はじまりは、グラス片手の夜のホームページ散歩、ニッカウヰスキーのHPで見つけたマイウィスキー、自分で作った(?)ウィスキーを樽詰めして10年後に飲める夢のある企画を知ったことから始まった。
 そして、
シングルカスク余市10年(マイウィスキー)についてのJim Murray氏のコメントを見ていくと、これはとんでもないウィスキーらしい。
 なんとしても行きたいとさっそく申し込む。後で知ったことだが、申し込みが多くなかなか行けないらしい。でも、待つこと1ヶ月当選のe-mailが届く。




やっと着いた余市、ニッカウヰスキー北海道工場!!
(駅より工場まで道路工事中でこのような景色をみて感慨にふけっている間もなく門のなかへ、マイウィスキーの方ですかと言う問いかけにうなずくとロッカー室へ案内された。)


 背中にどぉ〜んと髭のおじさんが描かれた緑のつなぎに着替えて会議室へはいる。マイウィスキーに来たんだという実感をかんじ、窓のそとを見ると、塔から煙が出ている。
 北海道工場、工場長林さん広報室長小川さん、私たちマイウィスキー参加者16名と天使2名の2日間の上司となる製造課長門倉さんの挨拶そして、参加者の自己紹介、2回めの参加の方や、地元北海道の方、山形、東京、横浜、神戸と物好きが集まったものだ。
 その後、ウィスキーが出来るまでのお話をきき、見学及び作業へとむかう。


キルン塔(乾燥棟) ピート(泥炭)の説明を聞く ピートは思ったより重かった

ピートの炎 麦芽が燻されている

 ゆらめく煙りで燻されている乾燥中の麦芽をひとつかみ、口に含むと甘くそしてほのかにピートの香りがした。 麦芽を食べたのはあなたたちが始めてだと上司に呆れられてしまった。
 C.W.ニコルさんの「ザ・ウィスキーキャット」の世界なら仕事熱心な猫ちゃんがエネミー(ねずみ)みたいなことしてと笑うだろうな。


醗酵タンクを覗く 醗酵液を味見する 糖化槽の清掃作業

 醗酵タンクの内部を上にある窓からのぞく。そして、糖化液とアルコール発酵後のもろみをそれぞれ味見をする。糖化液は甘くかすかにピートの香りがする。そして、もろみは気の抜けたビールのようだ。こうやって味見をしていると、少しほろ酔い気分で楽しい見学ツアーだと思ったら、そうは問屋がおろさない。前の工程に戻って糖化槽の内部を交代に清掃作業、でも、皆さん我先にと作業してくれて、私はすることもなく、タンクの中を見学してきただけ。とても楽しかった。


蒸留釜(ポットスチル) 石炭をくべる 火掻き棒で石炭をおこす
灰を掻き出す 灰を掻き出し作業終了 蒸留後のウィスキーを味見

 ここでは今も石炭で釜をたいている。まず、上司の模範作業があり、1号から3号釜に分かれ作業開始、石炭をくべるのも気合がいる、石炭をおこす棒もけっこう重い、あまり釜に近寄ると炎が熱い。普段できないことをして楽しい。まるで風呂屋の釜炊きだ。その後、樽詰前の無色透明の原酒(63度)をきき酒して食事前に完全にできあがってしまった。夕食が楽しみだ。


夕食の一部です 2次会の様子 天使たちも参加している

サックスを吹くマスター あぁ〜!兄弟だ?

 1日目の作業も終わり夕食です。でも、蟹を食べるとなぜか静かです。まだまだ料理がでてきたのですが、食べることと皆さんとお話することに夢中になり、写真を撮り忘れてしまいました。(ほんとに豪勢!)余市でとれたぶどうからつくったワインで乾杯し、10年前に樽詰めされたマイウィスキーを味わい、これから作る私たちのマイウィスキーと、なぜここにきたのかという2回目の自己紹介に大いに盛り上がり、親密感が高まりました。
 その後、林工場長に連れられオプショナルツアーに参加、2次会へ。雨の降る中余市の街へくりだした。行きつく先は「ミュジックパブ・シロー」。マスターのスコットランド民謡で宴会がはじまった。自慢の喉を披露してくれた参加者に、マスターもサックスで伴奏し彩りをそえる。ぐっと仲良くなりました。
 帰りのコンビニで、ホテルでの寝酒を買って帰るなんて、皆のんべーだ。(だって、今日の宴会はビールも日本酒もなっかたもの)
明朝、大丈夫かな?遅刻はだめなんだよ。