銀山地域でよく見られる植物
2005/10 牛島清春・牛島富子  
 銀山とその周辺に生育している植物は124科692種が確認されています。その内よく見られるもの、および、珍しいものなど40種について紹介します。
これらの標本は全て、兵庫県立人と自然の博物館および、頌栄短期大学へ納めています。
植物和名 科名 説        明
ナツノハナワラビ ハナヤスリ科 林下に僅かに生育している。町内では銀山のみ確認、町内で希
コウヤコケシノブ コケシノブ科 小さなシダで湿気のある岩肌に大群生しているのが見られる
シシガシラ シシガシラ科 町内の山地に多いしだ植物で、葉は栄養葉と胞子葉の2形からなる
ヤブソテツ オシダ科 谷川のふちの石垣などで群生しているのが見られる
ミサキカグマ オシダ科 カグマとはシダとゆう意味、山裾で小群生している、町内で希
ヘビノネゴザ イワデンダ科 町を代表する植物、旧鉱山帯に大群生、鉱山の指標植物
マツグミ ヤドリギ科 アカマツに半寄生し、8月頃木の高いところで赤い花を咲せ、冬に果実は赤く熟す
セリバオウレン キンポウゲ科 早春の草地や林縁で小さな可憐な花を咲かせている
アリマウマノスズクサ ウマノスズクサ科 つる植物、6月頃山裾に独特な形をした花を咲かせている、町内では希
ミヤコアオイ ウマノスズクサ科 国蝶、ギフチョウの食草、代官所跡の山裾に点々とみられる、花は3月頃
クサノオウ ケシ科 6月頃代官所跡で、茎の先に黄色い花をさかせている
ハクサンハタザオ アブラナ科 ヘビノネゴザと共に旧鉱山帯に大群生し4〜5月頃山裾一面に白い花が咲き美しい
イナガワウツギ ユキノシタ科 ウラジロウツギの一型、小さな花の花弁が極端に反り返る
コアジサイ ユキノシタ科 山裾に多く、淡い青紫色の花を多数つけ彩りを添えている
ウワミズザクラ バラ科 5月頃山裾に一面に花の咲いたのが見られる、イヌザクラと間違われる
カスミザクラ バラ科 ヤマザクラより遅い開花が見られる
ツクシハギ マメ科 ハギの仲間で町内に最も多く、9月に紅紫色の花が美しい、豆果は11月頃
ミヤコグサ マメ科 田畑のわきや草地に、5〜6月頃黄色い小さな花を咲かせている
ウリカエデ カエデ科 山裾で5月頃淡黄色の花を咲かせる、翼果は黄〜赤みを帯び美しい
クマヤナギ クロウメモドキ科 つる性植物、山裾で7月頃花を咲かせ、果実は緑ー赤ー黒色に変わり熟す
タチツボスミレ スミレ科 山裾の自然歩道のわきで早春から初夏にかけ小さな可愛い花を咲かせている
ヤマボウシ ミズキ科 山裾で6月頃に白い花を咲かせている、白く花弁のように見えるのは総苞片
タカノツメ ウコギ科 落葉小高木、銀山の山裾出多く見られ、雌雄異株、若芽は食用
リョウブ リョウブ科 山の中腹から尾根にかけ多く、8月に花を咲かせている、救荒植物
モチツツジ ツツジ科 ツツジは猪名川町花、銀山の岩場に多く見られる
コナスビ サクラソウ科 代官所跡に群生している、6月頃に黄色い可愛い花を咲かせている
タンナサワフタギ ハイノキ科 落葉低木、6月頃白色の小さな花を咲かせ美しい、果実は藍黒色に熟す
スズサイコ カガイモ科 7月頃道のわきで長い茎が伸び、小さな黄緑褐色の花が鈴のように垂れている
キクムグラ アカネ科 5〜6月頃自然歩道のわきに白い花を咲かせている
トウゴクシソバタツナミ シソ科 林下山道のわきの、やや湿ったところに6月頃赤紫色の花を咲かせている
ツリガネニンジン キキョウ科 9月頃田畑の法面などに淡紫から濃紫色の小さな釣鐘のような花をつけている
リュウノギク キク科 県花のノジギクは海岸地帯に生育、この花は山地に生育し、最近めっきり減少している
オカオグルマ キク科 農道わきや草地に黄色い花をつけ小群生している、絶滅危惧種
ヘラオモダカ オモダカ科 湿地の植物、8月頃休耕田に白い花をつけ群生しているのが見られる
ショウジョウバカマ ユリ科 山の谷ふちの湿ったところに、4〜5月頃、淡紅〜淡紫色の花を咲かせている
コバギボウシ ユリ科 代官所跡の山裾に9月頃淡い紫色の花を咲かせ群生している
オカメザサ イネ科 日本特産の竹、代官所跡の山裾に群生、昔炭の桟俵として使われた
ミヤマウズラ ラン科 銀山では激減した植物、花は淡いピンク色、葉をウズラ卵に見立てた
エビネ ラン科 谷のわき山裾に小群生していたが、近年激減して殆ど見られなくなった、絶滅危惧種
シュンラン ラン科 山裾の岩場に花をつけているのが見られた、近年激減した植物