猪名川町の四季の花と果実


猪名川町を歩いて、その季節で見られる主な植物の花と果実


2013/7 改  牛島清春 ・ 牛島富子

植物和名 科 名 概  要  説  明
1月 イタビカズラ果実 クワ科 イチジクの仲間、雌雄異株、果実をつけるものは少ない
ミヤマフユイチゴ実 バラ科 冬に赤いコンペトウのように熟した実は美味しそう
2月 ホトケノザ シソ科 早春の畑や草地に群生しているのが見られる
コオニタビラコ キク科 春の七草の一つ、ホトケノザのこと
ヤブツバキ ツバキ科 山裾の林に多く五月頃まで花が楽しめる
3月 ショウジョウバカマ ユリ科 湿った谷筋の山肌に、美しいこの花が点々と見られる
アリアケスミレ スミレ科 早春の道端、草地の縁に可憐な花を咲かせる
アマナ ユリ科 早春の畔に美しい花を咲かす、最近激減した草の一つ
タムシバ モクレン科 早春の山を彩る花、北国のコブシと間違えられることが多い
エドヒガン バラ科 芽吹きの山林に、いち早く花を咲かせ、春の彩りを添える、絶滅危惧種
4月 コバノミツバツツジ ツツジ科 ツツジは猪名川町の花、他にヤマツツジ、モチツツジ、シロバナウンゼンツツジがある
キンキエンゴサク ケシ科 早春の山裾に淡い青色の小さな花は可憐、町内では極稀
ハクサンハタザオ アブラナ科 町南部の鉱山跡付近に、ヘビノネゴザとともに群生して美しい
ヒゴスミレ スミレ科 早春の山に白い清楚な花が美しい、鹿が食べないので残っている
ヘビノネゴザ イワデンダ科 鉱山付近に大群生し、金山シダとも呼ばれる、町を代表する植物
5月 サイハイラン ラン科 昔は多かったと思われるが最近では少なくなった草の一つ
イナガワウツギ スイカズラ科 ウラジロウツギの一型、小さな花弁が極端に反り返る
イヌザクラ バラ科 県内では稀だが、町内では群生し多く見られる、花は数年毎に咲く
ヤマボウシ ミズキ科 山中に白い大きな花が美しい、秋に実が赤く熟し食べられる
ヤブデマリ スイカズラ科 山中の湿った斜面に、白い大きな花を多く咲かせている
6月 メハジキ シソ科 荒れ地などに赤紫の小さな花を多くつけ草丈は高い
ハナイカダ ミズキ科 葉の中心に小さな花を付け、姿は船のよう、雌雄異株、実は黒く熟す
カンザシギボウシ ユリ科 日本の東限の植物、絶滅危惧種、花は上部に集まって咲き美しい
ヤマアジサイ ユキノシタ科 可憐な青い花は美しい、石灰岩地帯に赤い花もある
ユクノキ マメ科 満開の花は見事、花は数年毎のようだ、豆果は秋に熟す
クマノミズキ ミズキ科 町内に多く、山裾、川縁などに群生、花は白色で山を覆っているよう
7月 オグルマ キク科 県下で稀、湿った山裾に群生して咲く姿は美しい、近年激減した植物、絶滅危惧種
ヒツジグサ スイレン科 溜池に浮かぶ白い大きな花は力強い、町内では殆ど見られなくなった
コアジサイ ユキノシタ科 山に多く、淡い青紫色の花を多数つけ彩りを添えている
8月 コウホネ スイレン科 県下で稀、溜池で群生している、絶滅危惧種
アメリカコナギ ミズアオイ科 近年の移入植物、水田に群生し、農家の人に嫌われている
ミズオオバコ トチカガミ科 真夏の水田、水路で淡いピンクの花が美しい、近年激減 絶滅危惧種、
9月 ヨシノアザミ キク科 秋を代表する草の一つ、赤紫の花で鋭く尖った額がある
ノコンギク キク科 秋の野辺に群生し、美しい
コバギボウシ ユリ科 秋の山裾の草地に淡い紫色の花が彩りを添えている、減少している
オトコヨウゾメの果実 スイカズラ科 山中で、光沢のある赤い果実で、気品を漂わせている
ツクシハギ マメ科 町内のハギの仲間で一番多くみられる
10月 タウコギ キク科 近年田畑の草で、激減した草の一つ、絶滅危惧種
タンナトリカブト キンポウゲ科 町内でも鹿の食害で激減した、絶滅危惧種
ウメバチソウ ユキノシタ科 白い大きな花は清楚で可憐、近年激減
クマシデの果穂 カバノキ科 山中に変わった形の果実を付けているのが見られる、花は四月
11月 リュウノギク キク科 県花のノジギクは海岸地帯で生育、この花は山地で生育している
キッコウハグマ キク科 山地の林下に咲く姿は清楚に感じられる
12月 キチジョウソウ ユリ科 町内では稀、実を付けると吉事があると伝えられる
シロダモの果実 クスノキ科 冬に赤い果実で、雑木林の山中を賑わしている
ムラサキシキブの果実 クマツヅラ科 冬の山中に、紫色の果実をつけ彩りを添えている