ぞうさんの背中

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ゾウの生肌

小さい頃からぞうさんには不思議な魅力を感じた。今回タイへ行った一番の目的は、象に乗ること。でっかいぞうさんのおっきな背中に乗ってみたかった。

「アユタヤ遺跡を象に乗って観光する」 なんとも贅沢な話。

通常は二人乗り仕様だが、私たちは三人連れだったので、三人の体重に耐えられるおっきな象に乗せてもらうことができた。私たちの象の騎手?はパイムアンさん。名札に日本語表記がしてあった。このパイムアンさんは20年くらい前の映画で『ブッシュマン』というのがあったけど、それに出てくる「ニカウさん」を若く鋭くしたような人、あくまで見た目。

*後ほど読者の方から指摘がありました。名札はゾウの名前だそうです!

 

今回の旅の一番の目的を果たせたので、かっなりハイになってた私たちがとった行動。それはきっとおバカな日本人がすること、「ぞうさんの歌」を歌うことだ。調子に乗って3回もリピートしてしまった。

その様子がかなり楽しく見えたらしく、横を通る車はクラクションをならし、白人の観光客は私たちを写真におさめていた。

『ぞうさんハイ』になっていた私は、ぞうさんの背中を見ながらある事に気付いた。鞍の真ん中に座っていた私がいなくなっても、鞍のバランスは保たれる。ということは私はぞうさんの生背中に乗れる、コレってすごいやん!三人乗りバンザーイ! 気付いた私にバンザーイ!!!

ちゃんとパイムアンさんに断って、憧れの象の背中に着陸ぅ。ぞうさんの背中の皮膚は思っていたほど硬くなく、剛毛でもなかったよ。背中からは大っきい耳もよく見えたし、歩調に合わせて私の背中も動いた。

いつも動物園で遠くからしか見れなかった象を、身近にどころか肌で感じた。そして、象乗りツアーは終了。

ニカウさんはがいじめ
ちゃっかり帽子も交換しているし
ゾウ杖もとりあげてしまった

 

 

広角であたりを撮影するとこんな感じ

どこで読んだのかは思い出せないけど、あの象と象使いの人たちは、伐採した木を運び出すのが本来の仕事だけど、だんだん木がなくなり職を失い、こういった観光の仕事をしているとのこと。

だから観光客に対して「仕事を与えていただきありがとうございます」という感謝の気持ちがあるらしい。

パイムアンさんが私たちのバスが見えなくなるまで手を振っていてくれたのは、そんな思いからだったのかなぁ・・・。

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