◆◇◆◇◆◇放置◆◇◆◇◆◇
二棟とも放置。 1997年7月にタイで始まったバーツ危機がアジア中にひろがっていったことは記憶に新しいでしょう。 バーツ危機の爪あとがバンコク市街のあちらこちらに残っています。 当時建築中のビルはすべて放置され、足場も養生もはずし、建築を続行する意志はありません。7月以来、建築資金が続かなくなったので放置されています。 おそらく、今現在出来上がった部分の支払いも済んでいないのでしょう。 高級高層ビルの横にダウンタウンがあったり、建築途中で放置されたビルがあったりして私には異様に見えました。バンコクの一角がそうなのではなく、バンコク中に点在しているのです。
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建築放棄の三棟。左端のビルは完成間近で放置
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バンコクより北方、アユタヤへ向かう途中に、建設途中の高架道路のようなものがずーっと高速道路に並走するように延びていました。 それは、モノレールが走る計画だったそうです。開通すれば、BTSのようにバンコク在住外国人の貴重な足になったと思います。 私は、ふと24号バイパス「十六面以北」を思い出してしまいました。(奈良県中部の人間にだけわかるジョークです) 橋桁だけはできあがっているのですが、働く人はいないし、資材もおいていない建築現場が延々北へ伸びています。 ガイドさんに何を作る予定だったのかとたずねたら、モノレールだと教えてくれたついでに汚職で資金がなくなったのだと答えられました。 放置された原因がどちらなのかは知りませんが、バンコク最大の放置公共事業のひとつだと思いました。
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空きビルもたくさんありました ビルを改装する場合、見事に前面だけを塗装します。 日本人の考える「見えるところだけ塗りなおす」は、通りに面したところ全部です。タイの人の考える「前面だけ」とは、本当に通りの真正面から見たところだけ塗るのです。 上のビルだと一階店舗のひさしの裏や側面は塗りません。 ひさしを支える柱が2本立っている場合でも、柱の四面のうち通りの面だけ塗り替えます。
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