちんと収まっているか、横からの確認が必要でしよう。

4.I/Oパネルコードのマザーボードへの接続
※ここがやっかいなところ。狭い空間で、赤、青、白、黒の端子をマザーボードに繋ぐのがやっかいです。キチンとしたマニュアルがありません(マザーボード会社によって違う)。色端子は黒端子に対して+と考えてよいようです。では白と黒(白と青も)であれば? 白が+のようです。三相交流の場合は、赤が+、白が中央、黒が-の設定を思い出すのですが。
(1) ケースからマザーボードへのコード接続
・ケースにリセットスイッチのコードがない場合もある。コードの色(右写真参照)は、ケースで若干異なったりします。特にパワースィッチの+-は慎重にします。他は、メッセージものと考えれば気が楽です。ここが難所。太い指、狭い空間でなかなかできません。特に視力が弱い方は思うようにいかず腹立たしくなってきます。
 これまで、難所と思ってやって来たのですが、つい最近、「PWR、RESで+-はどちらでもよい。コードに記された文字が見えるようにさせばよい」をWebで発見しました。自己責任でお願いします!
 パワースィッチ PWR + - 
 リセットスイッチ RES + - 
 ハードドライブアクティビティLED HD + -←しっかり確認
 メッセージLED/電源/スリープLED MSG + -←しっかり確認
 スピーカー SPEAK + -←接続は比較的簡単
 あと、USBの接続があり、これも比較的わかりやすい。CMOS(CLR_CMOS)の2本ピンの位置も確認しておきましょう。

5.マザーボードをケースに挿入
・マザーボードはケースに立てる場合と、寝かせる場合があります。
(1) ケースにぶつけないように、ゆっくりとマザーボードをケースに入れて行きます。その際、マザーボードに付いていたI/Oパネル(多数のコネクタの穴が空いた金属の板)を、マザーボードとケースの間にかまします。
(2) マザーボードを固定するネジは2、3本程度にします。ともかく、[4.]の接続がおかしいとマザーボードを取り出す必要があります。

6.記憶装置(ストレージ)の固定とケーブルの接続
(1) 電源から出ているコード、マザーボードからのSATAケーブルをSSD(HDD)やDVDに繋ぎます。SSD本体などはまだケースに固定しなくてよいと思います。
(2) M.2 NVMe接続のSSDを利用する場合は、UEFI(BIOS)メニューで、TPM 2.0の「有効」、CSMの「無効」とSecure ブートの「有効」の設定が必要です。(Win11のインストールとM.2の設定には[■1. (2)]の②、③の知識が必要です)

7.電源を入れる前の準備
(1)インストールメディア(製品版のUSB、DVD)の用意
 製品版のUSBやDVDがまず起動、(2)のHDD(SSD)にインストールさせます。
(2) 各接続を再度確認
(モニタ、キーボード、マウス、HDD(SSD)など)
(3) もう一台PCがあれば、マザーボードのドライバをUSBへ入れておきます。 (参照.ドライバの不具合)
(4) [電源入れる] 気持ちの準備
・電源のファン、CPUのファンが回っているか。(スピーカー音出たか)
・電源投入後、UEFI(BIOS)を開き、インストールメディア先を指定する。
(★名称はマザーボードにより異なり、写真ではUEFI(BIOS)メニューが「Advanced Mode」)

8.電源を入れ「UEFI(BIOS)メニュー」を出す
★Win10の製品版DVDであれば、(マザーボードの主流はWin10だから)UEFI(BIOS)メニューを出す必要がありません。[9.]の(1) へ飛びます。(練習がてら見ておいても罰は当たりません)

(1)上記の(4)を実行。
「UEFI(BIOS)メニュー」で
 Win11メディアでは、インストール前にTPM2.0スイッチを「有効」、CSMを「無効」でSecure ブートの「有効」の設定が必要になります([■1. (2)]の②と③を参照 ★その内に、Win11メディアがUEFI(BIOS)を設定しにいくこと、あるかも知れません。「TPM2.0」等の設定をせずに、Win11メディアがインストールできるかやってみる必要があります。
また、再起動したときインストールメディア(製品版のUSBやDVD)のドライブを設定します。

(2) 上記で設定するドライブに Win11 が入ったUSB(ないしDVD)を挿入し、[保存・終了]を選択し、UEFI(BIOS)メニューを終了します。
 ① 再起動。Win11をどこへインストールするか聞いてきます。
 ② C:のHDDまたはSSDを指定します。必要とあればフォーマットします。
 インストールを開始しているようなら、[9.]の(3) へ飛びます

★次の(3)(4)はWin11の「UEFI(BIOS)メニュー」設定が不十分な場合でしょう。
(3) ?、モニタに何も出ない! 動かない! 仕方がないので、電源ボタンを長押し、電源を切ります。
・電源を入れれば、すぐUEFI(BIOS)が働き、通常はロゴが現れるはずです。UEFI(BIOS)はマザーボードのROMに収まっています。ROMは読み出し専用メモリーで、よほどの(?)衝撃がなければ大丈夫です。そうであれば、つまりマザーボードに何度も電気的な衝撃を与えれば潰れます、恐ろしい!
・USB(ないしDVD)が「カチカチ」動いていないようでしたら、UEFI(BIOS)メニューの設定がうまくできていません。再度電源を切ります。次に電源を入れたときは、UEFI(BIOS)メニューを表示し、落ち着いて、UEFI(BIOS)を設定し[保存・終了]してください。

(4)「ウンともスンとも」反応しなくなったとき、マザーボードを工場出荷の状態へ戻します。
 元電源をいったん切り、模式図(赤)にあるような、突き出たCMOS(CLR_CMOS)の2本ピンを探し、専用のもの(右写真:なければ金属棒で繋ぐ)でショートさせてください。これでたいてい復活します(これをCMOSクレアという)。これで工場出荷状態に戻ります。マザーボードによっては、UEFI(BIOS)メニューにあったり、I/Oパネルの部分にあったりします。GIGABYTEのマザーボードには、2~3(?)カ所があるようです。その後は(1)へ戻り、再挑戦です。
★パソコンが「仏さん」になったようなときは、この処理をします。組み立て初期の頃は、これだけのことで、購入店へ持ち込み教えてもらいました。
★(1) (2) (3) (4) を繰り返さなければいけないこと、極希にあります(マザーボードを潰さないように、自己責です!)

9.再起動、USB(ないしDVD)から立ち上げ
【製品版DVDのWin10、Win11の場合】
(1) どこへインストールするか聞いてきます。
(2) HDDまたはSSDを指定します。必要とあればフォーマットします。 (3) この後、インストールが実行され、(4) 終了になります。
※製品版が手元にありそのプロダクトキーであれば、「PCの組み立て」は比較的簡単です。

【無償提供の、■1.(2) ① で用意したUSBの場合】
(1) 上記と同じです。
この後、プロダクトキーのことを聞いてきます。「いまはない」を選択。そのあと、Win10のhome、Win10のProの選択を聞いてきます。通常「Win10のPro」を選択します。
(2) (3) 上記と同じになります。
最後に、使用者の「アカウント」を聞いてきます。メモしておいたものを入力します。これで、(4) 終了になります。
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(5) バックアップがあれば、[設定]にて[回復]を行ってください。

10.安定稼働なら、マザーボードをしっかりケースに固定
・不具合がある場合は[こちら]。
・【Win10のとき】この後は、Win11のインストールメディアを実行します。
・【Win11のとき】インストールした場合はこれで終了です。
★以上、自己責任で行ってください!!