調査を終えて

深山池公園は自然林が多く残され、その周辺の遊歩道と共に住民の憩いの場となっており、植物や野鳥・昆虫などの観察と、子供たちの遊び場として、また、健康維持、増進のためのウオ−キング・ジョギングをする人々など、訪れる人も多く見られたが、新型コロナの発生と共にその影響で最近は比較的少なくなっています。

私どもは以前、この公園で、住民の仲間と植物観察会を何度も開き楽しんでいたので、公園の植物や外来の植物は調べておりましたが、この度、本格的に調査し、歩道、遊歩道の縁石や植え込みの隙間に、外来植物が入り込んでおり、その多さに再認識させられました。

調査は新型コロナの発生に伴い、外出自粛要請時期の20202月に始め、最盛期には週3回のペースで、20228月に、何とかこの現地調査を完了し、調査の途中から報告書のまとめに入り、このたび完成のはこびとなりました。

なお、中表紙は深山池と水鳥の写真で、撮影には脚立を持って、朝、昼、夕方と何回も通ったが、満足のいくものが撮れず、そのご漸く、何とか動きのある写真が、一枚撮影でき採用しました。

 近くに住んでいる、息子の牛島信也には、多忙中にもかかわらず、本の構成についての助言や、製本の材料の調達、作成などに多大な協力をもらいました。ここに記し感謝しています。

私どもは、年齢をかさね、幾つもの時代の変遷を経ましたが、その間に、私は、病気に罹り30年近く前には直腸がんを、その10年後に胃がんを患い、市立川西病院でがんの切除手術を受け、執刀して下さった先生始めスタッフの皆様のお陰で、術後30年・20年近く経ちますが、元気に植物の調査研究を続け、晩年に、このような植物の研究をまとめることが出来、本の完成に当たり、改めて病院の皆様に感謝しています。

また、この様な楽しい人生を過ごしていることに感慨深いものがあります。自分の好きなことが出来、それが人のため、引いては社会のためになることが人生の生きがいと思っています。

この研究記録が人々の役に立ち、貴重な自然が永く次世代へ引き継がれていくことを願っています。 

終わりに、この植物記録は3年余の歳月を経てまとめたものですが、まだ調査不足や思考の違い、誤記などもあろうかと思いますが、ご容赦願います。